走行会日記 その五


〜2000〜

MINEサーキット
・4/23 LEAD FINA Racing Japan主催

3年前とほぼ同じ、納車2ヶ月半後のサーキットデビュー
一番の期待は280PSの性能を維持できる優れたクーリング性能だ
まずはノーマルRSのポテンシャルを堪能するために
パーツ交換はブレーキPADとプラグ&プラグコードのみにとどめる
ただし、タイヤは昨年から使用しているRSV4分山のセットに…(涙)

天気は快晴、旧型なら間違いなく熱害に苦しむ悪条件だ
マニュアル通り、フロントナンバープレートを外して臨む
今回のAクラスのエントリー台数は30台強、コース混雑も問題ないレベルだ
シート、ハーネス、シフト…旧型からの移植パーツに囲まれていざフリー走行へ

最終コーナーから初の全開加速をくれてメインストレートへと向かう…
「はっ、はやい…」
15PS上乗せした13B−REWは明らかに高回転域の伸びが違う

グリップ不足の古タイヤゆえ、最終コーナーの脱出速度は確実に落ちている
さらに、思わぬことにブレーキの絶対的な制動力不足が露呈してしまい、
1コーナーへのブレーキング開始地点は遥かに手前になってしまった
…にもかかわらず、ストレートエンドの最高速は210km/hまで届く勢いだ!
うれしいことに、連続アタックをしても油温は110〜115℃で安定している
パワーDOWNの兆候も全くなく、先に疲れたのはドライバーの方だった(笑)

純正ビルシュタインの足回りは、たしかに大きなロールを伴なうけれど
コーナー出口のトラクションのかかりは秀逸だった
今回はリアウィングを目一杯寝かせたローダウンフォース仕様だったが
1コーナー立ち上がりの3速全開でもオーバーステアの兆候は全くなかった
その代わり全域でアンダー傾向で、とくに2コーナーが全然曲がらない…
これはクルマの特性か? それとも使い古しの左前輪タイヤが原因か?
2コーナーと3コーナー出口で再三、縁石をまたぐキワドイ走りを披露してしまう

さて、タイムはアベレージが1分49秒後半〜50秒でベストは
49秒048
SSマフラー&MS車高調で武装した4型RSでの記録を
コンマ1秒上回った
使用タイヤは同一セットだが、走行会を2回分挟んでいて消耗度がかなり違う
ゆえに、この結果は5型ノーマルの速さを十分に証明しているといえるだろう

次回、純正装着POTENZAと新PADさえあれば48秒台前半は確実だ!

Tyre : DUNLOP FORMULA RSV
Brake Pad : Winmax Quest β
Brake Fluid : Castrol Dot4
Plug : NGK Racing #10.5 & #11
Plugcord : NGK Power Cable
Seat:MAZDASPEED Sports Seat Type-F
Seatbelt:TAKATA MPH-340
Shift:MAZDASPEED Sports Shifter

 BEST LAP : 1'49"048
 

ただいま全開加速中!

TIサーキット英田
・5/13 スポーツファクトリー広島主催

5型の第2戦は5回目の出場となるアンフィニ広島のTI走行会だ
今回はウレシイことにクラス分け&タイム計測が実施されて
25台がエントリーした「2クラス」はほぼRX−7オンリー状態
直前までの雨の予報に心配したが、2回ともドライでフリー走行ができた

慣熟走行も終わり再度コースイン、いよいよフリー走行開始だ
いつものようにしっかりとブレーキングして下りの2コーナーにアプローチ
すると、軽いアクセルオンに対してリアがズルッと流れてヒヤリ
続く高速S字コーナーも4速全開でリアがジワッと滑ってしまう…???
どうやら、朝からずっと開催されていた2輪&カート走行会の影響のようだ
今日のTIはコース前半部分がとくに滑り易かった

裏ストレート前のアットウッドの脱出速度低下と原因不明のパワー感の無さで
1回目のフリー走行での最高速はなんと188km/hどまり!
冷却性能向上のおかげで油温は終始110℃付近で安定していたが
緒戦のMINEのようなドラマチックな加速感とは無縁だった…(ゼイタク?)
案の定、走り自体に大きな失敗はなかったがベストタイムは
1分56秒台
目標の3位以内はキープできたものの、4型RSでの記録を
3秒も下回った

好天による気温上昇に、滑り易い路面が加わった悪条件で+2秒くらいか?
残りはタイヤのブランドの違い(RSV98spec → FM901)なのかもしれない
マフラー交換したブルーの5型にみるみる置いていかれたくらいだから
今日のパワー感では280馬力の恩恵は無かったに等しいだろう

MINEでのアンダー対策としてタイヤとスタビを同時に交換して臨んだが
狙い通り、クルマの性格は大きく変化しドライブしやすいマシンになった
コーナー入口ではひたすらニュートラルで
クリップ前後までは一貫して弱オーバーステアを示す
フロントの接地感は格段に向上している
全開時の滑り出しが早いのはタイヤのグレード相応といえるが
限界付近のコントロール性は抜群なので扱いに困ることはない

今日はテストしなかったが、中高速領域のオーバーステア対策として
可変式のリアウィングを一段だけ起こせば、現状でのBESTセットかも(秘)

とにかく頑固なアンダーステアとは決別できたようだ
このままのセットでMINEを走ってみたい!

Tyre : DUNLOP FORMULA FM901
Stabilizer : tanabe

 BEST LAP : 1'56"215

またも55番GET!

MINEサーキット
・6/25 LEAD FINA Racing Japan主催

雨の予報を見事に裏切るドライ路面で迎えたLEAD走行会!
前戦TIで顕著だったオーバーステア傾向はホームコースMINEでもきっちり現れるのか?
ウェット路面を想定したため、リアウィングは4段中3段目のセミハイダウンフォース仕様でスタート
今回とくにチェックしたいのは、リアのダウンフォース変化のコーナリング特性への影響と、
タイヤの違い(4分山RSV→8分山FM901)によるLAPタイムの差である…
ラッキーなことに今回のAクラスへのエントリーは15台程度、いろいろと試せる環境だ!

