Problem・・・飢餓に貧している人がいる
特にアフリカ諸国 (Sub-Saharaの国々etc)。アジア諸国・旧ソ連等
慢性的栄養不足人口--7億8100万人 飢えに苦しむ子どもの数2億人
特に緊急を有する国々--エチオピア97万人、Tajikistan 62万人、
北朝鮮50万人等
Harm・・・・彼らが餓死する
Cause・・・・日本の援助が足りない
・DAC(開発援助委員会)加盟国のODA援助資金のノルマ
→各国GNPの0.7% 日本--111.51億ドル(0.31%)
援助は、技術援助と食料援助。まず技術援助によって食糧自給を目指す。農業振興によって食糧生産が大幅にアップした国の例があり、肥料、病害虫防除技術によって食糧生産の大幅アップが見込まれる。また、過度の放牧や土壌浸食による砂漠化防止の技術も含まれる。食料援助は、技術援助による食糧生産力の進歩の間の穴埋め。
Connection b/w C&P・・・栄養不足に悩む国の食糧生産が不十分。
Plan--日本政府は飢餓に悩む国に対して、彼らが十分な食糧を得られるようになるために援助すべきである。
AD・・・彼らが十分な栄養が採れる(餓死がなくなる)
DA・・・財政への圧迫。人口爆発→食糧危機
その他論点・・・過去の技術援助の失敗。
食料援助になれきって労働をしない。
農薬などの援助→環境破壊
日本だけが援助を増やしても...。ノルマ達成によって140億ドル増額。
南北間の経済格差、資源再分配。
砂漠化など耕地面積の減少→耕地保護対策(食糧危機論参照)。
このトピックは、ただ食料をあげるというだけでなく、環境問題(環境破壊・温暖化・人口問題)日本のODAのあり方等話の発展がおおいに期待できる。飢餓問題と政治不安、紛争などは相互に相関関係があるといわれているのがRegulationとのかねあいで多少難しいところ。やっぱりそれなりのリサーチは必要かな。
<参考文献>
第三世界の食糧問題 (THE WORLD FOOD PROBLEM)/ David Grigg
世界食糧農業白書 (The State of Food and Agriculture) 1994
/国連食糧農業機関(FAO)/1995 12-10 etc............
Problem: 農薬が使われている。
Harm: 人々が被害に遭っている。
農薬中毒(散布者)
長期的な体内蓄積などによる人体への影響(消費者)
他に、環境に対する影響
Plan:・農薬の規制強化 ・農薬廃止
・IPM- Integrated Pest Management(総合防疫管理)
etc...
AD:人々が被害に遭わなくなる
DA:生産減、人件費増加などによる価格上昇
このトピックも後期のメジャートピックになりそうと言われているものの一つ。農薬中毒の被害については年間百人単位で農作業中の事故によって死亡していると書かれている本もあり、Harmは比較的立証し易いであろう。しかし現実に農薬全廃といった論が実際の議論でなされているということはあまりないらしく、現実的な対処としては農薬の管理方法の改善、散布法方の制限等があげられる。IPMは最近でてきた農薬に依存しない新しいアプローチ。農薬の使用は現状ではゴルフ場や国の「松食い虫被害対策特別措置法」による松枯れ防止の農薬空中散布等、農業以外の分野でもいろいろ使われている。農薬の使用は日本だけでなく、開発途上国のプランテーションなどでも大きな問題となっていて、日本の農薬援助に対する批判も一部で聞かれている。
<参考文献>
世界の資源と環境1994-1995/世界資源研究所/中央法規出版/1994-12
日本の食糧・日本の農業/山田達夫/労働旬報社/1990-9
地球環境情報1996/メディア・インターフェイス編/ダイヤモンド社/96-3
これでわかる農薬キーワード事典/合同出版株式会社/1995
脱・農薬社会のすすめ/日本弁護士連合会/日本評論社/1991-11
Observation : 食糧不足の恐れ・将来の世界的な絶対的食糧不足
背景-人口増・食生活向上による穀物消費の増大
耕地面積拡大・肥料投入による単収増加の限界
水不足・砂漠化・農地転用による収穫減
Plan:
[国内政策]
A)食糧自給率の向上--減反見直し・後継者育成等の農業振興
農地保全・多毛作・技術(品種)改良による増産
←DA:財政負担・貿易摩擦
B)食糧備蓄量の引き上げ--現在の1.5ヶ月程度を北欧並の2年程度に
←DA:食料国際市場価格高騰--貧困輸入国の苦難
新鮮さの確保の困難、財政負担
C)穀物輸入(買い付け)先の多様化・穀物輸出国との結びつき強化
D)食生活の見直し(飼料用穀物の直接消費)
[海外援助]
食糧需要抑制策
・人口抑制(教育など)
食糧供給増加策
・農業技術指導、肥料など--単収増加
・耕地面積拡大--e.g.砂漠緑化・非食糧作物用地の転換
AD:食糧の安定確保、社会不安・餓死の回避
従来いわれてきた「食糧安全保障」とは1972〜73年の一時的な食糧危機、79年の凶作などを経て、食糧の安定的確保は不可欠であるとの観点から、戦争・港湾ストライキ・不作・政治的理由による輸出制限等の不測の事態に備えて、輸入の安定化や食糧自給力の向上・食糧備蓄の増加をはかろうというものであったが、最近では21世紀に全世界的に食糧が不足するといった「食糧危機説」というものがクローズアップされるようになってきている。21世紀に世界的に食糧が不足するであろうという説の一つの論拠には、中国の超食糧輸入大国としての登場があげられている。ワールドウオッチ研究所のLester
