あくまでも深い藍色の摩周湖の湖面。第三展望台からの眺め。
摩周湖周辺には、この第三展望台と有料の第一展望台、そして大きく迂回してたどり着く裏摩周展望台の3つの展望台がある。最初から有料の第一展望台には寄るつもりはなかったが、第一展望台に寄ってから来ていた集団が、水の青さが全然違うと感動していた。
周囲はぐるりと急斜面に取り囲まれている。緑が鮮やかだ。摩周湖は想像よりも広かった。湖面は立ち位置よりかなり下にある。
湖面中央に浮かぶのはカムイシュ島。サイズは110mx40mだが、そんな大きさには見えない。
その向こうにそびえるのが摩周岳、カムイヌプリ。裏摩周展望台は向かってこの山の左手にあたる。◎
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摩周湖を取り囲む斜面、そして摩周湖の青い湖面。
青空をバックに山の端を撮したように見える。写真には写っていないが、細かなさざ波が湖面全体に立っている。じつに美しい。
摩周湖は透明度41.6mで世界第一位として有名だったが、これは1931年という戦前の記録。現在では30m以下とのこと。しかしそれでも美しい。
摩周湖への道、道道52も沿道の緑が実に綺麗だ。
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裏摩周展望台からの眺め。
左手間近にカムイヌプリが威圧するようにそびえる。それほど展望は広がらないが一風変わった眺めだ。このように昼を過ぎると逆光となり湖面が光ってしまうので午前中に訪れたほうがよかった。
第一,第三展望台からは、いったん摩周湖から離れかなりの遠回りをさせられる。清里峠に戻り、北に下る道道1034を行けば摩周湖の水が湧出する神の子池に向かう。
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摩周湖の水が湧出する神の子池。道道からは2kmのダートを走る。
摩周湖には流入する川も流出する川もないが、ここに、1日あたり12,000tもの水が湧出していることで1年中水位が保たれているということらしい。
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神の子池。かすかにエメラルドがかった透き通ったブルーの摩周湖の水。池底の砂が沸き立ち、水が噴出している様子が見てとれる。
上の説明には水温8度とあるが、手を入れてみるととても冷たい。この冷たい摩周湖の水を飲んでみたかったのだが、水面にはアメンボなどの虫がたくさんおり残念だが諦めた。
訪れる者も少ない静かな森の中だが、すぐそばにコンクリートの谷止めが作られていた。少々残念である。「神様からの贈り物」にも俗化の波は容赦なく押し寄せているのであった。
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