さ さ え ら れ て 感 謝



支えられて生きている

人が生きていく上で自分でできることには限りがある。物質的なもの,精神的なもの殆どすべてが人に支えられて生きている。自分の身につけているもの、食べ物,生活の道具、何一つ自分の仕事以外は人様が一所懸命働いて与えてくれるものだ。読み書きができたり,意思の疎通が図れたり、社会生活ができるのも教育や社会に出て人に教えていただいているからです。自分で何もないところから紙一枚でも造れますか。どうやって造ればあの白いきれいな紙ができるのかさえ分からないのが現実です。遠い祖先の人たちが延々と努力してきた積み重ねの今日だから、それを引き継ぎ仕事としている人達のお陰なんだということが分かります。

 

感謝のこころ

こんなやさしいことに普段は気付かずに、自分は何でもできる,人の世話にならなくとも立派に生きているというおごりはないだろうか。自分の仕事以外は殆ど人に支えられて紙の一枚も造れないことを再認識して、たとえ自分の稼いだお金で買ったとしても感謝の心を失はずにいれば、しあわせに過ごせることでしょう。粗末に扱うこともないでしょう。自分で一所懸命に造ったものを感謝し人が大切に使ってくれたら、自分の仕事の誇りと喜びがまし、造ったものも活きてきます。

 

一隅を照らす

自分が生活のすべてを賄うことができないならば、自分の仕事がどんなに目に付かない片隅の仕事であっても、その場所をしっかり守って尽くすことが、自身も人様を立派に支えているえらい人ということになる。人様の仕事の物や事や文化に触れ感謝のこころがあれば、自分の仕事にも誇りを持って人様の感謝の気持ちも伝わってくることでしょう。仕事の上で一隅を照らすことの表裏一体のこととして忘己利他でなければならず、自分の利益にとらわれず他に尽くして初めて立派と言うことで一つの事を生涯貫かれた人は立派と言うほかない。