The Days of Multiあとがき 投稿者: DOM
The Days of Multi
あとがき/おわび/いいわけ



牛のよだれのように長くてとりとめもないお話の後、さらに「あとがき」までおつき合いいただき、
ありがとうございます。


まず、このような駄文をも快く整理・収録してくださった「りーふ図書館」のまさた館長様に、
心からお礼申し上げます。


また、"The Days of Multi" を読んでくださった皆様、
並びに、伝言板やメールで感想や励ましの言葉をお寄せくださった皆様に、
感謝の意を表させていただきます。



<執筆の目的など>

「完結した Leaf 長篇SSを読みたい」との欲求が高じて、ついに自ら物してしまったこの作品…
よく考えると、つまりは自己満足のために書いたということになります。
そんなものを堂々とUPするとは…
今になってみると、何ともお恥ずかしい限りです。


結局何が書きたかったのか? と問われますと、どこかで述べたように、
「マルチのいる世界」を自分なりに書いてみたかったのだ、
という答えが最もふさわしいように思われます。
ですから、必ずしもマルチひとりが主人公というわけではありませんし、
何か明確な主張とか問題提起があるわけでもありません。
首尾一貫したストーリーさえないような気がします。(汗)


私たちの住む現実世界が、多くの未解決の問題を孕みながらなお運行していくように、
「マルチのいる世界」、「Leaf キャラのいる世界」もそうだと思うのです。
で、そういう世界における、ある一定の"Days"、すなわち時の流れの一部を、
そしてその中でのいろいろなキャラの心情や言動を描いてみた…というわけです。


"The Days of Multi" (「マルチの時代」とでも言うべきでしょうか?)のタイトルは、
確か第三部か第四部の途中まで書いたとき、
こういう焦点も主人公も定かでない作品にふさわしい題名は?と考えてつけたものです。
(最初は無題でした)


そういうわけで、ストーリー性を重視される皆様には読みづらいものになったのでは?
と心配しています。



<全体の構成について>

最初はこんなに長くなる予定ではなく、第三部くらいで一段落するはずだったんですが…
しませんでした(笑)。
で、「一段落」への道を探りつつ書いていくうちに、どんどん長くなってしまったわけです。
やはり、ちゃんとした構想も立てず闇雲にキーを叩き続けても駄目だということでしょう。


元来、来栖川会長がマルチを利用して浩之を誘惑させようとする話と、
マルチが拉致されそうになったところを耕一に助けられる話とは、
別個の独立したストーリーにしようとしていたんですが…
それぞれをメモ書きから起こしてふくらませるうちに、
「お? こうすれば繋がるんでは…」と思いつき、一つにしてしまいました。


ですから、まず第一部の初め2章ぐらい(および6章当たりまでのごく簡単なメモ)と、
第三部の最初ができたあたりで、両方をつなげるために穴埋めをしていったような気がします。
…できていた部分より、「穴」の方がずっと大きかったわけですが…
もちろん、辻褄を合わせるためにあちこち手を入れたので、
もともとどこで区切れていたのか、今となっては作者もよくわかりません。
繋げてしまって良かったか悪かったかは、皆様のご判断にお委ねします。
…一度に二つのストーリーを平行して考えられないという、作者の限界もあったのですが。


第一部から第三部までは、ごくわずかにせよ構想らしいものがあったのに対して、
第四部・第五部は、「行き当たりばったり」という言葉がそっくり当てはまります。
前に書いた部分を踏まえて、「この次はどういうことが起きそうかな?」と書き出し、
適当なところでおさまりをつけて一章。
さらにそれを踏まえて次に起こりそうなことをまた一章、
と繋いでいくうちに、伸びること伸びること…
楓ちゃんの復活とマルチを含む三角関係、芹香さんや綾香さんの結婚、耕一と芹香さんの別居、
香織と浩の結びつきなど、作者にとっても意外なことばかりで…(おい)


ですから第五部の終わり近くまで、一体どういう結末が待っているのか、
自分でも見当がつきかねたほどです。(無責任)
本来の結末(ハッピーエンド?)のほかに、一応ダークエンドらしきものまであるのも、
どうやって締め括ろうか迷った挙げ句、二つの可能性を残したものとご理解ください。


