その33 予備検は爆勝だったんですけどね


 運転士教習の技能編も、3ヶ月ほど経過しますと・・・技能試験のニオイがぷんぷんしてきます。

 前のネタで、技能試験前の車両実習のハナシをしましたが、教習所でのこの教習が終わると、早速乗務区レベルでの車両実習をがんがんやるようになります。

 数こなしていくと・・・最初まともにできなかった試験のスタイルもすっかり何とかなるような感じになります。

 また、操縦試験は操縦試験で、私の期からは、試験に使う車両が新型になりました。

 仕様が「HSC−D」タイプから、「MBS−R」になりまして、実は、これ、すごく運転しやすいんですよ・・・♪ ってことで、1期前のメンバーからは「ずるいづぉ」ってツッコまれましたが、まぁ、私らが決めたワケじゃないですから(笑)

 ただ、車両が変わったということで、各駅間の運転速度&ブレーキ開始位置など、チェックし直さないといけないポイントがありまして・・・指導操縦者の人たちは苦労されてたようです。

 ちなみに、上記ネタは、「区間運転時分」「ブレーキ時分」の試験で重要なファクターになりまして・・・

 案外、この速度で運転すると・・・妙に速度が低いんですよね・・・でも、ダイヤ上の運転タイムとかを見ると・・・それでピッタリ。

 運転ってのは、すげぇ奥深いものであります。 ただ、ブレーキは、減速度で出すワケじゃなくブレーキを使用してる時間で出すので、速度が高いとそれだけタイムが増えちゃうというコトになりますしネェ・・・やっぱり奥深い。

 で、指導操縦者会で、その辺のデータが配布されると・・・本格的に試験対策に入ります。

 操縦試験のコースは、決まった区間になっておりまして、私の会社では、上り、下り共に細かく審査する区間は6駅・・・内、1駅は速度調節をやる都合で、審査外なので、片道5駅がチェックと言うことになるわけですね。

 乗車してから2駅目から最後の一つ手前まで・・・最初の一駅は、ブレーキの性能をチェックするという意味合いで細かいチェックからは外れるようです。

 さて当日・・・

 操縦予備試験は、日程を同じくして4人程度でやります。

 行路は、A行路、B行路、C行路、D行路って感じで行いまして・・・朝、教習所に行き、試験内容などの説明を受け、時間近くになったら乗務区へ降りていき、出場します。

 内容は、大体おやくそくですが・・・

 定時運転(駅間の運転時分、ブレーキ時分)

 速度調節(途中、徐行区間を設け、速度計を隠して指定速度に落として運転する)

 速度観測(途中、発車前に速度計を隠して、惰行時に「今何キロ?」と言われたときに速度を申告する)

 運転操作(ブレーキ方法や、停車時の衝動、信号喚呼なんかもコレにはいると思います)

 こんな感じのチェックポイントがあります。

 で、行路表を片手に、出場します・・・

 第34期運転士教習生 ○○ 操縦予備試験に参ります!

 試験ってことで、本来乗務する運転士は、試験のお手伝い、その他に教習生、教習所の教師が試験の立ち会いをします。

 使う道具が・・・ストップウォッチ、停止位置の誤差をチェックするためのメジャー、停止時の衝動をチェックするための「衝動棒」という道具・・・

 テレビでも、たまに出てくるアイテムなので、イメージある方々もおいでだと思います。

 さて、私の試験はどうだったのよ?・・・というおはなし・・・

 このときは、はっきりゆって楽勝状態でバッチリでした(笑)

 自分でも感心できるほどいい感じでできた試験で・・・時の主任教師が・・・「お前の試験結果・・・本当につまんない(爆) まぁ、つまらないくらいの結果な方がいいにはいいんだけどなぁ♪ ただ、予備試験でいい成績出してるヤツって、大体本試験でコケてるからなぁ・・・気ぃ引き締めていけよ」・・・というコメントをいただいて、その日の教習所を後にしたのでした。