2001年6月の日誌

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7月29日(日)


白馬よりバスで長野に出る。信州ホリデーパスがあるので、松本を回った方が安いのだがバスの速さには適わない。オリンピックのおかげで峠道も拡幅とトンネルで一直線になってしまい味気ないが、その分時間が稼げる。
長野から妙高高原へ。さらにバスで池の平温泉へ向かう。駅からの上り坂はかなりの急勾配だが、さすがにアルピコのバスは動じない。しかし目指すブルワリーは更に坂を上ったスキー場の所であった。人間の方が先に参ってしまうのではないかと思い始めた頃、ようやく妙高高原ビールにたどり着く。
妙高高原ビールはホテルの体育館を改装して作ったビアホールだった。ここはスキー場という場所柄、冬の方が人の入りがいいそうだ。確かに鍋料理とビールだったらいいかもしれない。体育館だと暖房費がバカにならないかもしれないが。今日のメインは次なので、坂を登ったパワーを恨みつつ軽くつまみと試飲で切り上げる。
続いてタクシーで黒姫高原へ。長野と新潟の県境をいつの間にか超えて、すぐに到着。目指すは信濃ブルワリーである。昨日の地ビールまつりでも出品されていたのだが、現地訪問は始めての信濃ブルワリー。少しメールでやりとりをしたOさんもすぐに見つかる。ちょうど昼時ということもあり店内は結構なにぎわい。ここのエールビールはうまい。料理もうまかった。ロケーションは信州の高原だから言うまでもなく、繰り返し来たくなるブルワリーだった。
予定を超えて長居する間に工場なども覗かせてもらったりして、充実の一時を過ごし、後ろ髪を引かれつつもバスに乗る。黒姫駅から再び電車に乗り、長野乗り換えで大屋へ。
今回の旅の最後のビールはOH!LA!HOビールである。ここも駅からかなりの急坂を登った所にある。距離もあるので再びタクシーのお世話になる。バスが平日のみなのでやむを得ない。上田の盆地を望む高台のOH!LA!HOビールは湯楽里館という温泉と併設されている。先に温泉に入り、夕暮れの景色を堪能。熱くないので長湯ができる。これまでのアルコール分をすっかり抜いてレストランへ。
OH!LA!HOビールはこれまで缶や瓶、そしてこれも昨日の地ビールまつりで飲んでいるが、ブルワリーで飲むのは初めてである。瓶や缶よりも格段に美味しい。販売業者の扱いに問題があるせいなのだろうが、賞を取るビールの味にしては、と思っていた疑問が一気に解決した。これからはOH!LA!HOビールは是非現地で飲むことを勧めたい。 完全に日が暮れて、明日は仕事である。大屋から軽井沢乗り換えで新幹線で東京へ。オリンピックのおかげでこんな贅沢ができるようになった週末に満足である。

7月28日(土)


夏休みに入った土曜日。中央本線の特急は混むだろうと読んで、早めに新宿駅に行くも予想以上の人出。スーパーあずさで立つか、臨時あずさで座るか思案し、臨時に乗ることにする。その臨時も甲府を過ぎ、小淵沢までは満席だった。
山行の人が降りる茅野でがらがらになり、自分は岡谷下車。最初の目的地は塩嶺麦酒だが、電車代節約の為に岡谷までのあずさ回数券を使用したためだ。後続の各停で塩尻へ、更に乗り継いで小野へ。こんな所で地ビールが売れるのかというような所の無人駅。
たった一台のタクシーを暫し待ち、塩嶺麦酒へ。最近はやりの農業公園である。今日は日が良いのか結婚式と披露宴の準備と招待者でなかなかの活気。おまけに団体バスまで入っており、これまでに巡った農業公園の中では一番の人出だった。カフェテリア形式のレストランで地ビールと共に昼食とする。まずまずの味のビールだが、いかんせんタクシーだけが交通手段ではなかなか足を向けにくい。
結婚式の様子を眺めて、小休止の後再び小野へ戻り、塩尻、松本と乗り継ぎ穂高へ向かう。今回の旅行は穂高ビールでも地ビール安曇野でもなく、「信州地ビールまつり」が最大の目的。会場のアートヒルズは駅からちょっと離れており、おまけにここもバスが無いのでレンタサイクルを使うことにする。目的地が丘の上なので行きは大変だが、ビールが美味しく飲めそう、そして帰りは下り坂と自転車向きのコース。
それでもはやる心は抑えきれず、一気に丘を駆け上がるが、さすがに体力の絶頂期は超えてしまったのか少々息が切れる。
ガラス工房には目もくれず、地ビールまつりの会場へ。信州8社のビールが1〜2種類ずつ樽生で集まっている。東京でなくともこういうイベントは出来るものだ。なかなかの人出である。
知った顔もちらほら、また初対面でもこのHPを知った人と挨拶をしつつ試飲。ちょっとつまみが少なく多くは飲めなかったが、それでも信濃ビールのコーナーにあるキュウリなどで次々にグラスを明ける。
2時間程で全種類完飲し、土産の瓶ビールを下げて会場を後にする。穂高の駅前で軽くうどんの夕食。白馬に宿を取り、土産のビールは土産になる前に空いてしまったのは言うまでもない。

