'88 MAZDA ETUDE 1600 Gi 





 私が90年暮れに記念すべきサーキットデビューを果たした時のマシンがこのエチュードでした。サーキットでは同じB6の1600DOHCエンジンを搭載するユーノスロードスターとよくバトルになりました。しかし、3年間で計7回サーキット走行会に参加しましたが、ついに同じクルマと出会うことは一度もありませんでした。

 クルマは典型的なFF車で、基本的には少しアンダーステアなクルマでしたが、車重がわずか980kgと軽量であったため、ハンドリングはとても軽快でスポーティでした。
 ただ、超マイナーなクルマのため専用のアフターパーツがほとんどなく、ベース車であるファミリア(BFMP)用パーツをなんとか流用して対応していました。が、スプリングだけはファミリア用の装着では車高がうまく均一にならず、いろんなスプリングメーカーのファミリアFF用/4WD用を試してもダメだったので、最終的にはRSSTで有名なトヨシマさんに相談してワンオフで作ってもらいました。

 92年の夏、純正オプションのリアスポイラーを装着した時に、高速走行での安定感が見違えるようになったことを覚えています。が、基本的にはパーツ流用&自作モディファイの世界。走行会で悩まされていたブレーキのペーパーロック対策として、フロントのブレーキダクトをDIYで作って装着したりもしました。その効果は絶大だったんですが、きっと吸入抵抗もかなり増えていたことでしょう…。
 残念ながら、ぜひとも装着してみたかったストラットタワーバーやロールバー、強化クラッチやマフラーなどの専用アフターパーツは、ついに全く製造されませんでした。
 
 写真は93年真夏のマツダスピードクラブ・オートポリス走行会。この走行会直後に9万キロを走破していたエンジンが音を上げてしまい、6年にわたる生涯を閉じてしまいました。今思えば、もう少しまめなオイル管理をしていれば壊さなくて済んだかも知れません。

 とにかく、私とサーキットとを結び付けるという、とても貴重な役割を担ってくれたのがこのエチュードでした。


マツダエチュード1600Gi (93年最終仕様)
TYRE YOKOHAMA GRAND PRIX M5
(185/60R14)
WHEEL BBS RG (6J-14)
SHOCK ABSORBER MAZDASPEED (for BFMR)
SPRING TOYOSHIMA H150 (Original)
BRAKE PAD (Fr) Winmax 31
BRAKE PAD (Rr) ENDLESS Type-M
SEAT RECARO SR2
REAR SPOILER MAZDA Genuine Parts
ENGINE PLUG CHAMPION 2430


etude主要諸元
ENGINE : B6 (1600NA)
MAX POWER : 110ps/6500rpm
MAX TORQUE : 13.5kgm/4500rpm
DIMENSION : 4105x1645x1355mm
WHEELBASE : 2400mm