走行会日記 その七


〜2003〜

MINEサーキット
3/16 YORINO GP


1年半ぶりとなるMINEサーキットの本コース・・・そう、ついにYORINO GP出走の日がやってきた!
今回は足廻りを
MAZDASPEEDのR−spec車高調に一新したが、サーキットデビューは生憎の雨模様・・・
5段階の減衰力は最もソフトに、やや寝かせたRrウィングも元に戻して、2年ぶりとなるWETのMINEに臨む
今回はバケットシートでのMINE初走行でもあり、ブレーキPADはより制動力の高い
GLADに交換済みときた
もしもドライなら、自己ベスト更新を阻害する要素は何ひとつなく思える自信のスペックであった・・・

昨年のTIで腰痛を引き起こしたシートスライド位置を完璧に合わせ、万全を期して隊列の中盤から慣熟走行へ
フリー走行を3本行なう「タイムトライアル」クラスへの出走だが、LEAD走行会時代とは顔ぶれが大きく違う
勝手知ったるメンバーでなく戸惑う部分もあるが、クラスの出走台数が20台前後と少なかったのは救いだ

2キロでスタートした空気圧を上げようと慎重にペースアップを試みるが、いつまで経ってもグリップ感が伴わない
他車は次第に全開加速モードへ移行するが、こちらは
マシンのナーバスさに翻弄され、直線でも全開にできない
ましてや旋回中のアクセルONなど論外といった状況で、みるみるうちに周囲との相対速度差は大きくなっていく
瞬時に、車群の中で走行は「
危険」と判断、PITスルーで単独走行を企てた・・・とまでは良かったが、
コース復帰後、後続車にラインを譲った1コーナーのインベタラインであえなくリアがブレイク!・・・横向きのまま
イン側ガードレールと平行にグリーンを滑走、止まるかに思えた瞬間、「バンッ」と右フロントが
軽いキス(T_T)
当たったのは確か13年ぶりだな・・・などと思いを巡らすくらい、グリーンの泥沼からの脱出には時間を要した(笑)

気の緩みが招いたお粗末なスピンへの自責も忘れ、私は予期せぬグリップの低さに言葉を失っていた
タイヤは浅溝の98specながら8分山であり、減衰はソフト、車高やアライメントも標準値で、ウィングも立てている
考え得るWET対策は全て施したつもりだったが、マシンはあまりにも限界が低く、コースを「攻める」には程遠い・・・

しかし、意気消沈するヒマはない・・・割れたコンビレンズを応急処置し、原因究明のためにも出走を続ける
時折ブレーキングを詰めて「雰囲気」を出してはみるが、進入から脱出まで、氷上を滑走する感覚は変わりない
1コーナー出口、1ヘア・2ヘア立ち上がり、そしてシケイン出口・・・果敢にアクセルONすべきポイントで全く踏めず
無理して踏めばその途端にフルカウンター状態・・・やたらと忙しく、かつ惨めな走りに終始してしまった

リザルトには、その手応えのなさが見事に反映され、2回目のフリーが
2分18秒で17台中13位、
雨量が増した3回目は
2分19秒にダウンし、16台中14位の悲惨な成績であった
納得し難いのは、「自殺行為」と言われた2分山98specでのWET出走(2年前)より10秒近く遅いこと(-.-)

今回は、久々の大幅モディファイへの期待が大きかった分、手痛い洗礼を受けたギャップは計り知れない
幾多のアクロバット走行にも、本コース上にマシンを留め続けたバケットシート効果には感謝すべきだが(笑)
タイヤ、サス、アライメント、車高バランス、ドライバー・・・考えられる敗因を地道に検証していかなくては!!!

