(1999/07/04更新)

初めての北海道 02
フェリーの旅-1



 北海道ツーリングではアプローチの手段は普通はフェリーとなる。(インデックスにも書きましたが、青函トンネルは車は通れないので、念のため(^^))
 この船旅がいい。
 時間はかかるが、橋やトンネルであっさり渡るよりも気分はぐっと盛り上がる。初めての上陸では感動もひとしおである。
 関東からだと出発港は南から東京,大洗,仙台,八戸,青森,大畑,大間。ただし道東ツーリングなら、室蘭,苫小牧,釧路上陸が便利なので大間はなくなるか。(大間まで闇雲に自走するのもオツではあるが)
 期間限定だが、2000年の4月5日までならブルーハイウェイラインの大洗−苫小牧航路が断然お得である。30周年の特別割引運賃ということで、乗用車(5m未満,運転者の2等運賃込み)がJAF割引で17,820円。通常は31,000円ほどで、八戸−苫小牧でさえ19,000円近くするので、これは激安。少々無理をしてでも北海道ツーリング敢行のチャンスだ。
 たいていの航路でJAF会員は1割引になるので、年に1回フェリーを使うだけでもほとんど元が取れてしまう。ロングツーリングではトラブルに見舞われる可能性も高いので、安心のためにもJAFに入会しておいて損はない。



所在地:青森県八戸市,北海道苫小牧市
撮影日:1999/06/18(金)-1999/06/19(土)
Digital Camera:FUJIFILM DS-8
Camera:Canon EOS100QD + EF28-80mm, EF80-200mm, Tokina AF 235II
Scanner:HEWLETT PACKARD PhotoSmart
Re-Touch: Adobe Photoshop 5.0, Jasc Software Paint Shop Pro 5
◎の画像をクリックすると800x600の大きな画像が表示されます。



 こじんまりとした八戸フェリーターミナルの建物。
 八戸から苫小牧まではおよそ9時間の船旅。東日本フェリーと川崎近海汽船2社の扱いで1日に合計3便。08:45分発−15:45着、13:00発−22:00着、22:00発−翌06:30着の3便。便利なのは22:00発−翌06:30の便である。船内で風呂に入り、眠って起きれば北海道。ほかの便では1日無駄になってしまう。
 私も当然この便を使った。しかし予想外に込んでいた。直前まで出発日時が不確定だったので、あらかじめ予約がなくても乗れるか問い合わせ、大丈夫との返事をもらっていたのだが、予約も予約待ちも多数で危うく乗れずじまいになるところであった。
 帰りの便は北海道に渡ってすぐに予約した。シーズン中でなければ1週間前程度でも可能なようなので、予約は必ず入れたほうがいい。
 初めてのフェリーの旅。私の乗る、ばにあ号。
 しかしこの船は古くて外れであった。帰りのシルバークィーン号とは雲泥の差。
 だが1日の3便には、それぞれ別の船が就航しているので八戸22:00発の便なら、この船に乗るしかない。
 22:00出航で、たしか22:30に風呂は終了、23:00消灯。当然風呂には入りそびれた。
 それにしてもすごい混雑ぶりだった。寝袋持参の集団がいたのだが、まるでフェリー旅のプロである。彼らは何者だったのか?
 雑魚寝の2等室には人ひとり座る隙間もなく、そこらのソファーやゲーム台の椅子まですべて2等の乗客が居座っていた。私はしかたなく通路に座って、朝まで起きている覚悟で日記(その日のツーリングレポート)を書いていたら、パーサーらしき人が特別にタダでトラックドライバー用の寝台をあてがってくれた。快適に過ごせた。
苫小牧上陸[75kb]  苫小牧の港だ。念願の北海道上陸。
 一足先に大洗からのフェリーが到着していた。さんふらわあの朝日のペイントが鮮やかだ。
 天気良し。まだ朝の6時半。寝台で眠れたおかげで睡眠も充分。ただし、やはりというべきかこの船が遭難する夢を見てうなされた。(^^; フェリーのエンジン音には独特のうねりがあり、目を閉じていると船がきりもみしているように感じられるのだ。
 夜明け直後甲板に出てみたら、この甲板で寝袋にくるまって夜を明かした男の人がいた。いくら船内がいっぱいだったとはいえ、タフである。見習いたいものである。◎




フェリーの旅-2 に続く





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