9/8 SAT 朝7:30バスにてマルペンサへ。MERIDIANA A11 9:45発カリアリ行き、真っ青とエメラルドグリーンに塗り分けられた地中海を眼下に約1時間、カリアリ空港到着。小さな空港で只今工事中。タクシーでホテル・レジーナ・マルゲリータREGINA MARGHERITAまで約20分、30,000リラ。 飛行機の遅れのためカリアリは一泊だけになってしまい、午後をどう過ごせばいいのかいい考えが浮かばない。当初の予定では世界遺産に指定されているというBaruminiのSu Nuraxiヌラーゲ に行くつもりだったが、カリアリからは50H以上離れている。タクシーの運転手(女性)も「Su Nuraxi? ああ、Baruminiね。あそこは遠いわよ」、ホテルのフロントも「え? Barumini? バスも少ないし、タクシーじゃ金がかかるよ」 どうもここではせっかくの世界遺産、観光資源としてはあんまり大事にされていないようだ。「それじゃヌラーゲはあきらめてフラミンゴが飛来するというモレンタルジウス干潟Stagno di Molentargiusはどうだろうか」「それなら近い。タクシーを呼んでやる」タクシーすぐ到着、およそ10分ほどで街並みを抜け、 「ここがMolentargius。橋が全然ないから向こう側にはぐるっと廻らないと行けないよ。俺も行ったことがない」 タクシーを降りると目の前には干拓中の工事現場のような風景が広がる。岸辺には廃材が積み上げられている。 「は? フラミンゴはどこ?」 はるかかなたに数羽の鳥が見えるが、フラミンゴなのかサギなのか見分けもつかない。 「冬になるとたくさん鳥がいるよ」、そんなもの珍しくもないという口調。 うーむ、そうであったか。相手は野良フラミンゴであった。一年中観光客の相手をしてくれるわけではないのであった。 ぶらぶら散策する、という雰囲気でもない。 「どこかお勧めのところに連れて行ってくれ」 それじゃ、とクルマは坂道を上り、着いたところは丘の上、総合博物館要塞Cittadella dei Musei。ここには国立考古学博物館、国立絵画館などが集まっている。しかし、どれもシエスタ中で、開いているのはバールだけ。特に博物館見学をしたかったわけでもないので、ビールを飲んで港に向かう細い急な坂道を下る。シエスタで人通りも少なく、向かい合った建物にわたしたひもに洗濯物がひるがえっているのは南イタリアの風景である。広い見晴らしのいい広場Bastione di Saint Remyに出るが、ここにも人影はまばら。カリアリの港が望める(カリアリ地図、カリアリ)。 |
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更に坂を下って海岸沿いのローマ通りにたどりつき、FS(イタリア国鉄)
の駅で明日のサッサリ行きの時刻表を確かめる。直行便は一日2本ほどしかなく、あまりいい時間帯でもない。乗り継ぎも楽しそうだが、果たして時間通りに運行されるかどうか不安。バスも調べてみよう、でもどこから出るのか、どこでチケットを買うのか、FSの窓口でたずねると、親切に外まで出てきてフェリーの乗り場を指さしてくれた。時刻表をみると、サッサリまでノンストップ便が午後2:15発で所要時間3時間、これにしよう。しかし窓口もシエスタ中でチケットは買えない。しかたがないのでホテルに帰って一休みしてから出直そう。途中、ホテルのすぐ近く、同じViale Regina Margheritaのリストランテに立ち寄り夕食の予約。連日移動の疲れのためそのまま眠ってしまい、気づいたときにはすでに7時半、チケットは買えず、おまけに両替もできず、リラの手持ちは日本円にして2,3000円ほどしか残っていない。 とにかく晩飯、リストランテDAL CORSARO (Viale Regina Margherita, 28 Tel; 664318)はホテルから徒歩1分。お勧めのサルデーニャワインをたずねると、これもいい、これもいい、これはもちろん一番いいけど高すぎるね、と親切に教えてくれる。高すぎる一番いいワインの値段は日本円にして一万円弱、その半分くらいの値段のワインを選択。タクシーの運転手にしろホテルのフロントにしろリストランテのカメリエーラにしろ、サルデーニャではみんな客のふところの心配をしてくれるのであった。前菜にはカラスミ。皿いっぱいにカラスミとチーズとイタリアンパセリprezzemolo、この一皿であと数年はカラスミの顔は見たくないというくらいの量だった、このカラスミもサルデーニャの名産(最近はあまりとれないらしいが)で、名前はボッタルガbottarugaだが値段は日本よりはるかに安い(アルゲーロの空港売店で見た真空パック、日本の約半値くらいだろうか)。セコンドにはやはりサルデーニャ名物ブタのローストpurceddu。田舎では姿焼きで供されるというが・・・。二人で合計310,000リラ。満足。 |
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