1本目のフリー走行で、早くも4月のMINEとはマシンの挙動が一変していることを痛感
2コーナーや2ヘアピンなどのMINE特有のタイトコーナーへの入りは明らかに良くなった
…が、案の定1コーナーや3コーナー出口では不安定なリアがアクセル全開への移行を阻む
ついに3周目の最終コーナー、出口の全開でカウンターステアも空しく横を向いてしまい、
コース右側のPIT進入口の支柱に向かって突進しそうになるア・リ・サ・マ…
暫定対策として2本目のフリーはリアウィングを最大に立てて臨んだが、
増加したダウンフォースは速度域の高い1コーナー出口を安定させたのみであった

今回フロントのブレーキPADを、2度の走行会出走で残り溝がゼロになったWinmaxクエストに替え
昨年のマジョーラFDで使用経験のあったAutoExeのコンペティションPADを採用したが、
ストレートエンドの最高速が一段とUPした5型RX−7に、高い制動力で頼もしく応えてくれた
安心してブレーキングができるので、ターンインまでのリズムも全コーナー良くなった感じがする
今後はPAD自身およびディスクローターのライフに注目していきたいものだ

3本目のフリーを前にして、マシンの状態は完全に把握できた
あとは、限られたタイヤのグリップを使い切る走りを心掛けるしかないのである
「コーナーを大きく捉えて…」「立ち上がりはやわらかいアクセルオンを…」
前回のTI、新宅選手の同乗指導でのアドバイスがアタマを駆け巡る
(落ち付いていこう…)
フューエルメーターが残り1/4を指すという、極限まで軽い状態も幸いしてか、
早めに創ったクリアラップ環境で記録したのが
1分48秒335の好タイムであった
4月のRSVでのタイムを逆に0.7秒も短縮し、昨年RSV98spec(4型RX−7)で記録した
1分47秒685の自己ベストに次ぐ好結果に、誰あろう一番ビックリしたのはこの私だった!
きわめて冷静に、リラックスして周回したのが奏功したのか?
ラジアルタイヤながら3位に相当するリザルトには従野選手も喜んでくれた 
…が、
「なんたって去年僕が46秒台を出した良いタイヤだもんね〜」との一言も…グサリ(^_^;) 

RS純正のノーマルサスに前後スタビだけ強化品を移植した現在の足回りだが、
気持ち良くコーナーを脱出するためにはもう少しリアの安定感が欲しい…
次回までの課題になるが、回頭性の良さを活かしたまま対策したいものだ

Brake Pad : AutoExe Competition (Fr)

 BEST LAP : 1'48"335
 

ふとどき者発見!

MINEサーキット
・7/30 中国DUNLOP主催

台風接近中の絶望的な天気予報の中、奇跡的にドライ路面で走行できたのは
オートランドそしてタイヤセレクトの皆さんの日頃の行ないの良さか?
30分のフリー3本という嬉しいスケジュールだが、参加台数は全35台とやや多め
おまけに気温・路面温度ともに高くて90分フルに全開走行はできそうにない

1回目は最後尾からコースインし、参加者のレベル偵察も兼ねて走ってみる
クリアラップは望むべくもないが、4周目くらいから油温が120℃を越えてしまう
パワー感はずっと持続していたが、念のため終盤にクールダウンLAPを挟む
110℃まで落ちたのを確認してアタックに入り、まずは
1分48秒7を記録する

前回からの課題だったオーバーステア対策は今回施せなかったが
グリップ感の良かった前回の空気圧セットからフロント側を若干高めにした
一方でリアウィング角度は前回の終盤と同じく最大角にする
一番の理由は脱出速度の高い1コーナー出口を安定させるためだが
ウィング裏に貼ったMAZDA特大ステッカーを誇示するためというウワサも…
この結果、1コーナー出口では若干アンダー傾向が顔をのぞかせたが
タイトコーナーでの神経質なオーバーステアは幾分解消された気はする
楽にドライブできたがあくまで暫定対策、次回こそしっかり対策したいものだ

2回目フリーはタイム計測の発信機が剥がれ落ちるハプニングで2度も途中でPITイン
悔やみ切れない初歩的ミスだが、ゲストの新宅選手の同乗指導がブルーな気分を救う
クラッチの扱いの乱暴さを指摘されたが、シケイン通過のリズムは褒めてもらった(^^)

3回目フリーはいきなりの赤旗中断に出鼻をくじかれ、いつしか燃料残量は約1/4に
しかし、集団の先頭寄りからコースインできたこともあって
燃料計の針がEを指す前に会心のLAPを連続して刻むことができた
1回目フリーのBESTタイムを下回ったのは、完全なクリアLAPでなかったことと
いつもより長めの走行時間がタイヤ圧を余分に上昇させたことによるものだろう

6〜7分山になってはきたが、相変わらずFM901のコントロール性は抜群だ
熱にへこたれない5型RX−7との組み合わせで、走行会を心から楽しむことができた
おまけに、〇百馬力のR34GTR、RUF964に次ぐ総合3位は満足いく結果だ
記念品としてDUNLOPキャップとタオルをGET!(生涯初の戦利品)

でもそろそろタイムも狙っていきたいなぁ・・・

Brake Pad : AutoExe Competition (Rr)
Plug : NGK Racing #10 & #11

 BEST LAP : 1'48"707  

リアウィング最大角の図

MINEサーキット
10/8 LEAD FINA Racing Japan主催

2カ月半ぶりのサーキットは、走行会2連戦の初日となるLEAD走行会!
ついに4輪用ヘルメットを購入し、業者にペイントを依頼したまでは良かったが
不安が的中して納期遅れの憂き目に遭う・・・今回唯一のチューニングポイントが・・・
新生「ピケヘル」のお披露目は11月のLEAD走行会ということに

