これがヒグマ注意の看板。知床半島のあちこちに立つ。
森の中に入る道には、朝夕など視界の悪い時に入るなとか、焼き肉を食べてくるなとか色々と注意書きがしてある。
知床半島の北岸を走る道道93の知床五湖の先は11kmのダートが続く。その行き止まり近くにカムイワッカ湯の滝という、温泉が滝の流れとなり滝壺で湯につかるという豪快な温泉がある。その滝壺まで登ろうと藪の中に踏み込んだ時、私は真っ黒い糞を見つけた。熊のうんこかと思い、即座に引き返したのは言うまでもない。結局滝の流れを登り、びしょぬれになって絶妙の湯加減の滝壺にたどり着いたのであった。
青森県の十二湖を見下ろす崩山の山中で出会った山菜採りの老人は、熊はタバコの臭いを嫌うからタバコを吸って歩くといいと言っていたが本当だろうか? 吸い殻の問題もあるし、いずれにしろタバコアレルギーの私には意味はないが。
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根室半島の南、サカイツツジの自生地を抜け落石岬(おちいしみさき)に通じる1.3kmの遊歩道の途中で見かけたエゾシカの雌。霧の立ちこめるエゾマツ林。神秘的な雰囲気。
山深い場所ではなく、集落からもそう遠くないのでまさかシカが現れるとは思わなかった。やはりこちらに気づいても慌てて逃げはしない。
やがてシカはピョンピョンと優雅に飛び跳ねつつ森の奥に去っていった。
この落石岬を含め、根室半島から厚岸湾(あっけしわん)の尻羽岬(しれぱみさき)にかけての岬はすべてお薦め。◎
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霧多布岬の灯台に群れるウミネコ。北海道に限らず、この連中はそこらじゅうに唸るほどいる。
羽の色などそれなりに美しいとは思うが、とにかく数が多いので有難味がないし、どこにでも糞をするので困った存在だ。凄みのある目つき。ヒッチコックの鳥を思い出してしまう。
霧多布岬は正式には湯沸岬(とうふつみさき)というらしい。灯台も湯沸岬灯台となっていた。霧多布の集落は霧多布島の砂州上にできたもので、1960年のチリ地震の津波で砂州の一部が途切れたため霧多布大橋で陸と結ばれたとのこと。
展望台よりも少し離れた、この灯台あたりのほうが眺めはいい。
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道道123、北太平洋シーサイドライン途中のあやめが原で寝そべる馬。乗馬用の馬だろうか。まだ朝の8時だというのに昼寝。
あやめが原は咲きそろったあやめの花が紫色に丘を染め、草原と灌木に覆われたのどかな岬。◎
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