2000年6月の日誌

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6月30日(金)


昨日、仕事があって私設試飲会に来れなかったドナルドさんとPOPEYEへ行く。師匠が体調不良ということで頂戴した1.5リットル券の期限が今日までだからというのが本当の理由。ところがPOPEYEのドアを開けてびっくり。なんとその師匠が座ってる。万全でないのに2日連チャンで大丈夫なのか。まだ梅雨は明けてないし、7月はイベントが続いてますよ。
結局昨日と同じ調子で飲む。ま、その辺の変な酒を飲んでいるよりは遙かに健康的か。最近、酒、特にビールと健康の関わりに興味を持つようになった。と言っても本を立ち読みする程度だが。やはり週2日程度の完全休肝日必要だとか、1日のアルコール摂取量の話だとか。やはり美味しく飲むためにはその辺の知識も必要かと思う。
トイレに立って、片隅の冷蔵ショーケースに信濃ブルワリーの「雪中麦酒」を見つける。とても苦くて、飲み方の難しいビール。私も買ったのだがどう飲んでいいかよく分からないので、早速マスターに聞いておく。 やはり金曜日は後の事を気にせず飲めるのでかなりご機嫌で散会。たけたけさんに安い旅行術を聞かれるがあまり力になれずそれだけが残念。

6月29日(木)


突然の私設試飲会。いつものパターンで17時丁度に退社する。普段は品川へ向かって歩く道を、逆に向かい五反田へ。渋谷で乗り換えだが、東急プラザの本屋に立ち寄り、藤原ヒロユキ氏の「ビアマニア!」を発見する。さすがに家の近くの本屋には入荷しなかった。
渋谷から井の頭線で下北沢へ。今の勤務地からだとトータル30分位か。両国も、曳舟も同じくらいで行けるという最高の立地に気付く。
既に主催者は到着済み。七夕に向けて短冊を書いており、私も手伝わされ、とりあえず「地ビール飲み尽くし」と書いておく。後でやってきた師匠も同様の文句。考えることは変わらない。
突然の木曜日にも関わらず、結構な面子が集まり、主催のたけたけさんより木曽路ビール、日光ビール、阿蘇ビールをいただく。木曽路ビールは新宿郵便局で発見したといい、郵便局がそんなイベントをやっていることに驚く。が、郵便局の営業時間内に時間を割くのは容易ではない。
味もそこそこで、まだ体調の戻らない師匠も含め結構飲む。まだ木曜日だというのに・・・

6月24日(土)


今日も雨。梅雨はいつまで続くのか。来月は青空イベントが多いので気になる。9時過ぎに家を出て、まず日本橋三越へ行き、山形物産展を覗くがビールはなし。無駄足だったと思いきや、地下の酒売場で何とエチゴのヴァイスを発見する。一体どこに隠したのだろう。
そのまま東京駅から中央線に乗り西へ向かう。今日のメインイベントは「蔵くら」主催の石川酒造ツアー。その集合が中央線青梅特快の車内。東京から乗ったのは私一人。御茶ノ水で桐さん登場。新宿で結構乗ってくるのかと思ったら何とマスターだけ。それも風邪気味とかで、メンバーの揃いの悪さと相まって心配になってくる。中野、三鷹、国分寺は誰も乗ってこない。立川で初対面のY本さんが乗り、結局電車の中で会ったのは4人で拝島着。
改札が見えるファーストフードの店から最終的な集合時間まで観察することとする。電車が着く度に気にしていたら、いつのまにか師匠とたけたけさん登場。どこから現れたのか。続いてY内夫妻、青梅まで行ってしまったというK藤さんを加えてメンバーが揃う。師匠も具合が悪いとかで青い顔をしており更に心配。
歩いて石川酒造へ。外見は普通の造り酒屋であるが、その普通が稀少価値になりつつある。中に入ると石川専務夫妻が迎えてくれた。広間で簡単なレクチャーの後、日本酒とビール、それぞれの蔵と資料室を案内していただく。片一方それぞれの製造の話はこれまでにも何度となく聞いていることだが、日本酒とビールを対比させての説明は初めて。これまで考えたことがないだけに新鮮だった。資料室の明治初期のビール瓶には大いに興味が湧くが、この時代にあったビールメーカーは数知れず、ちょっとやそっとでは収集対象にはできない。
最後にビール工場を覗き、試飲タイム。皆がかなりお待ちかねのようだ。料理もたっぷりと出していただき、特に地元産といって出てきたソーセージに驚く。地方では当たり前だが、多摩地区とはいえ東京のビールメーカーでこういったものにお目にかかるとは意外だった。東京の広さを実感する。
14時過ぎから始めて、18時過ぎまで飲み続け、現在石川酒造で生産されている地ビール6種類と、日本酒があっという間に空いてしまい、少人数ではあったがかなり盛り上がった会となった。唯一、調子の悪い師匠がビールの飲める状態でなかったのが気の毒だった。それぞれに持ち帰りの酒を物色した後、何と続けてそばを食べるというメンバーと別れ、帰宅の途に着く。今度は7月20日に「浴衣パーティー」があるとかで、7月の大ビール月間のイベントが一つ増えた。

