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助詞の並立的な使用



格助詞  (の)  結局やるのやらないの 接続助詞  (て「で」)  彼の腕は太くて長い。   副助詞  (も)  昔も今も変わらない。
格助詞  (に)  手に手をとる。 接続助詞  (たり)   見たり聞いたりする。 副助詞  (やら)  泣くやら笑うやら大変だ。
格助詞  (と)  電車とタクシーを利用する。 接続助詞  (し)  彼女は綺麗だし優しい。 副助詞
格助詞  (や)  父や母は共に元気だ。 接続助詞  (ば)  国語もできれば数学もできる。 副助詞

◆トロッコの上には土工が二人、土を積んだ後に佇でいる。トロッコは山を下のだから、人手を借りずに走って来る。煽ように車台が動いたり、土工の袢天の裾がひらついたり、細い線路がしなったり――良平はそんなけしきを眺ながら、土工になりたいと思う事がある。

◆良平は一瞬間呆気にとられた。もうかれこれ暗くなる、去年の暮母と岩村まで来たが、今日の途はその三四倍ある、それを今からたった一人、歩いて帰らなければならない事、――そう云う事が一時にわかったのである。

◆何しろその頃洛陽といえば、天下に並ぶもののない、繁昌を極た都ですから、往来にはまだしっきりなく、人や車が通っていました。門一ぱいに当っている、油のような夕日の光の中に、老人のかぶった紗しゃの帽子、土耳古の女の金の耳環、白馬に飾った色糸の手綱が、絶えず流れて行く容子は、まるで画のような美しさです。

◆大金持になった杜子春は、すぐに立派な家を買って、玄宗皇帝にも負けない位、贅沢な暮しをし始めました。蘭陵の酒を買わせるやら、桂州の竜眼肉をとりよせるやら、日に四度色の変る牡丹を庭に植えさせるやら、白孔雀を何羽も放し飼いにするやら、玉を集めるやら、錦を縫わせるやら、香木の車を造らせるやら、象牙の椅子を誂らえるやら、その贅沢を一々書いていては、いつになってもこの話がおしまいにならない位です。

◆この隧道の中の汽車、この田舎者の小娘、そうして又この平凡な記事に埋うずまっている夕刊、――これが象徴でなくて何であろう。不可解な、下等な、退屈な人生の象徴でなくて何であろう。

◆暮色を帯びた町はずれの踏切り、小鳥のように声を挙げた三人の子供たち、そうしてその上に乱落らんらくする鮮あざやかな蜜柑の色――すべては汽車の窓の外に、瞬またたく暇もなく通り過ぎた。が、私の心の上には、切ない程はっきりと、この光景が焼きつけられた

◆「彼女は綺麗で優しく,/勉強ができるし,運動もできるのである。」⇒「彼女は綺麗で優しく,/勉強ができる。そして,運動もできるのである。」
「並立の関係とする」 「優しく,」は中止法 。「文を2つに分け,文頭に接続詞を持ってくる」
   
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