KV-1E エクラナミ (継続高校)
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アンテナは前方に斜めになっていて、砲塔が回転しても砲身はギリギリぶつかりません。

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《 製 作 過 程 》
(部分ごとに解説しているので、組み立て、塗装などの 順番が前後 しています。)

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タミヤのミリタリーミニチュアシリーズのNo.142「ソビエト重戦車KV-1B」を元に継続高校のKV-1を作ります。ヤフオクで入手した古いキットです。アニメ設定に足りないパーツは、これも以前に購入していたトランペッターのKV-1(1941年型・No.00356)から拝借しました。

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参考資料にした、KV-1フィンランド軍仕様を掲載している書籍です(モデルグラフィックス2024年1月号には、KV-1の公式資料も載っていますが、映画を観た直後からパンフの小さい資料を見て、作り始めました。そのため、細部でアニメと違ったところがありました)。
《左》写真集【フィンランド軍戦車発達史】後編
 ご存知、ガルパン車両の監修もされている齋木伸生さんの同人誌です。博物館に展示されているフィンランド軍KV-1Eの写真を掲載(表紙、裏表紙ともにKV-1E)。内容も、砲塔上面のフックやフェンダーなどがアップになっており、とても参考になりました。
《中》アーマーモデリング(No.198)2016年4月号
 タミヤのKV-1Bを使用し、エッチングパーツは使わずに、フェンダーやエンジングリルカバーなどをスクラッチでフィンランド軍仕様にしています。
《右》Military Modeling Book 第二次大戦ソ連重戦車
 KVシリーズやJS各車両の作例が載っています。トランペッターのKV1'sエクラナミ(No.357)を元に、アベールのフィンランド軍仕様改造パーツ(絶版。ヤフオクで1万円!)を使った製作手順を掲載。

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前部フェンダーの先端を削り取りました。直線部分はプラスチック用オルファカッターで徐々に切れ込みを入れながら切り離しました。そのあと、デザインナイフで角を削り、サンドペーパーで丸く均しました。

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後ろのフェンダーも切り取って、厚さ1.2mmのプラバンに替えます。

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前部フェンダーと同様に後部フェンダー(A)(B)を丸い形に揃えました。
フェンダーの縁は高さ約1.7mmですが、手持ちのプラ棒で使えそうなのは厚さ0.4mm、幅2mmなので(C)、1.7mmに細く切りました(D)

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かまぼこ型のエンジングリルカバーを削り取ります。2mm & 2.5mmのドリルで穴を開け、エッチングノコギリを入れて削ります。縁は平らな金属ヤスリで均しました。

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エンジングリルカバーの階段状のスリットをエバーグリーンのプラ棒(幅0.75mm,厚さ0.25mm)でスクラッチします。高さ0.25mmの隙間で仮組みしたところ。

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スリットの間に厚さ0.25mmのプラ棒を入れ、階段状に組み上げていきます。左手前が組立後。

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マフラーは、(浅いですが)デザインナイフで穴を空けました。
後部ハッチの取っ手は3mmの真ちゅう線、1.2mmの穴を開けたプラバンを立てて劇中仕様に近づけました。

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(い きなり塗装の方に飛んでしまいますが)全体を組み立てた後、サーフェイサー(オキサイドレッド)を吹き付け。クレオスMr.COLORの135ロシアング リーン(1)(暗いロシアングリーン(2)のほうは無くなっていたので)にブラックを加えてエアブラシ塗装。しかし、色が明るすぎましたね。アニメでは暗くくすんだ 薄緑色。この後、タミヤエナメルのブラックで、全体をくすんだ暗い色にしました。
実車どおりに前方が段差のある形にしたグリルカバーは、アニメでは段差がありませんでした。でも、作り直す気力なし……(^_^;)。

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フィ ンランド軍が独自に取り付けたライトガード。以前作った青師団高校のT26(ズベズダ製)のライトガードを参考に、適度な丸みのある水性ペンのキャップを加工しました。起 倒式で、KV-1の場合は伏せた状態ですね。「アーマーモデリング」の作例では、ホビーボスのT-26からパーツを流用したとのこと。

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キャップの先端を切断しました。ポリエステル樹脂のようで、少し柔らかいです。プラスチック用接着剤ではくっつきません。伏せた状態なので中にライトは入れず、半円に切ったパーツで穴を塞ぎました。