この作品で、一番自信がないのは第五部です。
というより、一番読者の皆様のご不興を買うのがここではないかと。
内容が乏しいだけでなく、いろいろな問題が未解決のまま終わっていますし。
まあその点は、上で述べたように、この作品の性格からして当然と言えないこともないのですが。
(開き直りっぽいですね)


もう一つの難点が、「オリキャラの香織がメインになっている」ということ。
むしろこちらの方が最後まで引っかかりまして。
マルチそのほかの「Leaf キャラ」の世界を描くのに、オリキャラを前面に出すのはまずいのでは、と。
それで、UPする際に、いっそ手を加えて、
メイドロボの軍事利用を禁じる国際協定の締結当たりでエンディングにしようか
(つまり第五部のほとんどを削除しようか)とも考えましたが、
自分の作品(こんな作品ですが)にも香織というキャラにも愛着があって、
とうとうできませんでした。


香織が来栖川(TH世界)と柏木(痕世界)の血を受け継ぐ、
つまり二つの世界をつなぐ唯一の存在であったことも影響していたかも知れません。
また、時間の経過に伴い、第一世代(Leaf キャラ)と第二世代(香織)との関わりが、
次第に後者主体に移っていったということもあります。
…が、いずれにしても、読者の皆様にはご迷惑だったのではないかと思います。


結末はありがちで、「大団円」なんてたいそうな名前は似合わないような気がしますが、
「千鶴さんがひとりで柏木家に残った場合」を想定したときに、
「まずは台所の奪還を宣言するに違いない。」ということが浮かんだのと、
やはり最後はマルチの健気さで締めくくりたいという思いがあって、こういう形になりました。
もっとふさわしい終わり方があったかも知れませんが…
ダークエンド(個人的には結構気に入ってます)の方が、まだ気が利いていたりして。



<分岐について>

分岐を作ったのは、Leaf のゲームにならってみたかったのと、
私が気が多くて「こっちの可能性(またはヒロイン)を追うとどうなるかな?」などと
考えたり迷ったりした結果です。
しかし、あまり成功したようには思えません。
もう少し他のヒロイン(特に綾香さんと浩之の絡み)のためにも分岐を作りたかったんですが…
まあ、今の私の力量では、ちょっと無理のようです。


本編に力を入れたもので、分岐の方は比重が軽くなり、ほとんど一、二章で終わっています。
セリオ編だけはなぜか長くなってしまいましたが、
書いているうちに(優秀なのに無器用な)セリオがだんだん可愛くなってきたのと、
浩之と、感情がない(はずの)セリオとの仲が、できるだけ不自然さのないように進展するよう
心がけた結果、ではないかと思います。
(でも、ほんとのほんとは多分、キータッチの暴走で…時々止まらなくなるものですから)


今回公表したもの以外にもごく短い分岐をいくつか考えたのですが、
内容等に問題が多く、削除することにしました。



<文体・校正について>

ところどころでコメントした通り、もともと自分で読むためのSSで、
くだくだしい描写も危険な表現も何も考慮せず、書きたいだけ書いていたものですから、
投稿の前にかなり削除したり書き直したりする必要がありました。
そのために、話のつながりがわかりにくくなったりした部分もあるかも知れませんが、
ご容赦ください。


書き終わってみると、結構女性の一人称部分が多いのに、改めて驚いています。
SSを書くこと自体初めてですが、こんなに女性になり切る(?)ことは考えていませんでした。
女性特有の心理や言葉遣いがどこまで把えられているか、ちょっと見当がつきませんが。


あと、どうも説明口調が多いような気がします。もっと多いのはこじつけですね。
これは作者の癖でしょう。すべての事が説明されていないと気がすまないという。
そのわりには穴だらけ…


それにしても…初めてのSSのせいか、
「これが自分の文章なのか? 何か違和感が…」と思うことしきりです。
校正のために読み返してみると、
「あれ? こんなこと書いてたんだ。(意外)」という箇所がいっぱいですし。
おかげで、他人様の書いたSSを楽しむ感覚が味わえるくらいです。いや、マジで(笑)。
第一部と第五部では文体が変わっているような気も…
つまり、自分の文体が確立されていない、と。