その「結果」を出すために、次回の雨乞いをするくらい元気回復してればいいのだけど・・・


Suspention : MAZDASPEED R-spec Adjustable Ride-Height Unit
Brake Pad : GLAD ZR-1 (Fr)

 BEST LAP
: 2'18.914  

もう跡形もありませんのでご安心を(^_^;)


TSタカタサーキット
6/7 スポーツファクトリー広島主催

恒例のSF広島走行会、今回は1年ぶりとなるTSタカタサーキット、コース延長後の初走行となる

新サスキット導入も虚しく、WET路面で七転八倒してしまった
悪夢のMINEから3ヶ月・・・
不振の原因をアライメントと特定、前後のネガティブキャンバーをメーカー推奨値からプラスする
やっと訪れたドライ走行・・・まずはマシンの挙動への不信感を払拭するという大きな課題が

前後とも中間の減衰力「3」で臨んだ1回目の走行は、図らずも先頭からのコースインとなる
同クラスは全車RX−7で俊足揃い・・・ゆっくりとコース慣熟する間もなくついつい全開モードに(^^ゞ
1〜2コーナー間のコース延長は、シフトダウン操作に余裕ができてまずまずの好印象(^^)

肝心のマシンは・・・目立ったアンダー/オーバーも出ず、S字の切り返しも気持ち良く回頭する
昨年よりもスプリングレートが高くなった分、各コーナーでのロールやピッチが適度に抑制されている
わずか数周で疑念は吹き飛び、以前のような感覚でフリー走行を楽しめるようになった
最後までコツが掴めなかった最終コーナーも、なんだか随分アグレッシブに攻めてる感じ
今回はプラグの交換に加えて、3年ぶりにエアフィルターもリフレッシュし、パワー感も十分だ

52秒0を記録した2回目の走行終了後、突然大粒の雨に見舞われコースは一瞬でフルウェット
PITに放置した荷物の水没回避作業に追われる(笑)中で、3回目の走行開始時間が刻々と迫る
コースは依然としてWET・・・覚悟を決め、あの日と同じ最弱の減衰「1」でリベンジ戦に挑む
・・・が、大半は超低速コーナーとあって、高い旋回速度を維持しながらのコーナリングは少ない
ラフなアクセルONではリアが流れるものの、その他は破綻なくコース上を泳ぎ回ることができた
パワー差の出にくい「WET路面」を嬉々として走り続けた昔の記憶が完全に戻ったようだ!
すでに雨は止んでおり、路面はハーフWETからドライへと急速に回復していった

最後の5回目の走行前、友人のアドバイスで1コーナーを3速進入から2速へ変えてみた
コース前半のリズム感が向上し、セッション平均タイムが52秒中盤から同前半へと前進
欲を言えばベストタイムもしっかり更新して走行を締めくくりたかったのだが・・・(-_-;)

計5本の走行を終えて、ベストタイムは旧コース時代の
1.1秒落ちとやや不満が残るものの
インフィールドを一望できるレイアウトのおかげで、幾つか客観的なアドバイスをもらうことができた
そして何より、今回の全開走行によって得体の知れない「不安感」を払拭できたことは大きい
あとは、走る機会を積極的に作って、貪欲にチャレンジを続けていくのみ・・・

しかし、バケットシート導入以降の、この腰の痛さはどうにかならないものだろうか(苦笑)




Plug : HKS SUPER FIRE RACING  R50RE/R55RE
Mission & Diff. Oil : Hiroko KZ LS
Air Filter : Mazdaspeed 

 BEST LAP : 0'52"083

 
サイドステッカー増強(笑)

MINEサーキット
6/22 DUNLOP ドレスアップミーティング


ついにダンロップのドレスアップイベントに出場!!・・・といっても、エントリーしたのは走行会枠(笑)
クラス分けやタイム計測はないが、フリー走行30分×3本は、新サスキットのフィーリングチェックには十分だ
濡れた路面に合わせリアの減衰は最弱に、Rrウィングを最大角にセットし、スペアタイヤも積んだままでいたが
パドックでの待機時に雨は止み、結局ドライ路面での走行開始となった

コース上にはヒストリックカーからS耐マシンまで40台以上がひしめく混雑状況だったが、残念なことに
ドリフト走行やオレンジボール無視をする輩が出現し、走行終了直後に
異例の再ブリーフィングが行なわれるほど
主催者から事前にドリフト禁止の明確なアナウンスがなかったのも問題だが、後続車の目前での甚だ迷惑な
パフォーマンスには正当性のカケラもなく、久々にカチンときた私は怒りのハイビームを180SXに向けた

この出来事でスイッチが入ったのか、随所で起きる渋滞も気にせず、いつになく積極的にコースを攻め始めた
WETセッティングで臨んだ1回目、さすがにリアのトラクションは十分過ぎるほどでマシンの挙動は安定していた
バケットシートで初めて攻めるドライのMINE、走り慣れたコースではあるが随分と易しく感じられた

