9/9 SUN 朝食を済ませ、荷物をホテルに預けてチェックアウト。さて、バスのチケットを買うにもリラがない。ローマやフィレンツェのようにそこらにカンビオがあるわけではない。フロントに尋ねてみたが、銀行じゃないとできないとの答え、さてどうしようか。時間はたっぷりあるのに金がない。Via RomaからLargo Carlo Feliceあたりを行ったり来たり、日曜日であまり開いている店もない。バールで一服しても良い考えは浮かばない。そこで同行者、「デパートでは日本円が使えるのでは?」 まさかと思いながら、Via RomaのリナシェンテRINASCENTEで一応たずねてみると、なんと日本円OK。1000円ほどの買い物をしておつりをリラで受け取ることができた。 |
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サッサリ行きノンストップバス(26,000リラ)はフェリー乗り場の前の広場を14:15定刻出発。約3時間をかけてサルデーニャの南の端から北の端まで走る。乗客は10名ほど。途中の風景は映画”父 パードレ・パドローネ”に出てくるような荒れた白っぽい大地、むき出しの岩が点在する、ときどき羊の群とオリーブ畑が見える。サッサリに近づくとようやく緑色が濃くなってきた。サッサリのバスターミナル到着は夕方5時頃、アルゲーロ行きのバスもあるのだが、日曜日は本数が少ない(時刻表によると平日は1時間に1本くらい)。鉄道にすることにして駅まで歩く(約2分)。早速白タクのお兄さん、おじさんが近寄ってくるがお断りして時刻表を眺めると次のアルゲーロ行き出発まで1時間以上ある。むむむ。再びおじさんがやってきたので一応値段を尋ねてみると、小声で「70,000リラ」、まあいいか、契約成立。おじさんのクルマはアルファロメオ、一般道を100km/h以上で突っ走る。「今日モトのレースで日本人が優勝したよ」「俺は昔はコマツのトラクターを運転してたんだ」「アルゲーロでは中国人が最近たくさん店を開いてるけど日本人はいないな」リド沿いには海水浴客のクルマがたくさん駐車しているが、「昨日まではいい天気で昨日は花火大会もあって大にぎわいだったけど、今日は天気が悪いbrutto tempoので人出が少ない」青空なのだが、雨の少ないこのあたりでは晴れていても風が強ければ<天気が悪い>というのだろうか。クルマはマリーナ、チェントロを抜けてホテルVilla Las Tronas
に到着、サッサリからは約30分の道のり。 ホテルはチェントロから少し離れた(ぶらぶら徒歩10分くらい)小さな岬状に突出した部分、大きな庭園を抜けた突端に建っている。第一次大戦前にはサヴォイア王家の別荘だったそうだが、スタッコは真新しく、日本に同じものを建てたらラブホテルにしか見えないだろうなあ、というたたずまい。料金はシーサイドビューテラス付き、シーサイドビューテラスなし、ガーデンビューの三段階だが、三方が海に面している。部屋も風呂も清潔である。当日予約すればリストランテで昼食、夕食もとれる(結局一度も利用しなかったので味は不明)。 早速、海沿いのプロムナードを歩いてチェントロ見物へ。途中、野外ライブをしていたり、物売りのスタンドがあったり、結構賑やか(滞在中いちばん賑わっていたのはこの日)。チェントロはほんとに小さく、ぶらぶら歩きでも10分もしないうちに反対側のマリーナに出てしまう。 夕食はチェントロの端のリストランテLA LEPANTO Via Carlo Alberto, 135 TEL 079-979116。大きな店で50以上のテーブルがあるが、アルゲーロでは一番人気らしく毎日混雑していた。入り口に生け簀があり、ロブスターgamberoや伊勢エビaragostaが泳いでいる。ロブスターとハウスワイン、二人で200,000リラに届かないくらいのお値段。 |
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