9/21 (SUN) 晴れ ローマ通りVia Romaをまっすぐ南下すればサンドメニコ教会Chiesa di S. Domenicoを左手に見、やがてヴィットリオ・エマヌエレ通りCorso Vitt. Emanuelleにぶつかり、そこを右折すればパレルモ旧市街の中心クアットロ・カンティuattro Cantiにたどりつくはず、だったが、サン・ドメニコ教会を過ぎ、行けども行けどもCorso Vitt.Emanuelleは現れず、やがて巨大な建物に突き当たる。実はヴィットリオ・エマヌエーレ通りはメイン・ストリートと言っても細い道で、知らないうちに渡ってしまっていたのだ。これも後でわかったのだが、巨大な建物は中央駅であった。駅前の広い道Corso Tukoryを右折して更に歩き続ける。右手が旧市街で、フリーマーケットなど冷やかしながら更に西に進むとパレルモ大学のキャンパスにぶつかる。ここで初めて自分たちの現在地を確認。するとそこに大型観光バス、こうして最初の観光スポットサン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会Chiesa di S. Giovanni degli Eremitiに到着。するとすぐ側に王宮Palazzo dei Normanni、11世紀にアラブ人が築いた城壁を12世紀にノルマン人が拡張して王宮にしたそうである。この王宮に付属するパラティーナ礼拝堂Cappella Palatina e Tesoro。ルッジェーロ2世により1140年に献堂されたという礼拝堂、きらびやかなモザイクだらけ、ノルマン芸術の典型だそう。一日2回、時間を限って一定人数づつガイドつきで見学できる(入場は無料)。エレミティ教会もルッジェーロ2世がアラブ人に建てさせたものだそうで、赤いクーポラなどアラブらしい雰囲気がある。 |
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礼拝堂から城門をくぐり大聖堂方面に歩いていると、観光馬車のお兄さんにつかまる。50エウロを30まで値切ってしまった手前乗らざるを得なくなる。旧市街をぐるっと回って約30分、すでに嫌になるくらい歩いた地域がほとんどで、あまりコストパフォーマンスよろしくないが、観光馬車なんてだいたいこんなもの。大聖堂、クアットロ・カンティ、プレトリア広場など一通り見物。再び王宮まで戻ってしまったので、パラティーナ入り口近くから出ているバスでモンレアーレまで出かけることにした。路線バスは30分に1本くらいの割で出ており、料金は1エウロ、ティンブロ(スタンプ)から90分は均一料金というスタイル。モンレアーレ大聖堂の終点までだらだら丘を登って約20分ほど。目の前が目指す大聖堂Duomo、グリエルモ2世によって12世紀に建てられたこの大聖堂はモザイクで有名である。グリエルモ1世と2世の石棺もおさめられている。回廊は省略して広場のバールでお茶していたら丁度バスの出発時間、結局交通費1エウロでモンレアーレ観光を終えてしまった。また王宮、大聖堂を通ってクアットロ・カンティを左折、日曜でほとんど閉店しているマクエド通りVia Maquedaを北上すると「ゴッドファーザー」ゆかりのマッシモ劇場Teatro Massimo、なんだかパレルモ観光を一日で終えてしまった気分でホテルに帰り着く。 晩飯は日曜であまりレストランが開いてないだろうという予想に基づき、ご近所のトラットリアですませる。その後、散歩がてらにマッシモ劇場まで出かけるが(劇場前の広場はジュゼッペ・ヴェルディ広場という名前)、ここも人影まばらで、やっぱり日曜の夜はこんなものかな、と路地に一本入ると道ばたオープンカフェにあふれる人々、そこに乗り込んでくるクルマ、すごいごったがえしにびっくり。パレルモの真実は表通りではなく裏通りにこそある、という教訓はこのあとも繰り返されるのであった。 |
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