2回目のフリーは最高速UPを狙いウィングをやや寝かせ、Frに合わせてRrの減衰力を1段階ほど固めてみる
・・・が、ポツポツと窓を濡らしていた雨がセッション途中から強くなり、思わず最終コーナーで大きく挙動を乱す
急いでPITに戻り、減衰力を再び最弱にセットしてコースイン、3月のWET走行の再現を試みる
全くグリップしないマシンと格闘した
悪夢の3月・・・そのあとアライメントを見直し、キャンバーを増強した
これで挙動が大きく改善することを期待したが、なんとRSV98specはまたも一向にグリップ感を感じさせない
ターンインは苦労しないが、いつまでたってもリアのグリップ限界がつかめずアクセルONに移れない・・・
今回は周囲のマシンに抜かれる惨めさこそなかったものの、基本的に印象はあの3月と変わっていなかった

メインスプリングが12Kを超える固めの足と浅溝の一般ラジアル、この組み合わせが生む不思議なグリップ感
まだまだドライバー自身の「慣れ」が必要だということか・・・

思わず意気消沈してしまったが、幸いなことに3回目のフリーは再びドライでの走行となった
PITロードへ進入しようとした際、シルビア&180SXの集団と行き会い、中途半端に譲られて集団の中に(笑)
2周の慣熟走行を終えた3周目、先頭の車両を1コーナーのブレーキングで強引にパスして先頭に立つ
なぜなら、この瞬間こそがこの日初めて訪れた
単独走行のチャンスなのだから!!
後続のシルビア勢が少しずつ小さくなっていくのをミラーで確認しつつ、貴重なアタックラップへと向かっていく

前回のTAKATAの走行と同じく、この日も終始
ギア鳴りに悩まされ、肝心の2速→3速がまともに入らない(T_T)
ゆっくりと間を置いたシフトで対応するが、アタックラップでは少々無理して「ガリッ」と叩き込んでしまう・・・
決してスムーズとはいえなかったが、なんとか大きなミスなく千載一遇の1ラップを完了!
予想通り、次周の第2ヘアピンで早くも最後尾の車両に追い付いてしまった

油温はワーニング設定の120℃付近を行ったり来たりで、時折ショートシフトしながら機嫌をとってみる
基本的にコースが終始渋滞気味だったため、いつものように連続高負荷となる状況は少なかったといえるが、
ハザードランプでスロー走行する多くのパワーUP車両を尻目に、終始全開走行がエンジョイできたのは
クーリング対策をしっかりと施した5型RX−7のもつ基本性能の高さのおかげである
今回はドライバーの体力の方が先に限界を超えたくらいだから・・・(汗)

帰宅後、収録したVTRでタイム計測したところ、例のラップで記録されていたのは
46秒9という好タイム
なんと2000年の12月以来、約3年ぶりとなる
自己新更新(0.3秒)であった!!
新サスキットは、ドライにおいてはマシンの挙動変化を抑え込んでくれ、マシンコントロールが格段にしやすい
惜しむらくは、最後までスペアタイヤやジャッキを積みっぱなしだったことか・・・



 BEST LAP : 1'46.97 (New) 

シューマッハ気分のゼッケン1(笑)


MINEサーキット
8/19 タイヤハウス中国主催


真夏のMINEサーキット、平日開催のダンロップDIREZZA走行会に有休取得し元気に出場(^^)
5型タイプRSでのサーキット走行も4年目に入り、今回は消耗パーツを大幅にリニューアルした
デビュー戦となった
Newホイール、純正仕様に戻したスタビライザーのフィーリングはいかに

フリー走行は25分×3本、出走台数は30台余りと標準的なレベルだが、気温は早くも30℃オーバー
ナンバープレートを外し忘れた1回目のフリーは、激しい油温上昇&パワーダウン現象に見舞われた
減衰力は前後とも中央値(3/5)でスタートしたが、増加したロール量以上に挙動の不安定さに戸惑う
本格的なアタックではなかったがベストタイムは
49秒7がやっと・・・今日はちょっと苦しい展開かも

