ペンシル・ペンシル
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ペンシル
(亀戸線−73)

 青い画用紙の上に、細目の白い色鉛筆。これから雲を描き込もうかとしているようです。
 この鉄塔は、地下鉄千代田線の車内から発見したのです。これまでの鉄塔と全く違うそのフォルムに、思わず車窓から流れる風景を止めたい衝動に駆られました(少し大袈裟)。
 それにしても、これ以上スマートにすることができないほどの見事な形です。まさに、雲ひとつない空にぴったりの「孤高の鉄塔」という雰囲気さえ漂わせています。

東京都葛飾区にて

鉛筆
(亀戸線−73を根元から見上げる)

 この角度から見ると、鉄塔は丸くなくて、八角形なのがわかります。やっぱり鉛筆だったのです(あ、鉛筆は六角形でした)。あらためて、無駄のない形であると感じます。ただ、それも、鉄塔のために広い土地を確保できないことが理由の大部分を占めていたのだと思います。そして、この形が出来上がったのでしょう。


 追記:
 この形状の鉄塔も、後日たくさん確認することができました。それも、わりと近い範囲で存在する可能性が高いということも。似たような形状の鉄塔は、その地域に集中的にある、ということになるのかもしれません。

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