その8 ヒト殺し稼業(?)駅員編


 鉄道屋・・・といえばつきものなのが「人身事故」・・・

 とかく景気が悪くなると、とびますっとびますっ((C)坂上二郎)・・・とばかりに電車に飛び込むシトが連発します。

 一般的に、自殺者に関して、電車を1分止めると○○・・・とか言われててすごくリスキーといわれてますが、JRあたりになりますと、事故になると本当に電車を運転再開させないので、損失で考えたらそのくらいになるかと思いますね。

 ところが、私のいた会社は、支障者(死傷者)を線路外に救出し、駅係員に引継後、運転再開する・・・というルールになっており、早いほうの記録だと、停車時間が約4分・・・なんてスピード処理も、歴史上存在します。

 そうなれば、時間的損失は最小限になりますので、相続人が払わされる金額も大きくはならないかと思います。

 ところで、自殺する様なシト・・・となると、大体は金銭的に問題があったりしまして、まず取れねぇな・・・というのが普通らしい・・・ってハナシを聞いたことがあります。事実かどうかは確認の余地はありません。

 まぁ、破損した電車のパーツ代くらいはもらうけど・・・とかゆってたのを聞いた記憶もあります。

 さて、全般的な話題から、ローカルな話題へ・・・

 私がいた駅、大きな駅だったため、案外、人身事故はあまりありませんでしたが、事故寸前・・・みたいなハナシはたまにありました。ホームから転落しちゃったハナシとかで・・・

 私が「非番」(朝9時→翌朝9時まで働いてその後、自由になる時間:その2参照)で勤務してなかったときに、この駅で人身事故が発生したハナシを翌日の出勤時に聞きました。

 聞くと、掃除のオヤジがホームの端にある、係員専用の通路を横断してる時にその事故は発生したとのことだったのですが、このオヤジ、すごくいい人だっただけに、寂しくもありました。

 さて、駅構内の人身事故・・・ということですので、乗務員と駅係員が共同で救出したあとは、とっとと運転再開できます。

 乗務員基準でモノ考えると、すごく好都合な場所ではありましたが・・・

 入社同期の仲間は、ゲ○はいちゃったり、ブルっちゃったり・・・先輩クラスになるとばらけちゃった手を持ってたりとかしてた・・・なんてハナシも伺いました。

 おそらく、私が現場にいれば、前者の方に当てはまったでしょう・・・当時なら♪

 で、その時、本人談メインで処理した・・・という先輩、その人が非番で時間外勤務をしていたため、休憩中だったということで、その辺のハナシを、興味半分、業務の参考半分で聞いてみました。

 すると、彼は、以前所属していた駅で2件くらいその処理をさせられたとか言っていて、今回も、しゃぁねぇから、先陣で入って行ったよ・・・とか言って、半分自慢げに処置したハナシをしておりました。

 乗務員なんかよぉ、ブルっちゃって入ってこねぇし(今思えば、駅構内だからってゆうことで、ソラ使って行かなかったんぢゃなかろうかって気もしますが♪)、○○なんかどうで、△□なんかはあぁなっちゃってよぉ・・・とか、言いたい放題だったのも記憶しております。

 私が、同じ境遇になったら、それができるかというとできるわけもなく、ビビっていたので、やっぱり、この人、すげぇなぁ・・・って、我に返ると・・・なんと、その人、「ハンバーガーを食ってる」じゃないですかぁ?!!

 食事中に、なんも考えずにそんなコアなハナシを振ってしまった私もとんでもないヤロウなのですが、それに応えて自慢話のごとく処置したハナシをした、その先輩も先輩だなぁ・・・と、さすがの私も絶句しました。

 ちなみに、乗務員も、最初に人身事故に遭遇すると、2〜3日まともにメシ食えないよ・・・って言われております。

 それが、なれちゃうと、その自慢話をハンバーガー食いながらできるんだぞ・・・って仲間内には大体話してるわけです・・・