オーバーステアの挙動を矯正するため、リアの減衰は最弱の1へ、フロントも2へ下げて2回目へ臨む
挙動は見違えるほど安定したが、120℃に設定した油温のワーニングはほとんど点灯しっぱなし
ショートシフトの小細工も効かず、やむなく1周のスロー走行を挟むが十分に温度は下がらない
リタード制御こそ回避しているものの、終始加速感の鈍さを感じながら数周置きのアタックを続ける

過去5年間、ほとんどのスポーツ走行を共にしてきた超軽量・純正17インチホイールと比較すると
やや重めの「P1レーシングU」は挙動がマイルドな感じというか、やはりダルな印象は否めなかった
リアホイールのリム幅が0.5インチ増加したメリットを相殺してしまった感じだろうか・・・
このセッションでは
48秒2まで短縮したが、今日のパワー感ではタイム更新はちょっと難しそうだ

インターバル無しで既に3回目の走行が始まっていたが、ここはゆっくりとガソリン補給&空気圧チェック
予想に反して、今回ばかりはドライバーの体力よりもマシンの方が先に音を上げ気味だった
・・・考えてみれば無理もない、真夏のサーキットにノーマルのままで臨んでいるのだから(笑)

純正スタビR−spec車高調の初顔合わせは、街乗りでは驚くほどの乗り心地改善をもたらしたが
スポーツ走行においては、増大した
ロール感にドライバーが最後まで馴染み切れない結果となった
その象徴的な出来事が、走行終了直前、シケイン出口での1回転の
大スピンとなってしまった
右→左の切り返しで発生する過大な揺り返しがイヤで、控えめなステアリングさばきを心掛けていたのだが
最後に一度だけ従来通り
スパッと切り返してみたら、案の定リアが右にスライドし始めた・・・
構わずアクセルを踏み続けるが(笑)、右リアが縁石に乗った途端、マシンはあっという間に真左を向く
あとは、カウンターステアのオツリがバッチリ決まって、逆に右回りに
430度回転して停止した
壮絶なコース上スピンで右フェンダーが少しめくれてしまったが、幸い後続車もなく2次災害はなし
(もっとも、後続車がいたらそんな無謀なトライはしないんだけど)

久々の真夏のスポーツ走行に、今回は5型FDの冷却性能を少々過信していたようだ
あわよくばベストタイム更新を狙っていたのだが・・・もう少し労ってやらねばと反省する

あの3月以来、紆余曲折を経て、今回の足廻りはおそらくWETでも十分踏めるものになった
個人的にはもう少しロールが抑えられた方が好みなんだけど・・・


Wheel : P1-RacingU (17")  Fr;8.0J/Rr;9.0J
Stabilizer : Normal (Fr/Rr)
Brake Pad : GLAD ZR-1 (Fr/Rr)
Brake Rotor : Normal (for 17")
LLC : BILLION Super Thermo LLC TypeR

 BEST LAP : 1'48"270

 
外観はほぼ理想形に近付きました(笑)

MINEサーキット
9/14 YORINO GP


ついに後半戦がスタートしたYORINOグランプリ、1Grへの出走を当日決定し、受付係の合間に準備開始
マシンは前回のままだが、従野氏のご好意でYOKOHAMAの
新NEOVA装着のチャンスが巡ってきた
走行途中で履き替えることになる自分の
RSV98specとのフィーリングの差に注目だ
純正スタビがもたらしたロール量増加に違和感を感じた8月・・・今回はフロントの減衰をやや固めにして臨む
最初の練習走行を終え、1回目の決勝走行(フリー走行)の20分がNEOVAでのタイムアタックチャンス

ベストタイムのレベルによるGr分けも定着して、約30台の同時走行でも予想以上にコース上は走り易い
初めてのNEOVAはグリップレベルが高く、いつもの細かい修正舵が全く不要なくらいに安定している
裏を返せば、まだまだこのタイヤのグリップ限界まで攻め込めていないというウワサも・・・(汗)