6月23日(金)


曜日の関係で普段より2日早い給料日。御三家のどこに行こうか迷うところだが、先週のイベントでお会いした源次郎のマスターを思いだし、曳舟まで足を運ぶことにする。昼頃、来館ノートに出現率80%などと書いたら、何とその源次郎のマスターがキャンペーン商品のメニュー付きで書き込みをしてくれた。無言のプレッシャーか。
17時丁度、仕事そっちのけで退社。いつもはトンネルで抜ける隅田川を別アングルで見るのもいいかなと品川→神田→浅草経由で東武線に乗る。東武浅草を出て隅田川を渡るあたりはいい風情だ。ただ雨なのが残念。
「源次郎」では、何とマスターが私の飲んでないビールリストを用意しており、驚く。さすがだ。今日から「ワールド・ビア・カップ2000 金賞ビールフェア」ということで、美味しいビールが何と原価で飲める。これはしっかり飲んでおき、そして飲んでないビールに手を出す。金曜日ということで気にする事も特になく、自分で買う時と違って変なビールに当たることもないので、どんどんビールが進む。
3時間の間にかなり飲んで、土産にした2種類を含め「源次郎」の現在のメニュー上からは飲んでないビールはなくなった。「蔵くら」「POPEYE」とまた違った雰囲気でここも好印象。北町、南町の続く私的ネーミングに迷う。(これを読まれた方で何かいい案があったら教えて下さい)

6月18日(日)


天気のよい日曜日。少し郊外へ足を延ばすことにする。新宿で少し買い物をした後、京王線で多摩動物公園へ。多摩動物公園駅の構内では、何と留置中の電車を使ってフリーマーケットをやっていた。モノは大したことはなかったがアイデアに感心。「1ブース=ロングシート1本」でやっているようで、ちょっと歩きにくいのが難点だが、冷房完備で網棚が洋服掛けにちょうどよい。勿論、日差しの強いのホームにも品物が並ぶ。結構いい商売ができるのではないだろうか。小田急唐木田、西武鉄道西武球場前、西武園、豊島園、公団印西牧ノ原なぞ、結構いい立地になるのでは。
ついでに「京王レールランド」も覗くが、こちらは割とこじんまりしており、従業員有志のイベントのようだ。
動物公園には入らず、駅前の坂を上る。目的地は多摩テックなのだが、途中のバッティングセンターに惹かれ、2ゲームほどバットを振るが、全然ダメ。一応野球部所属だが、しばらく練習に出ていないこともあり、これでは次回怒られるのは必至だろう。
更に坂を上がる。多摩テック、といっても遊園地に用があるわけでなく、隣の温泉に入るのが目的。多摩テック温泉という名前で、眺めのよさが売り物である。2500円の入館料はかなり高い方だがクアハウスとしての設備が整っており、また都心から近く電車代がかからないことを考えれば妥当なところか。眺めは絶好で、立川、八王子の市街地は勿論のこと、高尾山、陣馬山、西武ドームがよく見える。館内が清潔なのも好印象。
料金のせいもあるのか、館内は空いており、風呂は、屋内、露天ともにのんびり入れる。大半の人はここで一日を過ごすのだろうか、館内着でくつろいでいる。後々の予定のため2時間で出るのが惜しまれる。次は夜景を狙いに来るか。
今度はバスで堰場へ。帝京大学の前、「多摩ビール」へ向かう。ここのビールは既に多摩センター駅前店や各種のイベントで飲んでいるが、本店は初めて。ここで遅めの昼食とする。ビールに新しい種類はなかったが、レモンソーダとジンジャーエールのビアカクテルにお目にかかるのは初めて。軽くてどんどん進んでしまいそうなカクテルで、女性に受けそう。
大塚・帝京大学前からモノレールで多摩センターへ、小田急で新百合が丘乗り換え、下北沢へ向かう。あまりお腹が空かないが、「蔵くら」へ向かう。というのは、私設試飲会のため。このページにも書き込みをして下さるたけたけさんのお土産ビールである、兵庫県の明石ビールと新潟県の日本海夕陽岬ビールをいただく。公式の試飲会でもそうなのだが、ご新規ビールには辛口の評価が飛び交う。なかなか、これぞというビールに出逢うのは難しいことを改めて実感させられる。

