9.「T」でない「T」 New!!




 「T」のキャビンの原形は1958年に登場したMBR型/HBR(後期)型だといえます。これはマツダ初の丸ハンドル車として登場した1957年のMAR型/HBR(前期)型のキャビンを統合して改良を加えたもので、デザインの完成度も高く、一見すると初期のTとそっくりですが、空冷エンジン車ゆえノーズ部にフロントグリルがまだ設置されていないのが識別ポイントです。
 神奈川県の総合防災センターに展示されているこの個体は「大磯町 第六分團」との表示付きでした。製造プレートには1959という数字が記載されていましたが、いつ頃まで現役で活躍していたんでしょうかね。

(2007.2 神奈川県厚木市)

 

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