残り溝が約半分というフロントPAD消耗度から、今回は翌日のダンロップ走行会に照準を合わせ、
15分×4回のフリー走行枠でリアウィングのベストセッティングを探るつもりだった
…が、テーピング準備の頃まで何とか持ちこたえていた空も、ドラミの開始と共にポツリポツリ…
1回目のフリー出走前には本格的な雨となり、瞬く間にコースの所々に水溜りを作ってしまう
いざ走り始めると大量の水煙で視界が極端に悪く、決して浅からぬ水深はサードギアでも
セカンダリータービンの炸裂とともにいとも簡単にグリップを失わせてしまう・・・

しなやかな純正ビルシュタイン&ノーマルスプリング、そしてデジタイヤFM901という足廻りは、
多くのドライセットのクルマに対し、この状況下では大きなアドバンテージとなるはずだった
が、翌日の(晴れるはずの)ダンロップ走行会への思いが幾度となくアタマをよぎり、
私は大事をとって「勇気ある撤退」を選んだ……今日潰してしまったら元も子もない…
前半の2回だけ走行参加し、途中でペースカーの任務をこなした後は全てキャンセル
結局、4回目のフリー走行の頃にはほぼ雨は上がったが、最後までドライとはほど遠い路面だった

普段ならウェットでも精一杯攻めていくのだが、今回ばかりは完全に気後れしてしまったようだ
中段に埋もれたリザルト表・・・納得しての決断のはずだったが、
あまりに不完全燃焼な一日であった

Brake Fluid : FINA Disc Brake Fluid

 BEST LAP : 2'10"829  

撮影:大原氏(お疲れさまでした)

MINEサーキット
・10/9 中国DUNLOP主催

前回7月は3位獲得とゲンのいい中国ダンロップ走行会
今回は顔触れが少し変わり、GT−R勢がやたらと増殖している
天気が回復する筋書きのはずが、フリー走行開始直前になってまたもや雨が…
30分のフリー3本のスケジュールだが、1本目のフルウェットは決定的となった
でも、昨日のような欲求不満はもうゴメンだ……もはや迷いは全くなかった

コースイン直後は降り始めでとくに滑り易かったが、昨日ほど水深は深くない
予期せぬウェット路面に戸惑う他車を尻目に、序盤から全開状態でいけた
もちろん、超コントローラブルなFM901が快走を後押ししてくれたことは間違いない
途中で930ターボに一旦道を譲ったが、数回のスピンで視界から消えていった
やがてMINE常連さんのCIVICタイプRを背後に従えての接近戦となった
ストレートはこちらに分があるが、コーナーの進入は相手の方が勝っている
1コーナー通過後に築いた大きなマージンを2コーナーで一気に吐き出す展開(苦笑)
次々に出現する周回遅れを右に左に掻き分けながら
傍目には打々発矢…でもお互いにバトルを楽しんでいた
結局このセッションは総合3位、4駆の強豪相手になかなかの健闘である

45分のインターバルを挟み、2回目のコースインの頃には路面は7割方ドライに
ウェットでは様子見だったハイパワー勢が一斉に目覚め始めたおかげで
今度はなかなかクリアラップ環境が創れない…
ストレートで離された分を一気にブレーキングで逆転するリスキーな走りになる
最後はパワーダウンの兆候も出て、このセッションでは50秒台どまりで5位に沈む

ようやく3本目は完全ドライコンディション、Sタイヤ勢が俄然元気になってきた!
パワーに勝る930やR34GTRは、どうやら異次元の世界に旅立ってしまったらしい…
ここ現実界では、CIVICタイプRが今度はスターレットターボを相手にして
序盤から目の前で抜きつ抜かれつの大バトルを展開してくれている
とくに、軽量なこのスターレットのコーナリングスピードの速さは「別格」で
突っ込みの光景はほとんどフレッシュマンレースのノリだった
「ボーイズ・レーサー」のこの2台の速さは今回とても印象的だった
(…と言えるのも、かろうじてタイムで上回ったから?)

ウェットからドライへと次第に好転していく路面情況は、ドライバーにとっては嬉しいもの
アタックラップでは気負い過ぎて失敗したものの、7月を上回る
1分48秒594を記録
NSXにも先を越され3位の座からは滑り落ちたが、シビック達を抑えて総合4位をGet!
しかしそれよりも、ウェットで攻め切れたという満足感の方が遥かに勝っていた
…それに今回は、怪我の功名というべきか
ウェットでのCIVICとの攻防で激しいブレーキングを強いられて
幾度となくABSのお世話になった「シケインの進入」に
何となくリズムが見出せてきたような気がする

とにかく、今回の走行会2連戦では、連続して走り込むことの大切さがよくわかった
この感覚を忘れないうちに次回の走行に望みたいものである


 BEST LAP : 1'48"594  

ふとどき者が来ないうちに全開撮影…

MINEサーキット
11/12 LEAD FINA Racing Japan主催

今年最後のLEAD走行会、5型RX−7で走ってきたこの1年の総決算だ!
大好きなネルソン・ピケ仕様のおNewの4輪用ヘルメットのデビュー戦でもある
でも一番のTOPICは、タイヤをダンロップ最高峰のRSV98specに交換したこと
中古の5分山ではあるが、Sタイヤ並みのグリップの高さで目標の48秒フラット突破に期待がかかる

最近はもう慣れてしまった感のある高い降水確率の予報だが、今回こそは持ちこたえてくれそうだ 

1回目のフリー走行は先頭からコースイン、西岡選手のマジョーラFDの背後で追走できる絶好の環境だ
RSV98specのグリップの良さは最初のヘアピン通過時に早くも実感できた!…が、序盤の数周は
前日に装着したばかりのフロントPADのアタリを探りながらの走行に費やされ、いざ調子が出始めた頃には
後方集団の車両に追い付いてしまった・・・今年一番のエントリー台数だけに、クリアラップは大事にせねば・・・
2回目のフリーはずっと体験走行実施中の従野選手のスクールカーとランデブー走行に
結局、午前の2セッションを終え、クリアラップはとれなかったがストレートエンドの最高速は過去最高の
209キロ
今回はタイヤのグリップ任せにRrウィングを一段寝かせる賭けに出たが、これもなかなか良い感触だった