6月15日(木)


久しぶりの平日日記。と言ってもただの平日ではない。徐々に忙しくなりつつある仕事は15時半ですべて強制終了(周りの方すいません)とし、大急ぎで溜池へ向かう。
キャピトル東急での「第二回 地ビールを楽しむ会」である。第二回とあるのは、主催する全国地ビール醸造者協議会が幕張メッセで「全国地ビールまつり」を一回開催したから。それにしても二回目にしてホテルの宴会場とは、と思ったら、どうやら協議会の総会やプレス発表があった関係らしい。
意気込んで1時間前に着いた会場には誰もおらず、受付を準備する協議会関係者が数人いるのみ。傍らの椅子に座って眺めていると、プレス発表に遅れてきた取材者らしき人が時々通り過ぎる。
16時半、師匠と源次郎丸さんが登場。さすがに抜け目ないと思ったらT屋さん、「蔵くら」のY田さんなど見慣れたメンバーが続々現れる。
17時丁度に開場。今回は瓶での提供ということだったが、多摩ビールのみ樽が7種類程運び込まれており、入口の前でもあることから師匠とヴァイツェンを1杯頂いて奥へと進む。
瓶ビールはメーカー別に分けてあるわけではなく、ホテルの人が適宜並べていくスタイル。最初は遠慮して、瓶が並んでいるテーブルで注いで、瓶は残しておいたが、周囲はどんどん自分のテーブルに持っていくようなので、自分もそれに倣う。
1テーブルを「POPEYE」「蔵くら」のメンバーで囲んで片っ端から飲む。特に師匠と私はお目当てのビール(つまりご新規メーカー)があるので大変だ。と言うか、私は瓶の収集もあるのでもっと大変だ。
瓶の収集は、早いうちにホテルの人と協議会の人に頼んでおいた。特にホテルの人は、回収した瓶をとりあえず、自分のいるテーブルかビールが提供されるテーブルの隅に置いてくれるので助かる。
それでも、狙っている瓶を集めるのは至難の技。あっという間に時間が過ぎてしまう。とてもではないがおつまみを食べている間がなく、自分の前のテーブルだけ瓶とグラスの山にしてしまった。(グラスを運んで下さったベティさん、ドナルドさんすいませんでした。片っ端から使った犯人は私です)
さすがに全国規模の組織が主催の会だけあって色んな方と話をすることも出来た。梅錦のY川社長、風の谷のH田工場長、ビアライゼのA井社長、地ビール協会のN山さん等々。紹介した頂いた皆さんに感謝せねばならない。
会も終盤に入るが、いつの間にか近くにいたロイターの人と話をしている間に、何と自分がインタビューされることになった。私が地ビールについて述べたところでニュースになるのだろうか?一応名刺も渡して、博物館も宣伝しておく。
19時半頃、ビールが尽きたとのことで、あっという間の会が終わった。今回は瓶での提供だったので、瓶の収集に忙しく、あまりゆっくりすることが出来なかったのが心残り。(瓶をあとから漁らせてもらうようにすれば良かったのかも知れない)来月は地ビール協会のイベントがあるので、今日会った皆さんに再会し、ゆっくりと話がしたいと思う。
みんな「POPEYE」へ流れるかと思っていたのだが、Y田さんに「蔵くら」へ連行される。店長命令との事。漁った瓶が80本位になってしまったので、瓶を預かって貰うことを約束し、下北沢へ向かう。
さすがに「蔵くら」ではペースが落ちたが、H田工場長も一緒で、さらに色々な話(裏話込み)を伺う。 まだ、一日残っているが、かなり遅くに帰宅。瓶の洗浄をして即沈没する。

6月10日(土)


