Back

全国統一タイトルについて

〜全国ネゴの時に作成した配布用プリントから引用〜

<1996年度全国統一Title>
What policy should the Japanese Government adopt concerning food issues?
日本政府は食糧問題に関してどのような政策を採るべきか?

<Regulation>
1、漁業分野(200海里問題、捕鯨問題、養殖など)は除く。
2、食料援助に関して軍事問題に関するPlanは禁止する。(P.K.O.など)

<最後に>
 このTitleでDiscussionを行うに当たって、みなさんに念頭に置いてもらいたいことがあります。  食糧問題では、Topicの相互関連性が見られますので、幅の広い論議が期待されます。  2つ目のRegulationに関してですが、今回のタイトルはあくまで”食糧問題”ですので、軍事問題に関する論議ばかりしてしまうと、タイトルの意義が薄れてしまいますので必ず守って下さい。  基本的なことですが、最近客観的事実に基づいたDiscussionが行われていない傾向が見られますので、後期はしっかりとしたDataに基づいたDiscussionが望まれます。
〜引用終わり〜

[Regulation設定理由について]


 Regulationを上記のように定めたわけは、1の漁業に関してはここまで含めてしまうとタイトルの幅が広くなりすぎて、事実に基づいた建設的な話し合いが出来なくなってしまうのを避けるということがあげられます。2の食料援助の軍事Plan禁止に関しては、一昨年の後期やこの先にあるかもしれないタイトル「軍事問題」のトピックとの重複を防ぐ、これによってある程度対象国を絞り込める(現在の飢餓問題のある国の半数程度は紛争に起因するものである)、Debateの去年の後期のプロポジションからのアーギュメントの流入をある程度防げるといった理由があげられます。


”民以食為天”ータイトル及びタイトルの背景


 「食」は、我々の生命の営みを支え、人が生きていく上で絶対必要不可欠なものである。現在我々のまわりにはあふれるばかりの食糧があるが、第三世界の国々の現状をみてみると、いまだに何億人のも飢えに苦しむ人々がいる。世界では、食糧不足で死んでいる人も後を絶たないのである。現在我々は十分な食糧を簡単に手に入れられる環境にあるが、これからもこの状態がこのまま続くとは限らない。最近になって将来世界的に絶対的な食糧不足になるという研究結果が一部から出され、波紋を呼んでいる。世界の穀物備蓄量は今年史上最低の48日分にまで落ち込み、国際穀物市場価格は高騰し、このことがさらに低所得の食糧海外依存国の食糧不足に追い打ちをかけている。
 大正7年の米騒動、昭和7年の食管法制定と、7のつく年は食糧問題が大きく変化し始める年といわれているが、平成7(1995)年には新食糧法が制定され(新食糧法は去年11月に施行)、ガット・ウルグアイラウンドの合意に基づいた米の部分的輸入が開始されるなど、日本の食糧生産・農業はいま大きく変化し、またその存続基盤が危ぶまれている状況にある。
 また、日本には今十分食べるものがあるが、その「食」の安全性に関しては様々な懸念が聞かれる。「食」は直接我々の体内に取り込まれ、我々の健康を直接左右するものであるため、「食」の安全性に関する人の要望というものは限りなく、より高い安全性を追ってやまないものであろう。
 「民以食為天(ミンイーシーウェイティエン)」(民は食をもって天となす)--この言葉は、古くから中国で為政者の戒めとされて使われてきた。「食」は我々の生活の基盤であり、それを支える食糧政策は国家の基本政策の一つである。この食糧問題について後期を通して考え、話合っていくことはそれなりにとても意義があることであろう。

Go to Next


---「食糧問題」Outlook---
Copyright (C) 1996 Ayumi Kusaba, Tokyo Discussion Federation
All Rights Reserved.
If you have questions or comments, please send e-mail to Ayumi Kusaba at iy2a-ksb@asahi-net.or.jp.