今回も暑さが災いしてかパワー感が今ひとつで、ストレートエンドの最高速も毎周
190キロ台に留まった
コーナーで一旦視界に捉えたFDやFCに、全開区間でジワリジワリと離されるストレスの溜まる展開に
ストレートエンド右のPITアウトラインを跨ぎながら、ハードブレーキングでリスキーなオーバーテイクも数度
そして白FDを射程内に捉え、いよいよアタックに入ろうとしたメインストレート入口で2速→5速にシフトミス(笑)
失速したまま突入したアタックラップで記録したタイムは
48秒2だった・・・このタイムの意味はいかに

30分ほどのインターバルで借り物タイヤを返却し、普段の相棒のRSV98specを急いで装着する
1コーナー立ち上がりで少し気になったオーバーステア解消のために、Rrウィングを少し立ててみた

2回目の決勝走行は最後尾からコースインし、ゆっくりとしたアウトラップで狙い通りのクリア環境をつくる
まるまる2周の間、全く他車に行き当たらず、ここMINEで久々に一人旅のアタックを完遂することができた
空気圧は冷間でジャスト2キロでスタートしたため、早い段階でアタックした方が好都合でもあった
油温は今回もすぐに120℃を超える勢いで、セッション途中からショートシフトで様子を見るハメになる
ここ最近、油温の上昇が激しくなる傾向にあるのは少々心配なところではある・・・

丁寧に破綻なくまとめた快心のLAPに、さっきのNEOVAでのタイムはもちろんのこと、
あわよくば自己記録の塗り替えまでも期待したのだが、最後の最後にリザルトを見て唖然とする
・・・なんと
50秒3しか出ていなかったのである(T_T)
即座に、リタードに気付かず歯を食いしばって51秒台を並べた昔の忌まわしい記録が甦った(笑)
過去の経験から、走行開始直後からもリタードは起こり得る現象とはわかっていたのだが・・・
今回は序盤でのタイムアタックに意識が集中し過ぎていたため、ドライバーの感度が鈍っていたようだ(苦笑)

ここで生じた2秒以上のタイム差は、その絶対レベルから判断してタイヤの性能差だとは言い難い
2回目の走行ではより大きなパワーダウン現象に見舞われていたと考えるのが妥当なところだ
ただ、あとで車載ビデオで検証するとコーナリング中のマシンの安定度は格段に違うことがわかった
ステアリングの修正や、アクセルONによるマシンのふらつきの違いは誰が見てもわかるレベルにあった
もっとも象徴的なのは最終コーナーの入口・・・運を天に任せて4輪を滑らせながら進入するRSV98に対し
NEOVAではまるで路面に吸い付くかのようにラインをトレースながら簡単にコーナーに入っている

これをグリップ性能差と結論付けるのは簡単だが、RSV98もジムカーナではSタイヤに認定される代物だ(爆)
今回は両タイヤの空気圧セットが大きく違っていたので、その辺の違いから探ってみるとするか・・・


Plug : HKS SUPER FIRE RACING  R50RE/R55RE
Mission & Diff. Oil : FINA PONTONIC MP/LS

 BEST LAP : 1'48"186

 
借り物のタイヤ&ホイールでちょっと違和感(笑)

MINEサーキット
10/5 YORINO GP


10月は2回開催となるYORINO GP・・・幸か不幸か台数に余裕があり当日エントリーを決定
借り物の
新NEOVAに対し圧倒的なパフォーマンス不足を露呈したRSV98specの雪辱戦でもある
今回は一発逆転(?)の秘策として、タイヤ空気圧を温間2.1キロとかなり低めに設定してみた

「Rスペックサス+純正スタビ」のロール感に馴染めず、今回からフロントスタビをタナベの強化品に戻す
リアに純正スタビを残したのは一連のWETでのトラクション不足対策を意識してのこと
スペアタイヤ降ろしは勿論のこと(笑)ガソリン量もハーフタンクでスタートし、久々に「攻め」の体制だ

20分のウォームアップ走行はSGrと1Grの混走だが、何台もの激速マシンがミラー越しに急接近してくる
さっさと道を譲り、その後ろで周回の違う黒MR2を左から抜きにかかったのだが・・・2ヘア前の左コーナー
そして2ヘアピンと連続でレコードラインを塞がれ、真横にいた私は縁石の外まで逃げて接触回避(苦笑)
いくら常連さんが多いとはいえ油断は禁物・・・気を引き締め直して1Gr単独のフリー走行に臨む

