4.質疑応答―会場の来場者の意見から



来場者からの意見を最後にいくつかまとめてみたいと思います。

私は群馬県在住で、長野オリンピックのボランティアに参加した後、最近では群馬県前橋市で行われた「世界室内陸上」でもボランティア活動を行った。この大会では一般で700人、語学ボランティアで350人が参加しましたが、ボランティア研修が遅れ、3月に開催される大会にもかかわらず、第1回目の研修が前年の12月といった状況で、本番までに3回程度の研修しかなかった。
また、勤務体制も朝7時から夜10時までなどと厳しく、特に語学ボランティアなどは相当つらかったのではないか。
今後、地方主催のスポーツ大会でも自分たちの経験を主催者にアピールしていくことで、より良い大会にしていく手伝いができればと考えている。



私は長野オリンピックの際、成田空港ボランティアとして活動していた。成田担当には500人が当初登録していたが、直前には300人にまで減ってしまい、急遽神田外語学院から120名ほどのボランティアを募るという状況であった。
成田についてはNAOCの他、4つの組織・企業が本部を構成し輸送や旅客などそれぞれの仕事を担当しており、そのためか、上層部での横の連携がうまく行っていないなと感じることが多くあった。ボランティアの積極性を無下にされたり、決めたことがひっくりかえったりということも何度か見受けられ、ボランティアの士気の低下を招いたこともあった。
ただ、実際にボランティア活動をしてみるとやりがいを感じることも多く、また若い人たちの様子をみていると、日に日に自信を深めているのが目に見えてわかり「経験は自信につながるな」と感じた。
今後行なわれる様々な大会においても私たちの経験が1回きりで終わるのではなく、うまく生かされると良いなと思っている。



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