鋭い腕

(鋭い腕金を持つ鉄塔)
夏の初め頃、仕事で関西に行ったときに見つけた鉄塔です。
近鉄線の車窓からぼんやりと流れる風景を見ていたら、なにやら普通の鉄塔とは違う感じのモノが。仕事なんだけど、極秘にカメラは持っていってましたが、現場に向かう最中だったので鞄から取り出していませんでした。
現場での作業が済んで、帰りの電車の中。
修学旅行生や遠足の子供たちで多少混雑していたのですけど、カメラを外に向けながら、その鉄塔が現れるのを待ちました。
京都駅から奈良駅までの中間くらいの場所だと思います。
この件について、らいさーじさんのコメントをいただきました。
おそらく、京都府の木津市学術都市(学研都市)に伴って、関電さんが平成3年〜4年に建設した奥吉野線ではないかと思います。その私鉄は、近鉄京都線で奈良方面に向かうとき田原本付近で右側に見えます。その当時でも大変な500kVで、形状はSMCといってスリムなMC(コンクリート充填鋼管)という意味だそうです。
なにしろ、車窓からシャッターを押したのは初めてなので、しょーもない写真になってしまいまして申し訳ありません(汗)
一番手前に見える、普通の腕金の鉄塔の向こう側に、2基の鉄塔があります。架空地線を留める腕金も含めて、すべての腕金が鋭い刃物のようなシルエットを持っています。実際にはどのような構造になっているのか分かりませんが、その腕金で耐張型、V字懸垂型の碍子を吊るし、4導体の送電線をつかんでいるのです。
送電経路にある鉄塔すべてがこの形状なわけではなく、写っている数基(写真では2基ですが、その向こうにもう1基あったような記憶があります)だけが、突然変わるのです。実用試験的に建てたのでしょうか?
ともかく、画像、追加情報ありましたら、お知らせください。
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20010902