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1990年2月衆議院議員総選挙の分析とシミュレーション

同様・類似のシミュレーションは各新聞社でも行われていますが、ここでの分析とシミュレーションの手法は、私のオリジナルです。

 

 

 1990年の総選挙は、現在の小選挙区比例代表並立制が導入される前、中選挙区制で実施されました。

 小選挙区比例代表並立制との違いを見るために、同じ手法で分析してみました。

実際の結果

まず、選挙の結果(得票数と当選者数)は下表の通りでした。

  全体 自民 社会 公明 共産 民社 社民連 進歩 その他
得票数 65,704,290 30,315,410 16,025,468 5,242,674 5,226,985 3,178,949 566,957 281,793 4,866,054
当選者数 512 275 136 45 16 14 4 1 21

 

得票率と議席率を計算すると下表のようになります。

  全体 自民 社会 公明 共産 民社 社民連 進歩 その他
得票率(%)
グラフA
100.0 46.1 24.4 8.0 8.0 4.8 0.9 0.4 7.4
議席率(%)
グラフB
100.0 53.7 26.6 8.8 3.1 2.7 0.8 0.2 4.1
得票率を100とした議席率
(得票率と議席率の一致度)
グラフC
116.5 109.0 110.0 38.8 56.3 88.9 50.0 55.4

 

これまで通りにグラフ化すると次のようになりました。

 

グラフA(得票率)  グラフB(議席率) グラフAとBを重ねた(青線:A赤線:B
グラフC(得票率と議席率の一致度)  
   

 

「小選挙区比例代表並立制」が導入された後のデータと比較すると、中選挙区制における得票率と議席率の一致度は、グラフの形状からも、小選挙区制と比例代表制の中間にあることが分かると思います。