アンテナ シミュレーション

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アンテナのシミュレーションには、Free software "4NEC2" 及び "MMANA"を用いているが、特に前者を愛用している。element wireの被覆やトタン屋根などを容易にモデルに組み込めるからだ。
また4NEC2ではelementの長さ、位置、角度などを任意の変数として定義することもできる。長さを変数にしてモデルを作り、後でその長さを最適化することも簡単にできる。入力画面も使用説明書も英語で書かれているが、理解は容易である。
とは言え、シミュレーションの結果と実際のアンテナ諸特性(共振周波数やSWR)は必ずしも一致しない。と言うよりかなり相違する。実際のアンテナの環境(周囲建物、電線、アース状態、その他)をシミュレーション・モデルの中に全て入れ込むことは不可能だからだ。シミュレーションは飽くまで一つの目安である。
当局の常置場所は街中の住宅地であり、敷地が20mx10m程度しかないこと、及び開局免許時、80歳目前であったこと等の理由で、アンテナ・タワー設置と高性能市販アンテナの利用は難しい。一階屋の屋根の上に、テレビ・アンテナ用屋根馬とポールを乗せ、また破風板へもテレビ・アンテナ用ポールを取り付けて、Wire Dipoleを張るのが殆ど唯一の選択肢である。この故に前ページ記載の様なアンテナをモデルとしてシミュレーションを行った。

前ページ記載のMulti-band Dipole Antenna(類似)のSimulation例を示す。


Fig.1 NEC2 Top Page


Fig.2 4NEC2の変数定義ページ


Fig.3 4NEC2の座標入力ページ


Fig.4 4NEC2のLoad入力ページ


Fig.5 4NEC2のアンテナ構造図(格子はトタン屋根)


Fig.6 4NEC2の計算結果(7.1MHz)


Fig.7 4NEC2の計算結果(7.1MHz Gain)。打ち上げ角は90度で真上である


Fig.8 4NEC2の計算結果(7.1MHz 電流&位相)
給電していない他のアンテナに逆位相の誘導電流が流れる。
同一周波数のelementが2組存在するのは避けるべし。


Fig.9 4NEC2の計算結果(7.1MHz 3次元Gain)


Fig.10 4NEC2の計算結果(3.55MHz)
3.55MHzでは共振時 Z≒25Ω、SWR≒2となる。給電点がλ/10と低い故である。
Trap Coilはφ50mmx100Lの塩ビパイプにφ1.0mmのエナメル線を25Turn密巻、
(L=20μH)、Capacitorとして同軸線1.5D2Vを18cm(C=18pF)により、7.1MHzに
共振させた。


Fig.11 4NEC2の計算結果(3.55MHz 電流&位相)

Z字の平行部では互いの電流位相が逆転しているが、これは正しいだろうか?
またGain=-0.7Dbiであり、これで電波が飛ぶだろかと不安になる。
(実アンテナでは国内交信に殆ど支障はなかった)。
その後、Z字の片側だけ直線に伸ばした場合のシミュレーションを行ったところ、対称性は当然崩れるが、3.55MHzのGainが0.36dBiとなった。両側がZ字状に曲がっている場合よりも、1.0dBの増加である。これはZ字平行部エレメントの電流位相が互いに逆向きとなるため、アンテナGainが相殺される事を意味していよう。

実アンテナのSWR特性