微かなパワーダウン現象に気付かなかった前回の反省から、加速感の変化に過敏になっていたが
今回はパワー感が十分に持続してストレートエンド最高速はなんと
210キロの新記録に到達していた
なのに前回と同じポイントでブレーキングを開始するものだから、何度もパニック状態に陥る(笑)
「これは良いタイムが出てるかも!?」
周回を重ねるたびに興奮が高まっていくが、調子の良いエンジンだけがその理由ではなかった
低圧セットの賭けに出た
3分山RSV98specがまるで別物のようにグリップしてくれていたのである!!
「パラパラパラッ・・」と路面の小石を勢いよく巻き上げる・・・なんて久しぶりのハイグリップ感だろう(笑)

久々にパフォーマンスの手応えを満喫できた1回目フリー・・・速報タイムは自己最高の
1分46秒007
想像以上の好タイムに思わず頬が緩んでしまう・・・何せまだきちんとタイムアタックしていないのだから
Rスペックサス導入時の目標
「ノーマルエンジン&純正マフラーで45秒台突入」を冬本番前に達成か!?

しかし、期待と興奮が入り交じった最後のフリー走行では、いきなりメインストレート全開時に異変に気付く
「今度はややパワー感がないかも・・・」すぐさまPITインしてエンジンのON/OFFを繰り返す

コース復帰後はアタックのタイミングを図りつつ、最終コーナー進入前に常連さんスカイラインに道を譲る
過去の走行会リザルトでは常に
数秒単位で速かったマシンだから、これで完璧なクリア状況が創れた
・・・はずだったが、今回に限っていえば両車の調子・相対関係に違いが生じていたようだ
ストレートでギャップを築かれるが、本気モードでブレーキング、コーナリングを重ねるたびに接近していく
ちょっとした攻防戦に発展してしまい(笑)、結局は2LAP目の1ヘアで強引にインをこじ開けて先を譲ってもらう
そしてインフィールド後半では少しずつミラーの車影が小さくなっていくことが確認できた

・・・そんなわけで期待したタイム更新はならず、お互いのラインを犠牲にした影響で
46秒7に止まった
ひとまず冷静になって、アタック1周目の途中で潔く諦めて車間を開ければよかったものを
相手が本気で逃げに入ったと感じ取るや、ついムキになって追いかけてしまった(ゴメンナサイ)

今回は自己新の1秒更新もさることながら、土俵際に追い込また
RSV98specの奮闘が最大のトピックス
温間2.3キロに合わせていた従来・・・下手するとDUNLOPに対する名誉毀損行為だったか?(笑)
これから気温が涼しくなる冬場にかけて、タイム更新の期待はどんどん高まっていくのであった


Plug : NGK  Racing  #10/#11
Stabilizer : TANABE (Fr)

 BEST LAP : 1'46"007 (New)

 
やっぱこっちのホイールの方が767Bっぽくてイイよね〜(笑)


TSタカタサーキット
10/25 RJ広島組合主催


今年2回目のTSタカタサーキット、6月に切れなかった52秒の壁を破るのが最低目標だ
この間の変更はRrスタビの変更とホイールくらい・・・涼しい気温を味方につけてどこまでタイムアップできるか
RE車を中心に35台が集まった今回は、10分間の走行セッションが午前/午後ともに3回ずつという内容

今回もタイヤ空気圧はやや低めにセット、慎重にウォームアップを行なって3周目から全開走行を開始
朝イチで若干コースは滑りやすかったものの、リアのトラクションは抜群で最高速123キロを記録
逆にフロントが逃げ気味でコーナー進入ではスキール音を連発するが、挙動の安定感はある
コース脇の掲示タイムを見る余裕はなかったが、どうやら51秒台が出ていたらしい(^^)v

その後アンダー解消策としてリアウィングを寝かしてみるが、低速コーナーでの効果は期待できない
最後のLAPで
51秒350を記録して午前中のセッションを終了した

午後は50秒台突入を目指してチャレンジを重ねていくが、肝心の体力(腕力)がついてこない(涙)
終盤は3速→2速のシフトダウン操作にも支障が出てきた・・・無意識に余分な力が入っているのかも
ガソリン残量が次第に少なくなっていくのに、ドライバーが疲れてしまってはタイムアップは難しい(反省)

