重ねた唇の感触に、少女は突然、気付いた。 暖かな唇の感触に、少女は突然、目覚めた。 ドンッ! 力任せに、少女は少年を突き飛ばす。 「なによ……どういうことよ……」 「ど、どうしたの、アスカ」 暗い瞳で、少女は少年を睨み付ける。 「なんでよ……なんでアンタがここにいるのよ……」 「な、なにを言ってるんだよ、アスカ」 動転する少年。 「アンタ……今、私に……なにをしたのよ……」 「ぼ、僕はただ……」 憎しみだけが灯る瞳で、少女は少年を睨み付ける。 「なによ、なんなのよ!」 そして、絶叫。 「いや、いや、いやぁーーーーーっ」 「なんでアタシがッ!」 「もうイヤァぁぁァッーーーーーーーーーー!」 それが、少年が聞いた、少女の最後の言葉だった。 同人誌収録作品 目次 Evangelion Fan Fictions INDEX HOME PAGE |