6月17日(日)


蔵くら主催の「大人の遠足」第4回。新宿駅に集合すると、今回は日帰り、かつ温泉+飲み放題ということで参加者が多い。引率者用の旗まで用意されちょっとした団体旅行。
店長とドナルドさんに見送られ一路高速バスで河口湖へ。河口湖までは2時間弱の道のりだが、早くも待ちきれない人がおり、一団の一番後ろに座る私からはビール瓶の行き来が見える。見たことのないラベルが非常に気になるが電車でなくバスなので身動きがとれない。
時刻通りに河口湖着。記念撮影の後、ちょっとでも早く風呂に入りたい人はタクシーで温泉へ。4台のタクシーの中にロンドンタクシーが混ざっているのが観光地らしい。
僅か数名ののんびり組は30分後のバスで温泉を目指す。私としては公共の交通機関の方が旅をしている気分になる。もっとも最近はバスのない地域のビールを目指してタクシーを使うことも多いのだが・・・
さすがに週末ということもあってまだ昼なのに温泉は順番待ち。個人だったらうんざりするところだが、今回は団体で予約済みということですぐに入館。サル山のような風呂に入る。
入浴後の一服に昼食かどうか迷ったが、バスの中で行き交っていたビールをセバスチャンさんに、稲荷寿司をさっちゃんさんにもらって腹をごまかす。
温泉からは送迎バスでシルバンズへ。富士桜高原麦酒のレストラン。ここでもすぐに記念撮影。醸造士のRauchさんが迎えてくれ、工場見学をする。さすがにあのラオホを作っているだけのことはあり、いろいろと工夫をしている様子がうかがえる。Rauchさんの説明を要領を得ていて素人にも分かり易い。
で、やっと飲み放題の始まり。今までの大人の遠足ではテーブルを大きく組んだことはあったが2列になるのも初めて。乾杯をする一同の嬉しそうな顔、顔、顔。次々にグラスが空く。
あとは、Rauchさんを捕まえてビール談義の人、きれいな庭に出る人、ひたすら飲み続ける人、料理に舌鼓を打つ人(シルバンズはビールだけでなく料理も美味しいのです。)、早々とおみやげコーナーを物色する人とそれぞれ楽しむうちに時間はあっという間に過ぎた。
バスの時間も危ないということで、Rauchさんへのお礼もそこそこに富士急ハイランドのバス停へ。帰りのバスはさすがに爆睡し、あっという間に新宿着。飲み足りずに「蔵くら」へ行き、二次会となったのは言うまでもない。

6月11日(月)


月曜日、普通の平日だが仕事は休みとする。蔵くらの「大人の遠足」番外編で佐倉のロコビアへ行く。
午前中はパスポートの申請で松戸へ。バスが案外時間がかかったのと、予想外の混雑で時間を喰う。免許は日曜日でも更新できるがパスポートは未だ平日のみ。普通のサラリーマンには余分な休日を必要とするのが悩みどころ。
申請だけなのに1時間近くかかってしまい、昼食の時間がなくなる。おまけに新京成ルートでも間に合わない。JRで一駅金町へ、乗り継ぎの間にサンドイッチと缶コーヒーを買い、京成で高砂へ。更に乗り継いで成田空港行きの特急に乗る。遠回りのようだがこれが最短時間のルートである。
空港利用客でいつもそこそこ混んでいる特急だが、今日は楽に座れ、やっと昼食にありつく。試飲が多かったらどうしようかといらぬ心配もしておく。
津田沼で各停に乗り換え、ユーカリヶ丘へ着いたのは3分遅刻。参加すると断言したわけではなかったが、マスターをはじめ蔵くらの面々が改札で待っていてくれた。
早速、ロコビアへ。店は普通の酒の量販店であるが店の前に飛び出した仕込みタンクのディスプレイがビール工場の証である。かなり暑いのだが、店の前で一通り記念撮影をしてから店に入る。
店ではブルワーの鍵谷さんが迎えてくれ、早速工場の中へお邪魔する。この鍵谷さん、よく新聞に登場する有名な女性ブルワーであるが非常に小柄で、失礼ながらどうやって力仕事をこなすのかが皆の興味どころである。
途中から社長も加わり、小さいながらもアイデアの詰まった工場の解説をしてもらう。やはり鍵谷さんが「造る」ことを前提にしたようで、社長手作りの機械などを絡め、極力人力を使わないようにされているとのこと。この規模、販売量ではブルワー一人で何とかしないとやっていけないとか。それでも店の人に手伝ってもらう工程がが一部にあるとか。なかなか一筋縄ではいかないようである。
工場の見学後は、工場の事務室で出来立てのビールに試飲をしながら社長と雑談。社長としては酒販店とビールメーカーの双方の立場を両立しなければならないところが悩みのようだ。それでも店頭売り一本280円は凄いの一言。
社長とマスターで地ビールの販売について熱い議論が交わされる間に夕立、そして夕闇も迫って来た頃、閉店の時間となり皆、お土産のビールを買い込んで店を後にする。
帰りは羽田空港行きに乗って、曳舟の源次郎に直行。先に飲んでいたさっちゃさん、たけたけさんと入荷したてのローレライビールで打ち上げる。

