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1986年7月衆議院議員総選挙の分析とシミュレーション

同様・類似のシミュレーションは各新聞社でも行われていますが、ここでの分析とシミュレーションの手法は、私のオリジナルです。

 

 

 1986年の総選挙は、現在の小選挙区比例代表並立制が導入される前、中選挙区制で実施されました。

 小選挙区比例代表並立制との違いを見るために、同じ手法で分析してみました。

実際の結果

まず、選挙の結果(得票数と当選者数)は下表の通りでした。

  全体 自民 社会 公明 共産 民社 新自ク 社民連 サラ新 その他
得票数 60,448,598 29,875,496 10,412,583 5,701,277 5,313,246 3,895,857 1,114,800 499,670 78,526 3,557,143
当選者数 512 300 85 56 26 26 6 4 0 9

 

得票率と議席率を計算すると下表のようになります。

  全体 自民 社会 公明 共産 民社 新自ク 社民連 サラ新 その他
得票率(%)
グラフA
100.0 49.4 17.2 9.4 8.8 6.4 1.8 0.8 0.1 5.9
議席率(%)
グラフB
100.0 58.6 16.6 10.9 5.1 5.1 1.2 0.8 0.0 1.8
得票率を100とした議席率
(得票率と議席率の一致度)
グラフC
118.6 96.5 116.0 58.0 79.7 66.7 100.0 0.0 30.5

 

これまで通りにグラフ化すると次のようになりました。

 

グラフA(得票率)  グラフB(議席率) グラフAとBを重ねた(青線:A赤線:B
グラフC(得票率と議席率の一致度)  
   

 

「小選挙区比例代表並立制」が導入された後のデータと比較すると、中選挙区制における得票率と議席率の一致度は、グラフの形状からも、小選挙区制と比例代表制の中間にあることが分かると思います。