お粗末

 文部大臣が学力低下をうけて現在のカルキュラムの見直しを語っている。

大体学校の週休2日制が決った時これはおかしい、働く教師のためのものであり、子供たちには害こそあれためにならないと思った。さらにカルキュラムもかわり、週あたりの勉強時間数が減り、生きる力をつけさせるというふれ込みで総合学習の時間なるものができた。昨年国際学力比較がおこなわれ日本の児童、学生の成績は芳しくなかった。そんな背景でこの文部大臣の談話になった。

学校が週休2日になったときから学力低下が心配され、一部の地域では補習を初めから実施しておりそれ見た事かといわれても仕方がない。何を考えているのか、人間の成長、一生をまったく無視した学校の週休2日制である。

子供は未熟でありそれゆえに保護や教育が必要である。子供を一人前にあつかうようにとの動きがあるがこと育成、教育は別である。義務教育は生きていく為の最低限の知識、常識を教えるところであるから何故教育時間の短縮がでてくるのか?昔に比べ知識や常識がなくても生きていける時代になったのか? マスコミの発達により子供たちは教育され学校で教えることがらが減ったのか?塾がよいが一般化したので学校で教えなくても良くなったのか?教育に効率はなじまないのに教師たちは教える効率が良くなったから学習時間は短くて良いとしたのか?学校週休2日制を導入した際、なんらかの根拠の説明があったろうが私は知らない。私には直接関係がなかったし、いつの間にか決っていたというのが感想だ。

いくらマスコミなどから知識を得る機会が増えたといっても系統だった知識ではない。系統だった学校教育は必要である。生きる力を養う為に総合学習が必要というのは(教師の負担増や効果に疑問という声があるのは知っているが)認める。これは週休2日制とは別の話しだ。

学校教育はもとの時間に戻し(土曜半日、週休2日をやめ)さらに総合学習の時間を追加し、教師の労力低減のために教員の数を増やすべきである。小子化をうけて教員の数を一学級あたりの生徒の数を小さくするばかりでなく、学習時間数の増加、教師の労力の増加を抑えるほうに向けるべきだ。  

今のままでは教育も個人にまかされ、公的教育制度はなくなり社会がバラバラになるのが見えるようだ。

 雑感7