ア
アースリターン
プラス側を回線に、マイナス側を地気に接続する回線構成。
アーラン
通信回線等の設計に用いられる呼量の国際単位。1アーランは、1回線を1時間継続的に占有使用したときの呼量をいう。
アーランB式
入線数を無限、出線数を有限としたモデルにランダム呼が加わり、呼の回線保留時間分布が指数分布に従い、損失呼は消滅するという前提に基づき、確率的に導かれた式。損失率、加わる呼数、出線数には次の関係がある。

アーランC式
入線数を無限、出回線数nを有限としたモデルにランダム呼が加わり、呼の回線保留時間分布が指数分布に従い、待合わせ放棄呼はないという前提に基づき、確率的に導かれた式。待合せ率、加わる呼量、出線数には次の関係がある。また、η=a/nのことを出線能率という。

相手固定接続
通信相手を固定的に接続する方式。パケット通信網、フレームリレー網、ATM網などで使われている。また、PVC(Permanent
Virtual Circuit)と呼ばれている。
相手選択接続
通信する際に毎回相手を選択して接続する方式。パケット通信網、ISDN、ATM網などで使われている。相手選択接続は、VC(Virtual
Call)または、SVC(Selective Virtual Circuit)と呼ばれている。
アウトスタンディング数
送達確認を行わずに連続して送出できるIフレーム数。最大数はモジュロ8の場合が7、モジュロ128の場合が127である。
アウトチャネル
各機能をチャネルごとに分割して信号伝送する方式。ISDNでは情報チャネルと信号チャネルをそれぞれ独立なチャネルを通して信号転送する、アウトチャネル方式を採用している。
アクセス時間
CPUがメモリや記憶装置に対してデータの書き込みや読み出し命令を出してから、データの転送が開始されるまでの時間。コンピュータの処理能力を表すもので、この時間が短いほど処理能力が高い。
アクセス能力
ISDNユーザ・網インタフェースで実際に提供するチャネル数や種類。
アッドオン
2者で通話中に他の1者を加えて3者通話ができる機能。
アドレスコール/応答モード
ITU−T勧告V.25bisでダイレクトコール/応答モードとともに規定されている動作モード。メモリされている電話番号を読み出してダイヤルするモードである。
コマンドの受信先又はレスポンスの送信元を示すもの。HDLCでは8ビット、ISDNでは16ビットの構成である。

アナログPBX
アナログ信号で動作する交換機。制御方式は、蓄積プログラム制御方式を採用し、また、装置構成を大別すると、通話路系(SP系)、中央処理系(CP系)及び入出力系(IO系)に区分さる。クロスバ形交換機の後継機種としてできたが、今ではデジタルPBXへと変更されている。
アナログ回線
ごく一般的な回線。アナログ回線は、アナログ回線用の交換機(一般的にはD70交換機)に収容されている。最近では、ADSLの普及と共に増加傾向にある。
アナログ信号
情報を電気的な量の連続変化として扱う信号。
OSI参照モデルの第 7 層(レイヤ7)。電子メール、ファイル転送などの各種の適用業務に対する通信サービスの機能を規定している。
誤り制御
データ伝送中の誤りの検出、訂正を行うこと。誤り制御には、ビットごとにチェックするキャラクタチェック方式と、ブロックごとにチェックを行うブロックチェック方式がある。
アルゴンガス
電球や蛍光灯の封入ガスとして利用され、また、ほかの物質と結びつくことのない不活性なガス。三極避雷管の中には、低電圧でも放電するようにアルゴンガスが封入されている。
アルファジオメトリック方式
コンピュータの画面表示方式の一つ。水平線や垂直線や角の形などといった幾何学的基本要素を用いて図形を表示する方式である。
アルファモザイク方式
コンピュータの画面表示方式の一つ。図形を長方形の配列とし、その要素のひとつひとつをモザイクの一片に見立てて図形を表示する方式である。
アレスタ
避雷器のこと。
暗号化
データの内容を第三者にわからない形にすること。
アンダーカーペット工法
カーペットの下に通信用フラットケーブルを用いて配線する工法。専用の補助用品を用いても、フラットケーブルは機械的に弱いので、心線断、被覆損傷などの危険がある。
イ
イエローケーブル
位相同期
走査の開始点を一致させる同期方式。位相同期は、ファクシミリの同期方式に用いられている。
位相ひずみ
信号の伝搬時間の遅延が原因で生じるひずみ。
位相変調方式
アナログ変調の一つ。搬送波の振幅は一定であるが、位相を送信データの信号に応じて変化させる方式である。位相変調方式には、2相位相変調方式、4相位相変調方式、8相位相変調方式がある。
イニシャライズ
初期化、フォーマットという意味。
データベース情報を要求に応じてリアルタイムで提供したり、更新したりする処理形態。情報検索型と、取引処理型とがあり、情報検索型としては、経済情報データベース等が、取引処理型では座席予約システムや銀行のオンライン等がある。

