タイトル |
著者名 |
投票得点 |
『ドッペルゲンガー宮 《あかずの扉》研究会流氷館へ』 |
霧舎巧著 |
+3点 |
黄金期のプロットを受け継いだ作風で読者の知性を遠慮なく刺激する正統派本格ミステリ。日本の新本格世代に新しい可能性が生まれた。 |
『黒猫の三角』 |
森博嗣著 |
+3点 |
作者の新シリーズ第一作。密室指向は変わらないまま、前シリーズの物理的な、あるいは絶妙な手順によるトリックよりも、より心理的な盲点をつくことに重点を置いたトリックになっている。新しいベクトルで今後も楽しませてくれそうだ。 |
『堕天使殺人事件』 |
新世紀「謎」倶楽部著 |
+4点 |
最前線で活躍する作家十一人による昔懐かしいリレー小説。リレーでありながら本格ミステリとして成立させるのは並大抵の才能と努力をもっては不可能であろう。それを可能にしたこの作品は、その内容と共にミステリの一つの楽しみ方を教えてくれる。
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