3回目の走行開始直前に空が真っ黒になり、パラパラと雨粒がフロントウィンドゥをたたき始める
残念ながらこのセッションはクラッシュ発生で赤旗中断となり、
渾身のタイムアタックの機会は、今年最後の4回目のフリー走行枠に持ち越されることに… 

激しい事故を目の前で目撃した私は、赤旗提示を確認する前にPITに帰還したため再び先頭となった
後ろにはNSX、RX−7、GTRといった蒼々たるマシンがひしめいている
チューンドマシン&Sタイヤ装着の彼らに敵うわけはないのだが、こっちにも少しは意地がある(笑)
タイム計測には関係ないアウトラップの一周くらいは勇躍先頭をキープ、と思っていたら大間違い
コース序盤の1ヘアピン前では早くも赤FDによるレーシングスクールが開講されるという大失態に!
最終コーナーまでに数台に道を譲ったが、続く2周目もまた数台に追い詰められ、そして抜かれる…
「何かおかしいぞ?」 
そう確信したのは、最終コーナーで真後ろに付かれた外観フルノーマルの黒い5型RX−7に、
メインストレートのスタンド前に現れる遥か以前に、全開状態であっさりと抜かれた時だった…
その直後からチェッカーまで、3周連続(!)という願ってもないクリアラップ状態に恵まれたのだが、
懸命のアタックで記録したタイムがなんと
1分50秒6…(愕然) 最高速も190キロどまりであった
思わぬところでマシンが機嫌を損ねてしまったようだ

結局BESTは1回目に記録した
48秒1、新記録の達成ながら総合結果では12位に沈んでしまった(泪)
今回はマシンのルックスを派手にした分、ちょっと気恥ずかしさが残ってしまった・・・
VTRで確認すると、そのLAPは1コーナー通過後から1ヘアピン進入まで他車に前を塞がれている
5型RX−7+RSV98specは、実力的には
47秒中盤が出せるパッケージということは証明できたと思う
超コントローラブルなFM901と比較しても決して扱い辛いグリップ特性ではなかったので
再来週のTI走行会では、きっとその真価を発揮してくれることだろう!

Tyre : DUNLOP FORMULA RSV 98spec
Plug : HKS Racing IRIDIUM RE50 & RE55
Brake Pad : AutoExe Competition pad for Racing (Fr)

 BEST LAP :
1'48"164 (New)
 

47秒台の実力はあり!

TIサーキット英田
・11/25 スポーツファクトリー広島主催

約半年ぶりのTI走行会は穏やかな好天に恵まれた
ハイパワー車中心で構成されるAクラスは、全35台中FD3Sがなんと23台!
高い気温と滑りやすい路面に悩まされた前回(5月)は1分56秒台どまりだった
自己ベスト53秒3更新を最低目標にし、かなり意気込んで最初のフリー走行に臨む

低い気温のためか車速の伸びも良く、久々に最高速は200キロに届いている
ところがペースを次第に上げていくと、目に見えてクルマが扱い難くなり始めた
中速コーナーの入り口ではステアリングを切り込んでもフロントが入っていかない
そのくせ、下りコーナーのアプローチではブレーキングでリアが異様にナーバスになる
アットウッド進入ではまるでFF車のようにフロントがスキール音を発したかと思えば、
2コーナー進入では突然のオーバー襲来にフルカウンターをあてる恐怖体験まで・・・
「これは困ったゾ・・・」 2回目のフリーに向け対策案を探りながら周回を重ねていく

インターバルの間に1回目の結果速報が伝わり、
52秒2で総合2位と判明!
目標タイムは達成したが、マシンを扱い易くしなければ走行を楽しめそうにない
結局、リアのダウンフォースを削って進入時のアンダーを消すのは危険と判断し、
ウィング角度固定のまま前後タイヤの空気圧バランスを変えて対処することにした

2回目は最初からアタックを開始、クルマのバランスは大きく改善されている!
早くも2周目で会心のLAP!のはずが、最終コーナーでなぜかクリップに付けずタイムロス
ここでコースの異変に気付かなかったのが運の尽き・・・すでにこの時、
オーバーヒートしたクルマが冷却水を撒きながらレコードラインをトレースし始めていた
次周でのアタックに向け、各所で極端にスロー走行している他車を擦り抜けながら先を急ぐ
が、ついに1ヘアピンをほぼクリアしかけたところで突然リアがブレイクしスピンを喫する
てっきりマシンの故障と思いピットイン、リア廻りをチェックするが異常がない
各ポストにオイル旗が提示されたのはその直後のことだった・・・

残り10分で再度コースインすると、スタックした車両が何台か見え、コース上にも土が出ていた
最後の2周は僅差で3位につけていたTIマイスター(?)のロードスター・ターボを追って走る
1ヘアピンで大きく進路を譲ってもらい、ほぼ真後ろに従えたままアタックLAPに突入!
・・・のはずが、最終コーナー途中で前走車に追突しそうになり、ブレーキを踏んで失速してしまった
やや鈍いスピードでメインストレートを通過し迎えた最終LAPは皮肉なことに完璧なクリア・・・
燃料も軽くなったこのLAPでベストを再び更新し
52秒1まで縮めたがそれまでだった
結局、ロードスターと5型RX−7に逆転を許して総合4位まで陥落した(T_T)
ま、実力値ではあとコンマ5秒イケたということで納得しよう・・・(でも最近このパターンが多い)

やはり、TIのようなテクニカルなコースではセッティングの良し悪しがハッキリと表れる
今回は、微妙な空気圧調整でも大きく操縦特性が改善されるという事実の発見もあった
次回までにはjanさんのように使い易いエアゲージを持参することにしよう(教訓)

Brake Pad : AutoExe Competition pad for Racing (Rr)

 BEST LAP : 1'52"103 (New)  