6月2日(土)


早起きして埼玉方面へ出かけることにする。地域限定ラベルやOEMビール探しの旅。
総武線、京浜東北線、埼京線、川越線と乗り継いで川越へ。若干遠回りだが、手元の「ホリデーパス」を極力有効に使うためのルート。
川越で朝食の後、東武東上線で森林公園へ向かう。最初の目標は、先頃TVにて紹介されたA・1ブルワリーのOEMビール。厳密に言うと発泡酒。個人経営のブルワリーだが、主人がハーブ系の発泡酒の研究に熱心とのこと。そういえば、TVで紹介されたラベンダーはどうなったのだろうか。天気もいいので駅前で自転車を借りて森林公園へ。入口の売店でも売っているとのことだが、せっかくなので入園しハーブ園に向かうことにする。第1土曜日ということもあって園内は空いており自転車が走らせやすい。入園ゲートから4km、ハーブ園の売店で最初の地ビールをゲット。公園のベンチで早速味見。12時より試飲会もあるとのことだが待てないので、1時間程で公園を後にする。
再び東武東上線で寄居へ、更に秩父鉄道で長瀞へ。橋本屋(武蔵野夢現麦酒)の広告に乗っていた長瀞の地ビールを探す。駅近くの土産物屋街を探すが、見つからないどころか、酒屋の人に聞いても存在を知らないと言う。観光案内所でも分からず、メーカーに電話。数日前、メーカーに聞いたところ、長瀞ならあちこちに卸しているとの事だった筈だが、今度は工場の番号を教えられ、長瀞町内はゴルフ場にしか在庫がないとの回答を得る。
早速ゴルフ場に電話。会員制のようだが、事情を話すと「どうぞ」の嬉しい返事。電車がしばらく来ないので一駅歩き、更にゴルフ場までの山道を昇る。都合4km。汗だくになってたどり着いたクラブハウス、そんなに自分はひどい格好をしているとは思わないが、それでも充分異質だろう。レストランの片隅でお目当ての地ビールをゲット。瓶も頼んで持って帰らせてもらう。
飲み終わって外へ出ると、小雨。早足で駅へ戻り、今度は上熊谷へ。こちらは、大きな看板が出ており、何なく「熊谷宿ビール」をゲット。そろそろ歩き疲れてくる。
熊谷から高崎線で北本へ。ここが最大の難関。駅からお目当てのビールの販売店まで5km程歩かなくてはならない。埼玉県はバス路線が非常に少なく、瓶ビール1、2本の為に難儀する。交通量が多く、歩道のない道を埃まみれになりながら歩くこと50分、ようやく店にたどり着く。多分頼めば通販して貰えるのだろうが、ここまで来ると自分の足で稼ぐことにこだわってしまう。1種類だと思っていたビールが2種類だったのはラッキー。帰りは桶川駅に向かって3kmの徒歩と、10分のバスの組み合わせ。再び高崎線で上尾へ。上尾の地ビールまでも片道1kmの道のり。これだけ狭い地域に限定ラベルの地ビールが集まっているが車を使わずに全部を集めた人などいないだろうと思う。何たって中身は全部同じなのだから。
最後はデパートの物産展で締めくくり。池袋行きが来たら東武、上野行きが来たら松坂屋と決めてホームに降りると、果たして来たのは池袋行き。東武の新潟物産展を覗くことにする。近場ならこうして何とか歩くこともできるが、遠いところはなかなか訪れる機会がない為物産展は重要。しかも夏前なので地ビール発見確率は高いぞと思って行ったのだが、一つもなし。一日で欲張りすぎるのは良くないかも知れないと思いつつ酒売場へ直行し、博石館の父の日ビールを見つけ嬉々として帰宅。

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