あと、UPする前に目を通したはずなんですが、結構誤字脱字等ありまして、
ご迷惑をおかけしました。
特に第一部・第二部は、テキスト変換の際になぜか妙な文字化けを起してしまい…
(「昨日」が「浩日」になったり、漢字やカナが記号に変わったりなど)
極力気をつけたつもりですが、UPした途端に訂正の必要箇所を見つけたこともしばしばでした。
他にも、気がついていない誤りがまだありそうですし。


うーん… まあ、いろいろ難はありますが、初めてということで、お目こぼしを。



<ジャンルについて>

校正を終えたところで、果たしてこの作品はどういうジャンルに属するのだろう? と考えています。


他人様のSSを読む分には、構成のしっかりしたシリアス物か、
そうでなければユーモアが効いていて、しかもほろりとさせる部分もあり、
最後はハッピーエンド…というパターンが好きなのですが…
私の力量では、そんな気の利いたものは書けない…(泣)


で、この作品ですが…
考えてみると、シリアスには徹し切れていないし、ギャグやユーモアの部分はお粗末だし、
ダークな部分は分岐ぐらいだし、ほのぼの、とはとても言えないし…
ドキュメンタリー? …うーん…
何なんでしょう? 作者の性格そのままの、いい加減なものですね。
やっぱり「牛のよだれ」…



<キャラについて>

書いている間は特に意識していなかったのですが、
マルチの心が年月とともに次第に成長していることに、作品の終わり付近で気がつきました。
(それでも作者か?)
最初のうちは、壊れやすく(純粋ではあるがもろい)、
「ご主人様」がいないと自分のアイデンティティーを失ってしまう(マスターへの絶対依存)ような
マルチでしたが、後には自らの意志で、「ご主人様」への思いを断ち切り、
自分が最も役に立てる人のところへ行くようになりました。
この後も、彼女の心は成長を続けるだろうと思います。


本作品では、浩之は誰にでも優しいけれど浮気者ではなく、
ただひとりの女性を愛し抜くタイプと想定しています。
分岐の芹香編では芹香さんとマルチのふたりを受け入れることになりますが、
これは、事情があってふたりに対する責任をとったと解してください。
セリオ編でも、恋人はセリオであって、
マルチは妹、あかりは幼馴染みという位置づけで終わっています。
将来あかりと結婚して、ふたりのメイドロボを引き取って…という図式が成立するかどうかは、
皆様のご想像にお委ね致します。


浩之に対して耕一の方は…しょうもない浮気者です(笑)。
ただし、どんなにあちこちよろめいても、
最終的には楓ちゃんが永遠の恋人、という設定です(分岐は例外)。
もちろん、楓ちゃんさえ人間のままだったら、耕一がいくら浮気者でも、
本作品のようにほかの愛人を持ったりはしなかったでしょう。
やはり、楓ちゃんがメイドロボ体でよみがえったのが、問題だったようです。
(自分で書いておいて、このセリフ)


因みに、もうお気づきのことと存じますが、私は基本的には楓属性で、
楓ちゃんに風貌(物静か、無表情、神秘的、天然ボケ&黒髪)の似ている芹香さん、
体型およびfukifuki(爆)の共通点を持つマルチのファンでもあります。
(なのに、三人とも作品の中で結構ひどい目に遭っているのはなぜでしょう?)
葵ちゃんも好きなんですが、格闘技の知識がないので「葵編」を書けませんでした。
なお、この作品を書いているうちに、綾香さんとセリオも好きになりました。
…耕一に負けない浮気者ですね。(汗)


ほかの Leaf キャラについては、「痕」では千鶴さんが特に好きです。
次いで初音ちゃん、梓という順に。
しかし、柏木四姉妹は、四人揃ったところが一番魅力的だと思います。
この姉妹の設定というのは絶妙だと思いますね。
私が Leaf SSにはまったのも、初めて18禁ゲームなるものを買う気になったのも、
某 Web サイトでたまたま見つけたSS(未完成)で四姉妹の魅力に触れたからでした。
(初めにSSを読みあさってから、我慢できなくなってゲームを買いました)
おかげで、 Web 上をさまよいつつ、「りーふ図書館」の存在も知ったのですが…


因みにその魅力的なSSは、このあとがきを書いている時点でまだ完結していません。
あれから…二年? うう、続きが読みたい…
まあ、こういうフラストレーションが、自分でSSを書いて満足しようという気にさせたのです。
この姉妹、もっともっと書き込みたかったキャラですが、
そんなことをしていると、それこそいつまで経っても話が終わらなくなりますし…


