スポーツ大会がスムーズに進行し、選手も観客も楽しめるようにするには、オリンピックやパラリンピックを通して得たボランティアの経験をうまく生かしていくことが大切なのではないかと今回のシンポジウムを通して改めて感じました。
そこで今回のシンポジウムを踏まえてボランティアから最大限の力を引き出すための提案をBIND-AIDからのしたいと思います。ボランティア参加者との信頼関係を築くためにも必要なことです。
組織委員会への3つの提案
1.ボランティアには十分な情報を提供してください。
2.ボランティアとの接点を常に設け、意見交換をできるだけ
多く実施してください。
3.ボランティアも過去に様々な大会を経験し、そういった大会での
成功例や課題・問題点などについての情報を多く持っています。
それらを積極的に検討し、活用してください。
近いところでは2002年のサッカーワールドカップに注目が集まっています。しかし、FIFAワールドカップ日本組織委員会(JAWOC)に確認しても、まだボランティアについては白紙のようです。準備段階での大変さなどを考えても、ボランティア運営は企業に委託するのか、又は、一般から募集する場合はいつ募集し、どのような研修を行うのかなど組織委員会にはそろそろ何かを考えてほしいところです。
来春4月9日に2回目の意見交換会を国立オリンピック記念青少年総合センターで行います。次回は元NAOC職員を招いて運営サイドから見たスポーツボランティアについて考えていきたいと思っています。