RENOWN号inパドック

MINEサーキット
12/10 ゼペットオートサービス主催

ちょうど1年前にJPクラスに初参加したEUROツーリングカーCUPサーキットラン
4型タイプRSで1分47秒685という自己ベストを記録したゲンの良い走行会であり、
何かとタラレバの多い最近の不本意なリザルトを払拭する快走を誓っていたのだが、
朝方まで降っていた雨を吹き飛ばす強風や日差しに恵まれず、路面は一向に乾きそうにない
午前中からコース占有走行が続き多くの車両が走行するが、インフィールドはライン上も半乾きのようだ
リアウィングを最大角にセットし、ハイダウンフォース仕様で最初のフリー(25分)に臨む

タイトコーナーでは慎重なアクセルオンをしつつ徐々にペースUP、タイヤとブレーキの温度を上げていく
低い気温のためエンジンの体感パワーも十分だ・・・・が、早くも周回遅れの車両が現れ始める
JPとEUの混走クラスは全32台だったが、なんと残りの31台とは10秒から40秒ものタイム差があった!
数秒差ならパッシングまでの展開をじっくりと描くのだが、視界に入った数秒後には追い付いてしまう・・・
のんびりムードで走る欧州車を縫うように走る1台、傍から見ると少々暴力的に見えたかもしれない

この1回目の走行では、路面状況の好転した終盤に
1分47秒988を記録、なんとこのタイムは
一足先に走り終えたGTクラスと合わせた総合結果でも2台のポルシェを抑えてTOPだった!
前回のLEAD走行会での屈辱の
総合12位から1ヶ月・・・パドックでしばし優越感にひたる(笑)
いきなり、5型でのベスト記録更新&公約の47秒台達成だが、まだ全然攻めた気はしていない
2回目のフリーでの最高速UPを狙いリアウィングを寝かせたが、直前に小雨が降り始め再び元に戻す・・・

最初は様子見だった他の参加車も、2回目では思い思いの走行を始め、やむなくライトオン走行となる
5周目のストレートに戻ってくると前方にクルマの影が見えない! すかさずアタックモードに入る
最大角にしたリアウィングとRSV98specの組み合わせは、予想通り1コーナーをアンダー傾向にする
思わず左フロントタイヤが悲鳴を上げるが、構わず全開で駆け抜ける! とかく、気合いを入れ過ぎると
進入速度をミスしがちだが、今回は1ヘアピン立ち上がりでのアクセルオン量を間違えたようだ・・・
フルカウンターでしのいだが、雨上がりで若干グリップが低いことなどもう完全に忘れている(汗)
シケインを抜け、最終コーナー方面に3〜4台の車両を発見したが、ギリギリ追い付かずに済みそうだ!
メインストレートでは8台ものクルマが連なっていたが、傍らを擦り抜けてどうにかアタックを完遂する
今年一番のアタック成功で、記録したタイムは
1分47秒293!  総合2位に落ちるも満足顔(^^)

Emptyに近付いたタンクに携行缶の10リットルを給油し、タイヤの空気圧を調整して万全を期す
3回目のフリーはやや長めの30分、もちろん狙うは夢の46秒台である!

早くも3周目でクリアラップに近い状況に恵まれ、嬉々として最終コーナーを立ち上がった!
しかし、2速全開から3速全開に移ると、体感加速度が前周より明らかに鈍っていることに気付く
これは前回見舞われたパワーダウン現象か?・・・ 油温は110度で安定していたのに!
無念の
47秒6を記録した後、1周クールダウンしてピットイン、一旦エンジンを切って再始動する   
残り15分に賭けピットロードを猛然と加速するが、その目の前には突然
大粒の雨が!!!
浅溝タイヤの4分山でこれ以上危険を犯して走る意味はなく、これにてジ・エンドとする

結局は総合3位に落ち付いたが、ほぼ想定した通りの目標タイムが刻めて大満足だった
欲を言えば、現状のタイヤグリップでMINEのベストセッティングを出したかったのだが、
記録したタイムレベルを見るに、きっとそこから大きくは離れていないはずである・・・
来年に向け、まずは
46秒台突入という実現可能な目標が設定できたという感じだ

嬉しいことに
自己ベスト記録の更新はこれで3回連続となった! 
一番の要因を探し出してみたが、クルマは基本的にノーマルで変更はタイヤ銘柄のみ・・・
やはりこれは今年最大の投資となった「ピケヘル」のおかげかもしれない(笑)


 BEST LAP :
1'47"293 (New)
 

ウィング最大角の図

〜2001〜

MINEサーキット
・4/30 LEAD FINA Racing Japan主催

今年も始まったLEAD主催のMINEサーキット走行会
初回3月はスタッフ参加だったが、今回は自車でもAクラス走行枠にエントリー!

5型RS・2年目の今年のテーマといえば、タイヤの持てる能力を最大限に発揮して走ること
時期は未定だが、新品タイヤの購入と本格バケットシートの導入がメインメニューである
今回は約5ヶ月ぶりの全開走行ということで、基本的には昨年仕様のままで臨むことに
唯一の仕様変更点は、昨年からの懸案だった強いオーバーステア対策として
リアのスタビライザーをtanabeからMAZDASPEEDに替えて軟らかくしたこと
これでトラクションが安定すれば、リアウィングをもっと寝かせることもできるはずである

天気は朝からあいにくの雨模様、午後からの回復に望みをかけるが結局止まず
20分×3本のフリー走行枠はすべてフルウェット状態となった
これは元々溝の浅いRSV98specを履く私にとっては不利な条件となるが
思い出したのは昨年10月の苦い記憶・・・そう、同じWetでのあの「気後れ」だった
もう中途半端な気持ちで走るのは絶対にイヤだ!
現状での精一杯の走りを誓って、いざコースへと向かう