長かった一週間の疲れを取るためにしっかり寝てから、昼頃、幕張へ行く。15日が千葉県民の日なので、そのイベントである「わくわく県民まつり」が目当て。というかそこに出展している「ビアライゼ」が目当て。
行ってみるとなかなかの人出で賑わっている。それでも総じて幕張メッセやビッグサイトのイベントはまだ歩けるからいい方だ。毎年ドームでやってる某新聞社主催の地方物産系のイベントなんか歩けたものではない。ただ流されるのみ。おまけにこういう混雑での身のこなし方を知らない中年以上の世代が多いのが混雑に拍車をかけている。
真っ先に「ビアライゼ」のブースへ行く。A井社長が「御神体」と呼んでいる新ピルスの初お目見え。少し苦みが強くなった感じがするが、私は大歓迎。地元千葉にはまだ幾つか地ビールメーカーがあるけれども、私の一押しはここです。特に「オー!ラガー!」がおすすめ。
他の地ビールはあるのだろうかと会場を歩くと、浦安橋ブリューワリーにしっかり師匠が陣取っている。落花生とチョコレートをアピールするのはいつも通りか。あとは安房麦酒が出ていただけで、全体的に物足りなかった。特に小紫は小見川町企画だけにこういうイベントには是非出して欲しいと思う。
一旦、家に帰り、昼寝の後、今度は下北沢へ。すっかり定着した「蔵くら」の試飲会。今回は初の土曜日開催ということで落ち着いて飲むことができる。前回のブラインドテストは、かなり問題を易しくして第2回、それからクイズ大会と最近はちょっとした企画に力が入っており試飲会の楽しみが増えた。
そのクイズ大会、最初にあみだクジで決めたチーム分けが師匠と2人のヴァイツェンチーム。他の2チームの組み合わせもさることながら、本当にあみだで決めたの、というチーム分け。問題は、ベルギービール、地ビール、ビール、蔵くらの4ジャンルについて、それぞれ10点、20点、30点、50点、100点の問題がある選択式。当たるとビールが貰えるという仕組み。
師匠とひたすら地ビールの高得点を狙いに行く。普段からお互いにリストをまめに更新しているのが効を奏して次々にビールをゲット。ちゃんとトップ賞も頂きました。多分二度と師匠とは組ませて貰えないだろう。
土曜日ということでスタートが遅かったこともあるが、いつもなら10時になるとあっという間にみんな帰ってしまうところを、少し引っ張る。というか私は閉店までいたので迷惑ものだったかも。終電で帰宅。

6月9日(金)


今週は一週間丸々講習会だった。それも英語テキスト+アメリカ人講師。一応通訳がいるもののその翻訳はイマイチ正確さに欠ける。かなりオーバーヒート気味の頭の疲れを癒やすために後輩と「POPEYE」へ行く。というか引きずり込む。
講習後、適当に時間を潰して、18時頃に行ったにも関わらず結構空いており、こんなもんなのだろうかと心配になる。前回の時に開いた南信州のクリスマスエールもまだしっかりとメニューに載っており、再び飲むことが出来た。
後輩は「〜のヴァイツェン」とかいうビールのオーダーの仕方に驚いている。普段は「生中」とか「とりあえずビール」しか飲まない人にはワインのような存在なのだろうか。おまけにアサヒのスタウトにも驚いている。確かに大手のビールで、どこでも手に入る銘柄ってのも限られている。大多数の日本人は、日本で生産されているビールの銘柄のうち、ほんの一握りしか知らずに過ごしているのだろう。ワインや日本酒がそうであるようにビールにもこだわりをもった飲み方が普通になるのはいつの日になるのだろう。
毎回、作ろうと思って作っていなかった会員証をようやく作る。3%といえど貴重なのだ。19時過ぎ、ビールの納品にK池さん登場。エチゴのピルスナーだとか。掴まえて7月の亀戸でのイベントの事を少し聞いておく。
重いテキストを引きずりつつ、21時過ぎに帰宅。ビールに弱い後輩がちょっと気になる。

6月4日(日)


