埋文展97
語りかけるマツリの横顔
一宮市博物館
(財)愛知県埋蔵文化財センター
埋蔵文化財速報展

一宮市博物館で開催中の企画展を
紹介します。朝日遺跡の最新出土
資料も展示されています。



朝日遺跡の土器
清洲町・朝日遺跡
国指定史跡である貝殻山貝塚の南側では、
貝を大量に含む弥生時代の溝や方形周溝墓
などが確認され、絵画土器や合子形土器を
はじめとする多量の土器、埋葬人骨などが
みつかりました。

銅鐸形土製品・卜骨

八王子遺跡の土器
一宮市・八王子遺跡
多量の土器が出土した弥生時代中期の環濠
や、人面線刻のある鳥形木製品などの祭祀
関連の遺物の集中する河道、倒立状態で埋め
られた銅鐸など、貴重な発見が相次ぎました。
ビデオで銅鐸発見のようすを紹介しています。

鳥形木製品

西上免遺跡の土器
尾西市・西上免遺跡
全長40メートルの前方後方墳を中心として
3世紀の墳丘墓群が発見されました。赤彩を
施したパレススタイル土器や、意図的に穴を
あけた銅製の矢じり「多孔銅鏃」、前方後方
墳の復元模型も展示されています。

前方後方墳復元模型

古代・中世
清洲町・清洲城下町遺跡
清洲城本丸推定地の東端の調査で、清須城の
石垣とその下部構造(石が沈みこむのを防ぐ
胴木など)を発見!周囲に大量にみつかった
瓦の中には、明瞭に金色がみられる金箔瓦や
金箔の残る鯱(しゃち)瓦もありました。

清須城の金箔・鯱瓦

見られるのはこれだけじゃない!

ここで紹介したのは、この展示のほんの一部です。東海北陸自動車道の建設
など、近年の大規模な発掘調査で発見された、多くの遺跡とその出土資料が
写真・解説パネルとともに展示されています。たくさんの銅鐸、たくさんの銅鏡
などの各地の発見も興味をひかれますが、尾張地方の歴史を描き出すこの
ような展示は、考古学をより身近に感じさせることでしょう。

そして、一宮市博物館の特別企画「いちのみや考古学史」では、1076年の
「人麿塚」の発見に始まる一宮市の考古学の歴史を詳しく紹介しています。
尾張地方の考古学をささえてきた一宮考古学会の会報「いちのみや考古」
なども複写本を手にとって読むことができます。

「行ってみたい!」というあなたに・・・
会場・会期の情報はこちらにあります。

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