R. Brown氏は論文"WHO WILL FEED CHINA?"(World Watch/Sep, Oct
1994)で、2030年には中国で3億トンの食糧が不足するとのレポートを発表し、国際的論争を引き起こした。現在の世界の総穀物輸出量がおよそ3億トンであることを考えると、3億トンの食糧不足というのは想像を絶する量であることがわかるだろう。
将来どのくらい食糧が不足するかということについては様々な異なった予測があり、Lester
R. Brown氏の予測に対する反論もいろいろでているが、長期的には今後、世界の食糧需要が拡大し、穀物価格などが上昇していくとの見通しでは各予想とも一致している。(朝日新聞:1995年10月27日朝刊)世界的な食糧増産体制の整備は進めなければならない。日本も、発展途上国向けの農業技術指導や農業開発支援に積極的に取り組む等その果たすことの役割は大きいであろう。
このトピックは話もいろいろ発展性がありうまくいけばとても面白い話が出来ると思うが、扱う情報の量は少し多めでやはりそれなりのプレパは必要であろう(食糧問題ではこのトピックに限ったことじゃないけど)。
<参考文献>
誰が中国を養うのか?/レスター・R・ブラウン/ダイヤモンド社/1995-12
百億人が食べて生きる/道口正雄/コープ出版/1994-6
「地球白書」1995-96/ダイヤモンド社
P:輸入の際にポストハーベスト農薬が使われている
H:人体への影響(消費者)
Plan : a)規制強化
b)輸入Stop
AD:人体への影響回避
DA:経済摩擦・外圧、外国農家の不利益、食料品価格上昇
日本では収穫後の農薬使用(ポストハーベスト)というのは元来認められていなかった(存在しなかった)が、輸入食料品の急増に伴いこの問題がクローズアップされるようになった。ポストハーベストに関する規制は行われているが、現在の日本の基準は世界の中でも比較的緩い方といわれ、アレルギーや発ガン性など人体に対する影響が懸念されている。
<参考文献>
食品添加農業/小若順一/学陽書房/1993-11
食品汚染/労働旬報社/1989
P:食品添加物が使われている
H:人体に対する悪影響
発ガン性・インスタント食品の過剰摂取による中毒症状・奇形児の誕生
Plan:添加物の規制強化・撤廃or開発プラン(=KDLレポートより)
AD:人体への影響回避
DA:食品の製造・保存が困難、食中毒や消費の減退による経済への影響
食品添加物とは何を示すかの定義は、国によって若干の違いはあるが、多くは人工・天然の両方の添加物を含み、かなり古くから食品をよりよく(味・匂い・色)したり、加工するために使われてきた。現在でも食品添加物はただ色や匂いをつけたりするだけでなく、食品の製造に必要不可欠であったり、腐敗や変質を防ぐ目的で使われているものも多い。わが国で最初に有害な食品添加物を取り締まるための法律が出来たのは明治11年で、以後、色素・甘味料・防腐剤・漂白剤等を規制する法律が制定された。その後大戦後の昭和22年に「食品衛生法」が整備され、食品や食品添加物、それを使う器具・容器などについていろいろ衛生上の法規が整備された。その後これに付随した法律が制定されたり、追加・改訂されたりして今日に至る。この食品衛生法によると、添加物とは「食品の製造の過程において又は食品の加工もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう」(第2条)となっている。
化学的に合成した添加物は、原則として使用禁止になっていて厚生大臣が安全性を確認して許可をした合成物のみ添加物として使われる。これに対して、天然添加物はそれほど厳重な審査が必要で無かったため、一部に天然添加物への規制強化の声があり、1994年になって天然添加物にも安全基準を設け、確認をすることになった。
このようないろいろな基準があるにも関わらず、食品添加物の安全性を疑問視する声はいぜんとして根強い。一部の食品添加物に対してはその発ガン性が懸念されたり、また体内蓄積・生物濃縮等を通して赤ん坊等に影響を与えているのではといったことや、アレルギーの原因の一つになっているとの指摘がある。(個人的にはP-Hのリンクをたてるのは難しそうだと思うけど......)
<参考文献>
食糧白書-食品・農産物の安全性/農産漁村文化協会/1994-2
新・食品添加物と付き合う法/増尾 清/農産漁村文化協会/1993-12
食品汚染/渡辺雄二/技術と人間/1987
農村過疎化
高齢化・後継者不足←背景に農産物価格の下落・自由化なども
国際結婚→文化摩擦・海外の批判
食糧自由化-巻末資料参照
新食糧法施行→競争激化、農業の淘汰・自給率低下
減反政策→自給率低下・農家の失業問題
食品製造年月日表示→AD:消費者がより適切に品物を選べる
DA:古い商品の売れ残り・無駄
食品に対する放射線照射
食中毒 O157 いちごーなな!(うまくPlanを作るのは難しそう......)
参考〜Title Reportに記載されたトピック〜
関東 :食糧安全保障・農薬・ポストハーベスト・食料援助
KDL:農薬問題・飢餓問題・米問題・食品添加物問題・食品汚染問題・(漁業問題)
---「食糧問題」Outlook---
Copyright (C) 1996 Ayumi Kusaba, Tokyo Discussion Federation
All Rights Reserved.
If you have questions or comments, please send e-mail to Ayumi Kusaba at
iy2a-ksb@asahi-net.or.jp.