JMAI2001

インターネットで選ぶ日本ミステリー大賞 2001
Japan Mystery Award on Internet 2001

サイトウ アヤコ
(広告屋の図案屋)
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『タイトル』
著者名 投票得点
シャーロック・ホームズのドキュメント
ジューン・トムスン著 +3点
この人のホームズ・パスティーシュはとても安心して読めるので大好きです。コンスタントに出続けてるのもえらい。

インド展の憂鬱
リチャード・ティモシー・コンロイ著 +3点
ロジック的にはシリーズ中最もすっきりしてていいかも。
しかしこいつら、全然仕事しないなぁ...。

一寸の虫にも死者の魂
リチャード・ティモシー・コンロイ著 +2点
このシリーズは結構好きなので、ぜひ続けて欲しかったものです。
この話自体は見事にドタバタで、ちょっとどうかと思わんでもないんだが。

迷路
フィリップ・マクドナルド著 +1点
『エイドリアン・メッセンジャーのリスト』がわりかしお気に入りなので、つい手が伸びた。いやぁ、何だかチャチいネタなんだけど、全体の構成はなかなか良く出来てると思います。
『鑢』とか読んでみたいなぁ。

砂漠の千里眼
フリードリヒ・グラウザー著 +4点
童心に返る(?)シュトゥーダーが何だか微笑ましい。砂漠フリークには欠かせない一冊でしょう。それはさて、メグレ警視物を幾らか読むことができて、なるほどやっぱりシュトゥーダーを評して「スイスのメグレ」とは良く言ったもんだと納得。

服用量に注意のこと
ピーター・ラヴゼイ著 +2点
今さら「ラヴゼイうまいわー」とか言ってもしょうがないんで、ここでは「殿下の一人称が“小生”なのが大変魅力的でした」と言うに留めておこうかと。というわけでこれから熱心に殿下シリーズ読むつもりですハィ。

サム・ホーソーンの事件簿 I
エドワード・D・ホック著 +2点
不可能ものとしては異例のお気楽さが何ともいい具合(一応褒めてる)。

フレッシュアワー氏の蝋管
スピア・モーガン著 +4点
これは暑い夏の昼下がりに読むのが気分。とにかく丹念な語り口も印象的。

ウィンザー城の秘密
C・C・ベニスン著 +2点
このシリーズに手を出したそもそものきっかけは、表紙のイラストがかわいいからなんだけど、中を読んでみるとこれがまた何ともユーモラスかつミステリーとしてもわりかしきちんとしてて、かなりハマった。でも今回の話は真相としては一番辛いし、最後がスッキリしないなとも思う。イギリスならではなんだけど、爵位ってすげぇね。『迷宮課事件簿[I]』でも、そう思った話があったけど。

クロスロード・ブルース
エース・アトキンス著 0点
ラルフ・マッチオ主演で、スティーヴ・ヴァイがチョイ役で出てて、サントラがライ・クーダーという、その名も『クロス・ロード』という映画をご存知でしょうか。あれは面白かったな。...えーと、この本自体は可もなく不可もなく。ちょっと展開が乱雑かなーと。
しかし登場人物たちの減らず口は、ドン・ウィンズロウのニール・ケアリーものもかくやという感じでなかなかナイス。

[特別賞]
受賞作、受賞者等 河出書房新社
コメント メグレものをいっぱい再発してくれてありがとう!
とても感謝してゐます。全部買いました。
だから、途中で止めないでくれぇぇぇ。もっと出してくれぇぇぇ。

[その他]

10作品から溢れたもの。

・『死者の靴』(H・C・ベイリー):-1点(許されるなら-5点ぐらい)
 オチはどこだ?

・『タラント氏の事件簿』(C・デイリー・キング):0点
 あぁぁぁぁ、最後の最後でどうしてそっちに走るんだ。納得いかんな。

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