「To Heart」キャラでは、レミィはなぜか感情移入ができず、委員長は作者が神戸弁を知らない、
理緒ちゃんはやっぱりおまけキャラ(?)というような理由で、作品中ではあまり扱えませんでした。
琴音ちゃんは気に入っているんですが、私が描くと真っ暗になりそうで、やはり生かせませんでした。
志保とあかりは結構活躍させることができたと思います。


なお、あかりファンの皆様へひとこと。
本編ではあかりが結構損な役回りをさせられていますが…
マルチが浩之の家庭に(恋人として)住み込んだ場合、一番大きな被害を受けるのは、
やはり近所に住む幼馴染みの女の子だと思います。
マルチの存在を意識するな、というのも無理な相談ですし。
ですから、あかりがマルチに対して嫉妬や憤りを覚えるのは、当然だろうと。
決してあかりが憎くてああいう描写をしているわけではありません。それだけは信じてください!
だって、あかりってやっぱり可愛いし健気だし…(例の浮気癖です、気にしないでください)


綾香さんは、当初の予定ではそれほど活躍するはずではなかったのですが、
第一部で来栖川翁に怒りの鉄拳を向けたり、一転して浩之を襲撃したり、のあたりで
その重要性を確立し、以後は言わばこの作品のレギュラーメンバーのひとりになりました。
骨身を惜しまずよく動いてくれたので、作者もずいぶん助けられました。


ところで…普通、作者というものは、
自分の作中のキャラをしっかり把握・制御できるものだと思うのですが、
私はあちこちで触れたように、
むしろ、キャラの自律的な動きに引っ張られて話の流れを変えてしまう傾向があります。
つまり、キャラが文中でひとり歩きを始め、作者がその後を追いかけて行く、
というようなことが多々ありました。
特に第四部・第五部でその傾向が強く出ましたが、
大体作品全体を通してそのような手法で書いたと言っても過言ではありません。
これはやはり、核となる Leaf キャラがひとりひとり、
十分魅力的かつ個性的であった結果と言えるでしょう。
作者が何も考えていない、とも言えますが…(汗)



<作者の現状(繰り言ともいう)>

しかし…小さい頃から作文の嫌いだった私が、初めて書いたSSでいきなり長篇にチャレンジとは…
我ながら無謀でした。
こんな長い文章(テキストファイルで 1.2MB 以上)を書くのは、恐らく人生でも一度っきりでしょう。
何とか完成させたものの(これで完成していると言えるのか?)、
やはりこれが最初で最後のSSになりそうです。
はい、疲れました。
今では頭も空っぽになってしまい、
やっぱり他人様の書いたSSを読ませていただく方がよっぽど楽だ、などと思っています。
…達成感だけはありますが。


これからはまた、一読者に徹することにしましょう。
(などと言いつつ、分岐に手を入れるために懲りもせず出没するかもしれませんが)
いろいろお世話になったりご迷惑をおかけしたりした、
「りーふ図書館」のまさた館長様、SS作家の皆様。
どうぞ、ますますすばらしい作品の製作と保存のため、頑張ってください。



<誰からも問い合わせのなかった(笑)作者の名前の由来について>

最後に…
"DOM" (ドーム)とはロシア語で「家」のことです…というのは全然関係なくて、
すでに皆様お気づきのことと思いますが、
私のHNは "(The) Days Of Multi" のイニシャルを取ったものです。
私にとって、おそらくただ一つの作品ですから、作者の名=SSのタイトルということで…



<SS作家の皆様へのお願い>

最後の最後に(笑)… Web 上で Leaf SS連載中の皆様!
どうかどうか…「中断」だけは、しないでくださいね。



…というわけで、やたら長いだけで中身の乏しい物語と、
これまただらだら長い「あとがき」に最後までおつき合いいただいた皆様に、
もう一度心から厚くお礼申し上げます。



       1999.5.1                by  DOM




<ハイパーリンク化に際して>

本編完結後、「分岐があってログ形式のままでは読みにくいので、
ハイパーリンクなどの工夫をしたらどうか」とのご意見を二、三の方からいただきました。
もっともなことと、仕事の合間を見て改訂作業にいそしみ…
改訂の合間に仕事をしていたような気もしますが…(汗)
ともかく曲がりなりにも完成致しましたので、
まさた館長様に無理をお願いして、改訂版を図書館に収録していただくことになりました。