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ポリエステル製品は、瞬間接着剤で他のプラパーツ(白い部分はプラ棒やプラバンでスクラッチ)と接着。蝶ネジは、ティーガーI(プラッツGP-6)の不要パーツから。第4話登場車両の設定資料が掲載された「モデルグラフィックス」発売前に、実車写真と「アーマーモデリング」を参考に作り始めていたため、公式設定とはネジの位置などが違っています。
ライトコードは、エバーグリーンの直径0.64mmのプラ棒です。

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ロシアングリーンを塗装した状態。

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砲塔は、上面に真ちゅう線でフックを取り付けました。コの字型は直径0.4mm、半円は0.7mmの真ちゅう線。

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トランペッターのKV-1には簡易ながらペリスコープが造形されていて、上にカバーで覆うようになっています。

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タミヤの場合はカバーの中は空洞になっているため、内側からプラバンを入れました。レンズの色は全体塗装の最後に塗ります。

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本体と同時に、調合したロシアングリーンをエアブラシ塗装後、薄めに溶いたタ ミヤエナメルのブラック(XF-1)で暗めにしました。
モデルカステンの校章デカールを貼りましたが、でっかいボルトは、デカールに切り込みを入れて貼り ました。空いてしまった部分(紫っぽい青)は、パープル(X-16)とクリヤーブルー(X-23)(普通のブルーは持ってないので)を調合して同じ色にしました。白色に見えるところは薄い グレーです。最後に水性トップコートで保護しました。

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やっちまったか?(>_<;) 設定どおり(スプレー塗装には見えなかった。実車だと水で溶いた石灰を刷毛で塗ったそうだ)ホワイト(XF-2)を平筆で塗りましたが、「う〜ん……」という感じ。リカバリーできるか?

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まず筆塗りで迷彩模様を描いた後、普段はタミヤのアクリル専用溶剤X-20Aで薄めていますが、今回は水でジャブジャブに薄めて全体を塗りました。水分が多いため表面を弾いてツブツブに弾いて、雪が付着したようになりました。

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同様に、砲塔にも迷彩を施しました。

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溶剤で薄めに薄めた淡い白を全体に塗り、垂直面は(雨で溶け落ちたように)筆を下に向かって細く引きました。

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下はタミヤのベルト履帯ですが、溝のパターン模様が細かく、箱絵(これは実車どおり)とは違っています。トランペッターの履帯と交換します(トラペにはベルト式とプラ製の2種類が入っている)。

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タミヤの起動輪(右)をそのまま使うつもりで色まで塗りましたが、歯の数は17枚トラペは16)で、トラペのベルト履帯とはズレができます。(最初からわかっていたけど)強引にくっつけようとしても履帯が浮き上がってしまいます。結局、トラペの起動輪を使うことにしました。

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トラペの起動輪は穴が大きすぎます。ストローの輪切りを挟もうとしましたがダブダブです。ポリキャップは小さくて本体の軸に入らないため、切って、Cの字に開きながら軸に入れました。これで軌道輪の穴にガッチリ収まります(回転できるので、左右の履帯の溝を合わせられます)。
なお、トラペの起動輪は余剰パーツでないため、次にKV-1を作るときはモデルカステンの可動履帯(SK-7、タミヤと同じ歯の枚数の起動輪付き。購入済み)を使うつもりです。

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履帯は、瓶入りサーフェイサー(ブラック)をエアブラシ塗装して、地面に擦れるところはメタリックグレイ(XF-56)をドライブラシ風にこすり付けました。
雪は、マットメディウムにスノーパウダーを混ぜ、使い古しの筆で付けました。

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以前に作っていた伸ばしランナーの中から、アンテナになる形を選びました。実は、真っ直ぐ伸ばすつもりが、何度やっても曲がってしまい、失敗したものばかりでした。在庫が一つ減りました(^_^;)。

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両端にフックの付いた牽引ワイヤーの留め具タミヤのには付属していないため、トラペの不要パーツから持ってきました。ワイヤーのねじったエナメル線もここから持ってきました(これは余剰ではない)。

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牽引ワイヤーとフックは、このように付けました。
フェンダー上にある筒状の予備燃料タンク(?)は、タミヤには無くて、トラペから持ってきましたが、これも余剰パーツではないので、KV-1では脱落したことにしようか?ヾ(^_^;)





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