ずっと空を飛んでいたい
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鳩よ
(この鳩との出会い)


 ボクは、なんでボクの足がこんなになってしまったのか、覚えていない。
 ボクの不注意か、人間のせいか、それさえも。
 ボクが地面の上を歩くと、ほかのボクの仲間たちとは違って、どうしてもヒョコヒョコといった感じになってしまうんだ。時々、人間がボクのことをみて一瞬立ち止まったりするけど、それにはもう慣れてしまった。

 ボクは、飛んでいるときが一番楽しいんだ。
 でも、そんなに長い時間飛び続けることはできないのさ。
東京都千代田区にて

なにを考えているのか
(なにを考えているのだろう)


 実は、この鳩との出会いは3度目なのです。
 お茶の水駅を出てすぐ、日大病院の斜め前、杏雲堂ビルのベンチにて。
 最初は変な鳩だなぁと思い、次はカメラを持っていたので何枚か収めました。
 その後しばらく出会うことはなく、正直なところ死んでしまったのかとも思いました。で、会社の同僚にこの件をHPのネタにしようかどうか聞いてみたところ、芳しい返事がなかったものでお蔵入りしていました。
 3度目に出会ったとき、あぁこれはよかった、と思ったのでした。

 この鳩の左足はなぜこんな風になっているのか判りません。3本に分かれる足先が1本しか残っておらず、その部分が瘤状になっています。

 いつぞやは、矢ガモが話題になり、油まみれになったり釣り糸の絡まった海鳥、釘の刺さった鳩も新聞に載るような時代になってしまいました。この鳩の場合は人間のせいでこうなったかは判りません。
 しかし、話題に上らない、こういう小さな生き物がたくさんいるのかもしれない、ということを再認識したのです。

今年も会えた
(今年も会えた)


  1998年の後半からしばらく姿を見かけませんでしたが、今年になってまたあうことが出来ました。元気そうでした。(1999/01/31 追記)

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