しかし、現実はやはり厳しかったのである・・・とにかく、曲がらない、踏めない
2コーナーやヘアピンなどのタイトコーナーではほとんど一時停止状態だった(笑)
シケインの切り返しも決まらず、毎周のように出口縁石をまたいで空しくホイールスピン
今回はA/B両クラスともにコース上の至るところでスピン・コースアウトが続出
気付けば、クラッシュや接触事故まで起こる大波瀾の走行会になってしまった・・・

そんな中で、「完全燃焼」を目指して終始果敢に攻めたつもりだったが
コースオフこそ逃れたものの、リザルトはTOPから10秒落ちの
Aクラス13位
とにかく意外だったのは、2分山のRSV98specが全くグリップしてくれなかったことと
その一方でSタイヤ勢がまるでドライ路面かのように力強いコーナリングをしていたこと
1つの理由としては
低過ぎる路面温度に一般ラジアルがマッチしなかったことがあるだろう
しかし、走り終えてから発見したもうひとつの決定的な理由は・・・
私の2分山98specは最深部の溝深さこそSタイヤとほぼ同じだったものの
排水性に欠かせないタイヤ外側へ向かった溝が
すべて摩耗して潰れていた!

結局、犯したリスクに見合う成果は何も得られず、ただ疲労感だけが残ってしまった
タイヤの選択ミス以外の何物でもないが、今回は選択肢がなかったのもまた事実である
次期購入タイヤの選択に大きな影響を与えそうな今回の出来事であった
まだ使用経験のないおNewのRSV98specに望みを託すか、それとも
不甲斐ないラジアルに見切りをつけるべき時が来たのか・・・
いずれにせよ、
これまでの自分自身の成長過程の延長線上となる、意義ある選択にしなければ!

注目のリアスタビ交換の効果についても明確な答えは得られなかった
ただ、この条件下で一度のスピンも喫しなかったことはしっかりと記憶しておくべきだろう


Brake Pad : AUTOEXE Competition Pad for Racing
Brake Fluid : Castrol Dot4
Plug : NGK Racing #10 & #11
Rear Stabilizer : MAZDASPEED

 BEST LAP : 2'10"737  

剥がしていいのはビニテだけだっつーに・・・

MINEサーキット
5/13 中国DUNLOP主催

半年ぶりの中国DL走行会、気心の知れたタイヤセレクトのスタッフに囲まれて思わずホッとするが
手強そうなライバルは着実に増えてきている・・・でも今回まず驚かされたのは、昨年から何度か
このMINEでご一緒しているRUFの細美氏からの
「ホームページいつも見てますよ!」のヒトコト
「えっ?!」・・・突然のことにビックリするやら恥ずかしいやら・・・でもやっぱり嬉しい気分(笑)

今回のマイFDのトピックスは、なんといっても久々のNewタイヤの導入である!
しかもそのブランドは、過去に経験した中で最もグリップレベルの高い「
フォーミュラRSV98spec」
悩んだ挙句にSタイヤを選ばなかった理由は、中古98specでのタイムとの比較をしたかったから
5分山での
47秒3というタイムをどこまで更新できるかが、今回の唯一かつ最大の焦点なのである!

はやる気持ちを抑えるようにゆっくりと2周の慣熟を終え、いよいよ全開走行の時がやってきた
クラス分けなしの全42台の参加、タイムアタック環境を創るにはしばらく交通整理が必要のようである
ヘアピン、シケイン、最終コーナーと、ついつい昔の感覚で「そっと」様子を見ながら切り込むが、
Newタイヤはまるで物足りなさそうに、全く苦もなくスパッと向きを変えていく・・・
「こ、これはスゴイぞ!」
思わず期待に胸膨らませながらクリアLAPを探す・・・が、この一瞬が本日のハイライトになってしまうとは

やっとクリアになったと思えた4周目に最初のアタック敢行、しかし、2コーナーへ向かうバックストレッチの
「軽い」クランク部分で、コース中央をゆっくり走るクルマに遭遇して
フルブレーキ! いや、正確にいうと
彼も全開で走っていた・・・LAPタイム差が50秒もあるクルマとの混走では起こり得ることなのだ(泪)
「ま、今日は30分が3本もあるし、落ち着いていこう!」 すぐさま気を取り直して走り続けるが、なんと
今度はその次の周の同じ場所で、3速での全開中に突然加速感が鈍ってしまう・・・「パ、
パワーダウンだ
購入当初は無類のタフネスさを発揮していた5型RX−7だが、昨年終盤からこの現象が発生し始めた
27℃という高い気温に、120度近くを指している油温計、確かに過酷な走行条件ではあるのだが・・・
すぐにPITインしてエンジンOFF。再度コースインするが、タイヤのグリップが不安定なことに気付く
どうやらタイヤの空気圧が上がり過ぎてしまったらしい

2本目のフリー開始直前、空気圧を細かく調整して今度こそBESTセットの自信アリ! 
しかし、またもやトラブルは襲いかかるのであった・・・慣熟走行中にタイヤが外れる車両があり(!)赤旗中断、
都合4周もの慣熟走行を強いられた参加者は、やや先を急ぐようにフリー走行へと傾れ込んでいく! 
タイヤの感触を確かめながら周回を重ね、3周目に入るための最終コーナーを立ち上がった時、事件は起きた
突然右リアから「バンッ!」と大きな音・・・しかし直後、クルマにはとくに変な振動や挙動は発生していない
「ん?、大きな石でも跳ねたかな・・・」としか思わなかったが、次第にクルマの異変に気付き始めた
1本目のフリーでは微塵も感じられなかった「アンダーステア」が顔を覗かせ始めたのである! たしかに、
4月のリアスタビ交換によってアンダー化の懸念はあったが、2本目になって急に顕在化するのは不思議だ・・・
それに追い討ちをかけるように今回もストレートが伸びない・・・なにせAE111をストレートで抜けない(苦笑)

案の定、このセッションでのBESTタイムは
50秒さえ切れなかった・・・さらに、不審な挙動の原因が判明する
なんと、リアスタビの先端を支持する
リンクブラケットが折れていた! あれはその瞬間の衝撃音だったのだ
つまり、新しいMAZDASPEEDのリアスタビは途中から全く機能していなかったことになる
純正の柔らかダンパーにハイグリップタイヤ、そのうえスタビレス仕様とはこれいかに・・・走行中止を決定した

来週(TI)再来週(MINE)と走行会参加が続くため、今回のトラブル対策に割ける時間は限られてしまう
 
破損ブラケットは交換するが、あとはエンジンプラグの新調のみで、ひたすらクールな走行を心がけるしかない
さらにもうひとつ、
ハーネスの締め過ぎで酷い筋肉痛となった両腕の筋力回復まで祈っていなければならないとは!

