手工業生産の一端を担う・・・

玉作工房



玉作工房跡
朝日遺跡では、製品としての玉だけでなく、弥生時代中期前
半ころの玉作工房跡がみつかっています。ここでみつかっ
た、原石や未完成品によって、凝灰岩製の管玉の制作工程
をたどることができました。また、この工房跡からは、勾玉の
製作を推定できる石材の残片もみつかっています。
朝日遺跡では玉作用の工具である溝切り用具、切断用くさ
び、穴を開ける「きり」、磨くための砥石などがみつかってい
ます。玉作には高度な技術が必要で、朝日遺跡にはその技
術者集団が存在していたことがわかります。



玉作工房跡・実測図

玉の製作工程
工房跡は直径10mほどの円形の竪穴住居で、弥生時代中期前
半の遺構と考えられます。多数の土坑、柱穴が床面にみられ、ま
た工房以前に方形プランの竪穴住居が存在していたことを示す
別の周溝跡も検出されています。

(挿図引用・参考文献)
石黒立人 他(1991)「朝日遺跡I」(財)愛知県埋蔵文化財センター
石黒立人 他(1993)「朝日遺跡W」(財)愛知県埋蔵文化財センター


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