ついでに誤字脱字等、気のついたところを訂正したりしましたが、
基本的には、図書館投稿時のままです。
…それにしても訂正箇所が多かったなー、
よくこんな間違いだらけの文章を堂々と投稿していたものだ…(汗)


なお、ハイパーリンク化などという(私にとっては)高度な作業は、
もちろん生まれて初めてですので、誰かの得意な「見よう見まね」でやりました。
妙に要領の悪いテキストのつなぎ方をしていたりするかも知れませんが、ご容赦ください。



       1999.7.12               by  DOM




<分岐の追加に際して>

上記改訂が終わって暫くしてのことです。
「The Days of Multi」を読み返していて一句浮かびました。すなわち、


  誤字脱字 やっぱりまだある 誤字脱字(泣)


ということで、今度の分岐の追加に際して、
誤字脱字の見つかったファイルを訂正することにしました。
…まだ間違いがあるかもしれませんが。(苦笑)


まあ、それは置いといて。
この「あとがき」を最初に書いた時、<分岐について>の項目で、
「もう少し他のヒロイン(特に綾香さんと浩之の絡み)のためにも分岐を作りたかった」
と記しています。
その時点では、妄想力を使い果たした感があり、
とても新しく分岐を付け加える余裕などないだろうと思っていたのですが、
思えば小さい時から妄想癖のあった私(どんな子どもだったんだろう?)ですので、
いつの間にか分岐<綾香と浩之編>に手をつけてしまいました。(笑)


ところが書いているうちに、綾香さんの関連で葵ちゃんも登場して来ます。
それで、葵ちゃん「も」好きな私(笑)は、
「お、そうだ。いっそ分岐の分岐をつくって<葵編>も書いてやれ。」
と思いついたのですが…
ついでに、本編であまりいい目に会わなかったほかのキャラの分岐も…と欲張ったために
四苦八苦することになりました(笑)
まあ、そういうわけで
<綾香と浩之編><魔女芹香編><あかり編><葵編><琴音編><志保編>と、
一挙に付け加えることにしたわけです。
苦労した割には、大した内容ではありませんが…(汗)



ところで、この頃つくづく感じることですが、
「The Days of Multi」の完成には、
私が今までに読みあさったSSの影響が極めて大きい、と思います。
つまり、ド素人の私をして、
「自分も書いてみたい」というほどの熱意というか妄想を(笑)抱かせるに至った、
インパクトの大きなSSですね。
こちらにお集いの皆様でしたら多分お読みになったものばかりだと思いますが、
参考までに、私が特に感銘を受けたSS
(これを読まなければ自分でもSSを書こうなどとは思わなかったに違いないというもの)
を、ご紹介しておきます。(作者名アルファベット順)


 BABさん    「夢のつづき」      <痕>
 樹(いつき)さん 「凍った時」       <痕>
 Kageさん   「From Heart To Heart」   <TH>
          「わたしのために」    <TH>
 くったくさん   「柏木家の夏」      <痕>
 小栗秀幸さん   「夢の残滓」       <痕>
          「Marionette」       <TH>


これらはいずれも、私がLeaf SSを読みあさり始めた初期の頃に触れて、
たいそう感動したものばかりです。
…あれ、「図書館」収録のものが一つもないぞ?(汗)
これにはわけがありまして、「りーふ図書館」の存在を知ったのがかなり後だったものですから、
その頃には初期のみずみずしい心(笑)をすでにどこかに置き去りにしておりまして…
名作の数々に触れながらも「人生を誤る」(笑)ほどの影響は受けなかったらしいです。


なお、このほかに、私に初めて柏木四姉妹の魅力を教えてくれた痕SSがありますが、
それは未だに完結しておらず、おかげで私のフラストレーションがたまって、
ついに自らSSを物すことになったというものです。
作者の方に気の毒なので、ご紹介は控えさせていただきます。


もちろんほかにもたくさんのSSの影響を受けておりますが、
この間ざっと調べたところ、
マルチSSだけでも180前後(りーふ図書館収録のものを除く)は読んでいるようで、
とても全部ご紹介することができません。
悪しからず。



       1999.11.20               by  DOM


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