 Tyre : DUNLOP FORMULA RSV 98spec

 BEST LAP : 1'48"937
 

外観上トラブルはなかったんだけど・・・

TIサーキット英田
・5/19 スポーツファクトリー広島主催

ちょうど半年ぶりとなるテクニカルコースTI、5型FDでは3度目のチャレンジだ
つい6日前に破損したリアスタビのコントロールリンクもSF広島さんのおかげで無事修復(^^)
Newタイヤの磨耗が進まないうちに一気に自己ベスト更新といきたいところだ!
好天に恵まれた英田町の予想最高気温は29℃・・・やはり危惧すべきは熱ダレのようだ
リアスタビをtanabeに戻したのは、Newタイヤのグリップがオーバーステアを抑え込めるとの判断
よって、リアウィングの角度も最小角度から一段起こしただけのローダウンフォースセット
もちろんこれには、エンジンパワー低下時のハンデを軽減する狙いもある・・・

1本目のフリーは全30台のAクラスの前寄りからコースイン、ゆっくりとアタックの間合いをはかる
ちょうど4周目に単独でアットウッドまでたどり着き、その後のバックストレッチを見やれば誰もいない!
不意に出現したクリアに急遽アタックモードに入るが、なんとヘアピンでブレーキを余らせて大失敗(笑)
先週、2.65キロまで空気圧が上昇したMINEでの反省を生かし、低めのセットでスタートしたものの
周回を重ねるごとにコーナーでのアンダー&オーバーが徐々に顔を出し始めて扱い辛くなってしまった
1回目のフリーは途中で切り上げ、一人パドックに戻り温間空気圧を慎重にアジャスト、万全の体制を敷く

2回目フリー開始の15分も前に、一人静かにPITロードへマシンを進めポールポジションをGet!
背後のチューンドシルビアはどうやら別次元のマシンのようだ・・・おとなしく道を譲る(笑)
意外に早く隊列の最後方集団に行き当たりながらも、4周目になんとか
53秒7を記録するが、
直後に明らかなパワーダウンが・・・ここは潔くPITインしエンジンOFF、まだまだ時間はあるはずだ

しかし、コースイン直後にアクシデントが発生! 2コーナー通過後の高速S字で何かが起きたらしい
激しい砂ボコリで前方視界は一瞬ゼロに・・・後続車が来ないよう祈りながらハザードつけて最徐行
数秒後、ようやくアットウッドのサンドトラップの一番奥に反対向きに止まっているRX−7を発見した
瞬間的に大きな損傷や怪我のないことが確認できてまずは一安心だったが、この瞬間から
高速S字を抜けアットウッドに至るまでの路面には、コース幅一杯に大量の砂利がばら撒かれてしまった
結局、チェッカーまでこの路面状況は回復せず、最後まで思い通りの高速ブレ−キングができずじまい
そればかりか、運悪く前走車の飛び石を受け、Frウィンドウへのクラックというお土産まで戴いた(泪)

さて、ついに今回も280psを実感するようなパワー感には巡り会えなかった(最高速も195キロどまり)
アットウッドでパスしたクルマが、バックストレッチではミラーに大写しになって近付いてくるのだから!
この気象条件、このストレートスピード・・・ちょうど1年前のTI走行会と酷似していることをすぐに悟った
その上でベストタイムが2秒7上回ったのは、FM901とRSV98specの新品グリップの差だろう
今回の収穫といえば、ややギャンブルで寝かせたリアウィングが中高速コーナーでも問題なかったこと
換言すれば、タイヤ性能も含めたメカニカルグリップがクルマの挙動を圧倒的に支配していたのだ
その上で終始扱いやすいニュートラル特性を示した「新品98spec+tanabeスタビ」の組み合わせ、
ひょっとすると今が一番「旬」なのかもしれない

Plug : HKS  Racing IRIDIUM RE50 & RE55
Rear Stabilizer : tanabe

 BEST LAP : 1'53"585  

フツー車クラス1位???

MINEサーキット
5/27 LEAD FINA Racing Japan主催

怒濤の「3週連続走行会」、しめくくりのMINEは半年ぶりのドライ路面で迎えたLEAD走行会(笑)!
連続で見舞われた「熱ダレ」への対策は無し、いかにクルマの機嫌をとりながらアタックできるかである
前後ともに残り4mmというブレーキPADの状態からしても、漫然と周回を重ねる余裕など全くなかった

全3回のフリー走行枠(20分)は、今回からそれぞれ「予選計測」「練習計測」「決勝計測」と名付けられた
1回目の「予選計測」のタイム順で3回目の「決勝計測」のコースイン順が決まるというNewシステムだ
「予選計測」は運良く先頭からコースイン、気温26℃でフルパワーは望めないがまずは文句ないレベル
数台の速いクルマに進路を譲りながら間合いを計り、3周目からいよいよアタックを開始する
もはや新品の面影は消えてしまったRSV98スペックだが、温まり始めのグリップは抜群に良い!
5周目が最もクリアに近かったが、最初の誤算は1ヘアでスローダウン中のクルマにラインを塞がれたこと、
そしてもっと誤算だったのは、最終コーナー進入で挙動を乱してフルカウンター状態になってしまったこと
タイヤグリップでかなり抑え込んでるとはいえ、依然弱オーバーステアであることには変わりないようだ
それ以降は軽い「パワーダウン」に見舞われたままチェッカー、
48秒777はAクラス8位であった