インタフェース
ハードウェアやソフトウェアを相互に接続するための装置、ソフトウェア、規約を指す。
インタフェースの構成要素としては、電気的・機械的特性、論理的特性がある。インタフェースが一致しないと正常な接続ができない。
インチャネル
通信を行う場合に、1リンクに対して1つのチャネルに全ての情報を含む方式。
インディケーション
自動起呼応答手順の一部としてDCEからDTEへ送出される指示又は応答。インディケーションは、ITU−T勧告V.25bisで規定されている。呼損、遅延呼、着信呼、有効、無効、リストの6種類がある。
インバータ
直流電源から交流電源を得る装置。
インピーダンス調整回路
コイル(L)、コンデンサ(C)、抵抗(R)で構成される回路。実際にはコンデンサの容量を変化させることで調整を行っている。ボタン電話装置では、線路側とクロスポイントスイッチのインピーダンス整合を行うために用いられている。
ウ
ウインドウサイズ
論理チャネルごとに連続して送信できるパケット数。
ウインドウ制御方式
フロー制御方式の一つで、論理チャネルごとに連続して送信できるパケットの数を規定する制御方式。ウインドウ制御方式では、呼設定時に論理チャネルごとにウインドウサイズを規定することができる。
運用保守プログラム
交換プログラムの一つ。課金管理やトラヒック管理など運用保守に必要なプログラムである。
エ
液晶ディスプレイ
電圧をかけると分子の配列が変わる液晶の性質を利用した表示装置。TFT型液晶、STN型液晶などがある。
エコーキャンセラ方式
ハイブリッド回路により受信信号が送信側に回り込むエコーを予測して擬似的にエコーを発生させ、これを実際のエコーから差し引くことにより、エコーを除去する方式。
エコービット(Eビット)
エコービットチェック方式において、網終端装置で折り返されるビット。
エコービットチェック方式
ISDN基本インタフェースのDチャネル競合制御で用いられている方式。この方式は、端末が送信した信号をNT1がエコービット(Eビット)と呼ばれる制御ビットとして端末にそのまま折り返し、端末が送出した信号とNT1で折り返された信号を照会し、これらが一致していないときに衝突と判断する。
エフモール
壁面に屋内線やケーブルを美観上きれいに配線するためのモール。エフモールは、ワイヤプロテクターより軽量である。
エラー訂正プロトコル
送られてきたデータの整合性をチェックし、誤りがあれば正しい符号に訂正するための通信手順を定めたプロトコル。V.42に規定するLAPMやMNPがある。
遠端漏話
送信信号と同一方向に現れる漏話。
延長受動バス
ISDN基本インタフェースで、ポイントツーマルチポイント配線(バス配線)に用いられる配線構成。100〜1000m程度の中距離で用いられる配線構成で、この構成は、端末がDSUからの線路遠端で集合的に接続される場合に限られることを利用している。この延長受動バス配線構成の目標は、総線路長を少なくとも500m以内にし、TE相互距離を25〜50mにすること。
エンドツーエンド伝送
端末〜端末間で情報を直接伝送すること。
エンベローブ形式
データ信号を6ビット単位に区切り、その前後にFビット(フレームビット)とSビット(ステータスビット)を付加した6+2ビットの信号形式のこと。

オ
応答時間
問合せ又は要求をしてから、動作開始あるいは出力するまでの時間。
応用層
屋外線
架空で加入者まで引き込むための線。通常は、接続端子函から保安器までの配線に使用する。簡単に引き留められるように、中心に鋼心がある。
オクテット
1オクテット=8ビット。1バイトは8ビットとは限らないので、オクテットとバイトは必ずしも一致しない。
屋内線コネクタ
屋内線同士を途中(目立たない場所)で接続する場合に用いるコネクタ。また、接続部分には、湿気が入らないようになっている。
屋内線接続スリーブ
屋内線同士を途中(目立たない場所)で接続する場合に用いるスリーブ。PVC絶縁スリーブをかしめて接続する。今では、あまり使われていない。
オフフック
電話機の受話器を上げること。
オフライン方式
端末機とコンピュータが接続されていないために、磁気ディスク等にデータを記録して中央のコンピュータまで運んで入力する方式。
オンフック
電話機の受話器を置くこと。
オンライン方式
端末機のデータを通信回線を通じて直接コンピュータに入力する方式。
オンラインリアルタイムシステム
データの発生の都度、通信回線を通じて直接コンピュータで即座に処理するシステム。
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