ハトに豆・マメに鳩

(交差点の炒り豆屋)
だいたい、ことわざとか格言、カルタの読み札に書かれているような場面には、そうそうお目にかかれるものではありません。
僕だって、この道を通ったのは全くの偶然。別の大通りを使ったって、行き交う車を避けて小さな路地を行ったってよかったんです。それに、交差点で信号待ちをしなければ。
「炒り豆屋」
って、商売自体が珍しいのではなかろうか?
店頭に並べられているのは、豆ばかり。殻付き、殻なし、量り売り。
交差点の一角を占めるお店としては、あまりにも不思議な空間である。
一品商売ならば、「たい焼き」「たこ焼き」「クレープ」などのお菓子系がメジャーであるが、それらは大抵狭い間口ではなかったか? はたして豆だけで商売が成り立つのであろうか。
そして、2階の窓に陣取る小動物たちは、いったい・・・!
東京都江東区にて

(それは・・・ハトの群)
そりゃ、豆と言えば、ハトでしょ。ねっ、ねっ。
この2階の窓、手すりやひさしに並んでいるのは、レリーフでもぬいぐるみでもなく、生きているハト。
ハトに豆鉄砲、どころの話じゃないですよ。
なにしろ、この窓はハトのフ○で、開けられる状態にありません。
必然的に、その○ンは、下の店頭にも影響を及ぼしているはずなのだが、それは辛うじて黄色い日よけによって防いでいるらしい。
どんな動物でも、数えられる程度の頭数であれば可愛くも感じるが、リミットを越えてしまうとそれは恐怖とか迷惑とかの範疇に入ってしまうのだ。
ただ、商売モノだけに、豆は豊富にある。したがって、鉄砲の弾は尽きることはないはずだ(笑)。
19991220