2回目の「練習計測」ではマシンは異常な状態に陥っていた・・・PITアウト時にすでに十分な加速感がない
案の定、コース上ではシビックやロードスターらの集団に全く追いつけない有様なのである・・・おまけに
インターバルの間に体験走行クラスのペースカーを務めたので、水分補給する暇もなくすっかり疲労困憊
僅か4周で走行を切り上げて「練習計測」を終了、
51秒153はAクラス18位というタイムであった 

そして迎えた最後の「決勝計測」、今回もPITロードでの加速がのらない・・・のっけから嫌な予感が走る
予選計測のタイム順でのコースインだが、グリーンとなれば僅差で迫る後方集団に飲み込まれるのは確実
しかし、天は私を見放さなかった!?・・・ここで助手席のシートが車載カメラの前を塞いでいることに気付く
ハーネスを締めたままでは助手席シートのノブに手は届かない・・・仕方なくフリー走行突入をあきらめて
そのままPITロードにマシンを向けるが、この1周の慣熟LAPがすっかりパワーを回復させていたのだ!
意気揚々とピットアウトしてコース復帰した場所は最後尾、まさに最高のクリアLAP環境にいた・・・

はやる気持ちを抑えながら慎重に前後の間合いをとってアタック開始、タイヤはズルズル状態だったが
バランスは決して悪くない・・・進入でのオーバーステアにやや苦しめられるがコントロールの範囲内だ
結局、連続する3LAPの間、なんとか本来のパワー感を持続することができたようだ
ほぼ完璧なクリアLAPに巡り会えた3周目に記録したタイムは、今年のベストとなる
47秒962!
これは、過去5年間で18回目となる私のLEAD走行会出走の中での自車ベストでもあった
気温&路温の高い悪条件下で、昨年12月に記録した自己ベストの
0.6秒落ちは満足のいく結果だ
同じ気象条件ならばあと1.5〜2秒はいける?・・・つまりは45秒台も狙えるという計算になるのだ!

3週連続はマシンとドライバー(&財布)にはキツかったが、ドライビングのリズムは格段に良くなった
夢の45秒台突入を可能なものとするために、今の時期に自己ベストに近いタイムを刻んでおきたい
次回は水温対策をしたうえで、さらにローダウンフォース仕様のウィングセットにも挑戦してみよう・・・

Brake Pad (Rr) : Winmax quest-β(used) 

 BEST LAP : 1'47"962

次回はステッカーチューンも抜かりなく・・・???

MINEサーキット
・6/24 LEAD FINA Racing Japan主催

約1ヶ月のインターバル、前後PAD&フルード交換にローター研磨と、ブレーキ系を一新する
さらに、初の
ローテンプサーモ導入LLC全量交換と、冷却系にも少しだけ手を入れてみた

朝から降り続いた雨がドラミの途中で止み、1回目フリーの路面は水溜りのないチョイ濡れ状態だ
次セッションの完全ドライ路面を待つ手もあったが、早々に新PADの感触をつかんでおきたかった
Wet路面に強力PADという組み合わせでは、さすがに終始慎重なブレ−キングを強いられるが、
このような低μの状態でも最低限のコントロール性が確保されていることは大変心強い
今回のAクラス参加車は約30台だが、TOPから2秒落ちの
クラス4位で予選計測を終える
とりあえずは、溝のないタイヤで大苦戦した4月走行会のリベンジを果たせてホッとする(^^)

2回目フリーは体験走行のペースカーから降り立ってすぐの参加、スタートにやや出遅れた
完全な調整セッションと割り切り、走行途中で何度もPITインして空気圧を細かくアジャストする
気付けばガソリン残量は約1/4、最後の3回目フリーに勝負をかけるには絶好の条件である
唯一気になるのは、ドライのブレ-キングでもリアタイヤがロック気味になっていたことだが・・・

ローリングスタートの混乱をPITスルーでやり過ごし、隊列の最後方で孤独なアタック環境を創る
まる3周を慣熟走行に費やしていざアタックに入るが、マシンはなぜかバランスを欠いていた
2コーナーの進入時点からオーバーステアがキツく慌ててカウンター、続く3コーナーも同様だ
強力なPADの効きがリア荷重を必要以上に奪っているのだろうか?・・・原因を探りながら進む
しかし、最終コーナー1つ目でこらえ切れずにフルカウンター、2つ目の立ち上がりも安定しない
コーナーリング中にリアタイヤが全くグリップしていない感覚で、タイムアタックどころではなかった
結局、ナーバスなリアの挙動を抑え込めずに走行時間は終了、BESTタイムは
48秒6に留まる
パドックでタイヤの空気圧を再度チェックしたが問題はなく、ますます疑問は深まるばかり

ところが帰途についてすぐ、左フロントサスからのギシギシという異音発生に気付く
・・・そして後日判明した衝撃の事実とは
フロントスタビを支える
ブッシュが破損して紛失していたことだった

挙動不審の原因が判明して安心する一方で、これは決して穏やかでない状況である
先月はリアスタビのコントロールリンク破損、そして今回はフロントのスタビブッシュ破損だ
空気圧の適正化によるタイヤグリップ力の向上や、絶大なストッピングパワーの導入は
激しいジオメトリ変化をもたらすことにより、ノーマルサスの構成部品を着実に蝕んでいる
今回は冷却系の改善効果プラス、ドライバー自身のこまめな油温管理の甲斐あって

恒例のパワーダウン現象を完全回避、最高速も207キロまで伸びていたというのに!

どうもエンドレスのもぐら叩きゲームが始まった予感が・・・

Brake Pad : RAM'S GP-5
Brake Fluid : Castrol Dot4
Plug : HKS  Racing IRIDIUM RE50 & RE55
LLC : BILLION Super Thermo LLC TypeR
Thermostat : MAZDASPEED

 BEST LAP : 1'48"641  

最近ちょっと車高が落ちてきたというウ・ワ・サ