こ こ ろ の し あ わせ




価値観や尺度

生活や文化など自分の育ってきたいろいろな環境で価値観やしあわせの尺度に違いはあるにせよ,自分自身でしあわせだなと思えば他人がどう思おうとしあわせなのである。逆に環境や物質的にも恵まれあの人はしあわせなだと思っても,当の本人がしあわせと思わなければしあわせではない。今自分の置かれている環境下でしあわせだとこころが感じていれば充分しあわせなのであって,決して他の人との表面的な比較では推し量れないところがある。そう考えるとしあわせかそうでないかは,自分のこころが決めていることになる。


足るを知る

 人の欲には限りがないからひとつ満たされればその次と際限なく追い求めることになる。それが満たされなければしあわせになれないと思うなら永遠に満たされないことになる。だから足るを知ることが大切ではないでしょうか。際限のない欲を満たすことができないことなら,今の環境下で足ることを知り,そのまま心に受け入れたほうがしあわせに思うことでしょう。足るを知ることに夢を追うことや向上心をも放棄してしまうことではない。夢を追うことやある目的達成のために努力して行く原点に今がしあわせと思って進むのとそうでなく進む場合ではそのプロセスにおけるこころの在り様に違いが生じ,たとえ同じ結果に終わってもその後の進むべき方向が違ってくると思う。今がしあわせと思うこころの在り様が良い方向に向かうのではないでしょうか。


精神文化

欲には物質面と精神面の両面ありますが,今の日本は物質面ではとても豊かになり充分なくらい恵まれており、精神文化は物質文化に遅れをとっていると思う。これからは物質文化に追いつくべくこころの時代とも云われている。あまり物質にとらわれることなく、こころ豊かにしバランスがとれるように精神的文化的なことにも生活時間を裂いて組み入れ過ごすように心掛けたら日々のしあわせ感も変わってくることでしょう。