前回6月の途中から変更した1コーナー進入での2速シフトダウンにはすっかり慣れてきた感じ
途中で1速ギアを使用したシフトスケジュールまで試してみたが、これは逆にタイムが落ちて採用中止
慣れないシフトダウンで操作に無駄が多かったのと、ローギアで引張り過ぎたのがその要因だろう

軟らかいRrスタビの効果でリアの限界が向上し、最後のS字脱出の全開ポイントはかなり早まった
最終コーナー到達速度がうんと高まり、ブレーキが間に合わず(笑)ダートに片輪を落とすこと数度
構わずアクセルを踏み続けるが、そのうち2回はこらえ切れずに派手なスピンを喫してしまう・・・
頭をかきながらストレートを通過するが、なぜかギャラリーは異様に盛り上がっていた(笑)

午後の3本中2本で軽微なパワーダウン症状を感じたが、10分の走行ではPITインするのも惜しい
ただし短いコースゆえ影響はコンマ5秒程度・・・51秒後半の周回が延々と続いた
結局、午後のセッションでは午前のベストタイムをコンマ1秒詰め、自己ベストを
51秒254まで更新

最終コーナーのクリアの仕方ひとつで、今回の条件でもきっと50秒台突入は可能だったはず
次回、冬シーズンの走行機会があれば、50秒台中盤あたりを目標にしてみよう



 BEST LAP : 0'51"254 (New)

 
マシン左サイドは土垢まみれなので撮影禁止(爆)

 


〜2004〜

TIサーキット英田
2/7 スポーツファクトリー広島主催


年末恒例のTI走行会が今回は越年して2月開催に・・・1月に再舗装された路面にタイムアップの期待(^^)
極寒の英田町は走行開始直前に激しく雪が舞うが、強風のせいで路面を湿らせてはいないようだ
今回エントリーしたAクラスは、RX−7およびターボ車を中心に30台弱で走りやすい台数となった

低い路温を考慮して冷間圧をやや高めの1.9キロに、慣熟走行中はひたすらブレーキとタイヤを暖める
フリー走行に入っても慎重な走行を続け、2周目のヘアピン出口で試しにアクセルを踏むとズルッ!
路面のテカリが新舗装によるものか水分によるものか判断に迷ったが、それでも徐々にペースを上げる

やがて周回を重ねていくと、コーナーごとに
「キュキュキュッ」と聞き慣れない音がするのに気付く
明らかにタイヤから発しているその音は、普段のように突如襲う「キキキィーッ」という悲鳴ではなく
小刻みにグリップインフォメーションをドライバーに伝えてくれている・・・
これは心強いぞ!
そう思った瞬間、TIに存在する多彩なコーナー群すべてが楽しく思えてきた!
滑り出しに過敏になりつつコーナリングする必要がなく、タイヤと会話しながら攻めていけるのだ
あっという間の30分・・・今回は珍しく(?)
1分49秒082でドライバーの感触通りの好結果が出た

1時間強のインターバルで天候はすっかり回復し、もはや路面の水分を気にする必要はない
2.5キロまで上がった空気圧を調整し、減衰は前後ともソフトに固定したままタイムアップに挑戦だ

2本目のフリーは慣熟走行がないため、後続車に道を譲りながらゆっくりとウォームアップに専念
1本目のリザルトはSF広島走行会初のトップタイム・・・いつもよりは前方に神経を集中してアタックできそうだ
低い気温が幸いして油温は110℃前後で安定し、全開を続けてもパワー感に変化はない
やや期待外れだったのは、1本目ほどの絶大なグリップ感がなく、ややリアが不安定になっていたこと
2コーナーやリボルバーの進入ではブレーキングとともにリアが右に流れるようになったが
ここはいつもの感覚を思い出して、慎重にマシンの挙動をウォッチする

