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1993年7月衆議院議員総選挙の分析とシミュレーション

同様・類似のシミュレーションは各新聞社でも行われていますが、ここでの分析とシミュレーションの手法は、私のオリジナルです。

 

 

 1993年の総選挙は、現在の小選挙区比例代表並立制が導入される前、中選挙区制での最後の選挙として実施されました。

 小選挙区比例代表並立制との違いを見るために、同じ手法で分析してみました。

実際の結果

まず、選挙の結果(得票数と当選者数)は下表の通りでした。

  全体 自民 社会 新生 公明 日本新 共産 民社 さきがけ 社民連 その他
得票数 62,804,144 22,999,646 9,687,588 6,341,364 5,114,351 5,053,981 4,834,587 2,205,682 1,658,097 461,169 4,447,674
当選者数 511 223 70 55 51 35 15 15 13 4 30

 

得票率と議席率を計算すると下表のようになります。

  全体 自民 社会 新生 公明 日本新 共産 民社 さきがけ 社民連 その他
得票率(%)
グラフA
100.0 36.6 15.4 10.1 8.1 8.0 7.7 3.5 2.6 0.7 7.1
議席率(%)
グラフB
100.0 43.6 13.7 10.8 10.0 6.8 2.9 2.9 2.5 0.8 5.9
得票率を100とした議席率
(得票率と議席率の一致度)
グラフC
119.1 89.0 106.9 123.5 85.0 37.7 82.9 96.2 114.3 83.1

 

これまで通りにグラフ化すると次のようになりました。

 

グラフA(得票率)  グラフB(議席率) グラフAとBを重ねた(青線:A赤線:B
グラフC(得票率と議席率の一致度)  
   

 

「小選挙区比例代表並立制」が導入された後のデータと比較すると、中選挙区制における得票率と議席率の一致度は、グラフの形状からも、小選挙区制と比例代表制の中間にあることが分かると思います。