3. 特別講演


「知的障害者とスポーツボランティアのあり方」
スペシャルオリンピックス東京:竹内 出氏

スペシャルオリンピックス というのは、スポーツトレーニングを通して知的障害者の社会的成長を助け、社会参加へのきっかけ作りをしていこうという組織です。31年前にアメリカで発足し、日本では5年前に支部が出来、活動を始めました。
具体的な活動内容としては、水泳やバスケットボール、フィギュアスケートなどのスポーツトレーニングを行う知的障害者−−「アスリート」と呼びます−−に対して、トレーニングのサポートを行うことがメインとなってきます。
また、ナショナルゲーム と呼ばれる競技会で、日常のトレーニングの成果を発表して皆で楽しむといった主旨のイベントも行われています。スペシャルオリンピックスでは、結果をどうこういうのではなく、日常のスポーツプログラムを通してアスリートが社会に参加できることを助け、楽しみたいという考え方で活動しているのです。従って、ナショナルゲームにおいては全選手を表彰しています。
実際には、アスリートたちは自閉症やダウン症の方がほとんどです。自分の意思を伝えるのにも少し困難が伴う方たちが多いため、アスリートとボランティアがコミュニケーションを取ることについても、努力はしているものの難しい、ということもあります。
しかし、メダルをもらったといった際の喜びの表現などはとても素直で、ボランティアをしている私たちも一緒に喜ぶことができます。
また、スペシャルオリンピックスは全て市民ボランティアによって運営されています。ですから、ボランティアの数が常に不足しているというのが現状です。一人でも多くボランティアが欲しい、ボランティアが増えればアスリートも増える、と考えています。
本日参加されている皆様も、もし興味があればぜひご参加いただきたいと思います。日本国内にも支部が増えている最中です。

スペシャルオリンピック
スペシャルオリンピック日本ホームページ
2000年 第2回 スペシャルオリンピックス日本 冬季ナショナルゲーム長野大会 


「2003年青森アジア冬季大会の案内」
青森アジア冬季競技大会組織委員会:佐藤 淑子氏

2003年に開催される青森アジア冬季競技会について、先日、大会の基本理念などを定めました。
まだまだこれから色々なことを計画し実行していく途中段階にあります。そのなかでボランティアの方たちにも協力を仰ぐことがたくさん出てくると思います。
私たち組織委員会もこれから勉強していくところですが、ボランティア募集の際は皆さんのご協力を仰ぎたいと思いますし、実際の現場においても、ボランティアとして働いて下さる方々とお互いに協力していければと考えております。
会期は2003年2月1日から8日までの一週間、競技は青森県内各地で開催される予定です。



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