ところがアタックの途中、新路面に真新しいブラックマークを刻みながらドリフトするマシンに行き会った
ダブルヘアピンに立ち込める白煙を抜けると、最終コーナーではほぼ真後ろに追いついてしまう・・・
2周に渡ってタイムを犠牲にするのが惜しく、ヘッドライトをONして半ば強制的に道を譲ってもらったが
後ろから真面目に追いかけてくるそのマシンがなかなかに速いのである・・・
自らプレッシャーをかけた手前、これは意地でもつき離さねば!と、痛む背中&腰に鞭打ちアタック継続
ルームミラー越しの姿が小さくなってホッとした途端、急に激しい痛みと疲れが襲ってきた
結局、残り10分を残してピットインし店じまい・・・未体験のハイスピードコーナリングが続いたとはいえ
日頃からの体の鍛錬が必要だと痛感してしまったのである

この激走の甲斐あって(笑)ベストタイムは
48秒453まで伸び、2年前の自己ベストを3秒1も更新できた!
感覚的には新舗装で
2秒、サスの進化で0.8秒、ドライバーの頑張り0.3秒か???

これで昨年から3サーキット連続でのベスト更新達成・・・さて終止符が打たれるのはいつ?


Plug : NGK  Racing  #10/#11

 BEST LAP
: 1'48.453 (New) 


いやホントに寒かったんですよ(手がブルブル・・・)



TSタカタサーキット
10/23 RJ広島組合主催


今年2回目となるサーキット走行の舞台は、約1年ぶりのTSタカタサーキットだ
「CIBIE」や「MAZDASPEED」ステッカーを加えて2004年仕様にしたマシンがやっとお披露目に
RotaryJapanさんの呼びかけによりRX−7/RX−8/ロードスターを中心に40台強が集まった

FDの稼動率が昨年の長男誕生以来激減、今年クルマを動かすのはこれでやっと10回目くらい
8ヶ月のサーキット走行ブランクよりも、普段一切運転する機会がないのがイタイ・・・

いつものように1回約10分の走行セッション、第1グループのメンバーはRX−7のみの全6台だ
久しぶりのTSタカタ、久しぶりのスポーツ走行・・・失われてしまった感覚を素早く蘇らせることが急務
しかしその一方で、まだ誰も走っていない早朝のコースであり、タイヤやブレーキも冷えたままである
・・・そんな思いを必死に巡らせていたら、いつの間にか先頭でコース脇に待機していた(笑)

まずは安全にトラクション重視とばかり、減衰バランスやRrウィング角度でアンダー目にセットする
今回の目標は
ベストラップ更新&50秒台突入だが、ドライビングのリハビリさえ完了すれば
新調した
RSV98specの恩恵だけでも十分達成可能なレベルにはあるはずだ

幸いなことに最初の2周くらいで”感覚”が戻ってきたので、徐々にアタックを開始してみる
コース脇のタイムボードにチラッと目をやると、目標まであと一歩の51秒台前半が続く
焦れるあまりに1コーナー出口で体勢を乱してあわやのシーンも・・・(ちょっと砂利を巻く)
9周目、少し冷静になり思い描いていたラインを慎重にトレースすると、念願の
50秒台に!!
リハビリ目的の1回目セッションとしては上出来の結果・・・早々とパドックに引き上げる

2回目のセッションでは、減衰は変えずに空気圧を少し落としてグリップ感を探ってみる
最初から51秒台のLAPで周回を続けていくが、今回ばかりはいざタイムを狙っていっても
なぜかブレーキングのリズムが狂ってベストラインがトレースできない・・・ふと我に返ると
背中から腰にかけて激しい痛みが襲っていた・・・踏力の微妙な調整が利いていないのである
やがてヒールアンドトウも満足にできないくらい症状が悪化し、これにてジ・エンド
MINEやTIと違い、休む間もなくコーナーが迫るここTSタカタでのこの症状は致命症に近い

先週の激しい腰痛が完治していない状態ゆえ、ずっと再発を危惧していたが・・・無理もない
なぜなら、ここTSタカタでは健康な時でも必ず腰痛が発生していたのだから(苦笑)

結局、2セッション・計20周の周回のみで終わり、セットアップを進めることは叶わなかった
でもそれよりも悔しいのは、巧者揃いの1グループで敵前逃亡するカタチになってしまったこと
次回はしっかり応戦できる態勢で臨みたいものだ


Tyre : DUNLOP RSV 98SPEC (Fr/Rr)

 BEST LAP : 0'50"826 (New)
 
Kojiさん素晴らしい走行会をありがとう!