山中湖の温泉で朝風呂に入る。10時オープンに間に合わせるつもりが、貰っておいたパンフをもとに探すが見つからない。しばらく探し、地図の交差点が間違っていることが判明。おまけに看板の矢印がはがされてどっちへ行ったらいいかよく分からず30分ロス。私は河口湖の案内所でパンフを貰ったので古かったのか、温泉のフロントのものは地図が訂正されていた。が、更にもう一枚取ると今度は間違ったのが出てきた。フロントの人に間違っているが混ざっている旨言うと、「修正したばかりだから」と素っ気ない。普通は間違っているのは破棄でしょう。ここは早くもシーズン突入で殿様商売モードなのか?
風呂はきれいで広く、正面に富士山が見えるのがいい。どういう訳か浴槽の一つは強烈な塩素の臭い(プールと同じ)がして、水道水で埋めているのか、塩素を混ぜて循環使用しているのかのどちらかだろう。いいのか悪いのか良く分からない温泉だった。
山中湖から御殿場、松田、伊勢原を経て七沢へと歩を進める。今度はさがみビールの「セルバジーナ」。富士山麓の2社と違うのは、日本酒の蔵元が作っているということ。が、ビールの味はあっさりし過ぎていて私にはイマイチ物足りない。これもやはり万人受けするようにしたためか。酒屋なのだからせめて一種類は主張のあるビールを作って欲しいと思う。ただ、ピザを初めとする料理の味が美味しく、ビールの減点分を補っている。
本厚木から小田急に乗り、新宿へ。ということはやはり、ということで「蔵くら」に寄る。日曜日にも関わらず盛況で何より。厨房の前の一等地に陣取り、瓶の品定めと周りの客観察。一杯目に地ビールを飲んでも、二杯目に普通のビールに行ってしまう人が多い気がする。それでもビールが好きな人が多いのだろう。日本酒とワインを飲んでいる人はまだ見たことがない。
締めがよかったのでご機嫌で帰宅。

6月3日(土)


久々に週末の小旅行に出かける。やはり地ビールと温泉が第一の目的で富士周辺へ。
新宿から河口湖へ直行し、まず「シルバンズ」で昼食とする。富士観光開発なる会社の経営だが、主な業種は別荘地経営のようだ。送迎バスは、河口湖駅←→ショッピングセンター←→森林公園←→富士櫻高原の別荘地を結んでいる。その森林公園にあるのがドギーパークとシルバンズ。
あいにくの天気で富士山はあまりよく見えない。「シルバンズ」は富士櫻高原麦酒の醸造元併設レストラン。さすがに森林公園というだけあって周りは緑一色。庭の手入れが行き届いており、あいにくの天気にも芝が映える。ビールの印象点は博物館のページにていずれ公開するとして、印象に残った点を1つ。それは従業員の対応がいいこと。レストランの広さの割にはあまり従業員は多くないのだが常に目の届く位置に誰かがいる。また料理の提供の仕方や、片付け方も丁寧で好印象だった。こういうレジャー施設併設型の地ビールレストランは、季節や曜日波動が大きく、必然的にバイト従業員が多くなり、教育が行き届かないことが多いが、ここはその点をどのようにクリアしたのだろうか。
食後は河口湖の温泉に入り、宿へと向かう。昼食が遅めだったが、特にすることもないので、しばし休息の後、今度は「ふじやまビール」へ。こちらはビアホール風。週末の夕方ということもあり、観光バスが入り、客席も9割程度埋まる盛況ぶり。富士吉田から山中湖へ抜ける道路の途中にあるため目につきやすいということも手伝っているのだろう。まだまだ富士山周辺はシーズンではないが、7月からのシーズンにははるかに混むだろう。店内の雰囲気は「御殿場高原ビール」に似ている。そういえば御殿場は近い。さらに「ふじやまビール」のロゴもなんとなく似ているし、お土産コーナーには「米久」のハムやソーセージが並んでいる。少なからず関わりがある感じがする。
こちらも印象に残った点を2つ。1つはやはり従業員の応対。「シルバンズ」とレベルは同じくらいか。特に目に付くのは清掃で、ビアホール風なだけに汚れが多いのか、気を遣っている。客が立った後、イスは言うに及ばず、テーブルの縁とその裏まで拭く店は初めて見た。もう一つはビールの温度。冷凍庫から取り出したようなグラスに、ギンギンに冷えたビールが出てくる。一般の人はこれ位冷えていると喜ぶのかな。せっかくヴァイツェンにレモンを入れるかどうか聞いてくれるのに、冷たさが口中を刺激して味が全く分からない。少し時間をおいて飲むと、まずまずの味がするのだが気が抜けてしまって飲み方に苦慮する。何の為に地ビールを作っているのだろうか?レモンを聞く前に温度を聞いて欲しかった。
宿に戻って、先に買っておいた「富士櫻高原麦酒」のヴァイツェンを飲んでホっとする。

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