ヴェニス(Venice)は、英語の読み方だそうで、日本語でヴェニス、ベニスといわれているこの国はイタリア語ではヴェネツィアという。

イタリアには20州あるが、そのうちのヴェネト州の州都、ヴェネツィア県の県庁所在地となるのがヴェネツィア。

塩野七生さんの「海の都の物語~ヴェネツィア共和国の一千年」によるとローマ帝国末期、蛮族の侵入で皆殺しにされるのを避けるために、逃げ場を求めてヴェネト地域の人々が選んだのが、干潟(ラグーナ)の地だったそうです。

元は葦しかないところでは、人間が住むにはあまりにも不利な土地。なんにもないから、略奪するものもない…ということでフン族たちも目を向けることがなく、しばらくは平和に暮らすことができたらしい。

土地はないが潟にあるのは海である。魚と塩は取ることができた。ヴェネツィアの人々は船をあやつり、塩を取って生活必需品に変えるという方法で通商大国になり、船乗りのプロ集団になっていったから、無敵のベネチア艦隊をも創りだせるようになっていったらしい。

海洋交易国になっていったこの土地は、船がそのまま商いの場所に横づけできるようになっている。今なお残る五つ星の老舗ホテルのダニエリは大富豪で何度も総督を輩出したダンドロ家の宮殿だったものだから、入口が船から直接入るようになっているのは、そのためなのでしょう。
(トップページのビデオに船から直接赤い絨毯にみちびかれてホテルに入る様子が映ってます。)

ヴェネツィアに船で入る前の空港の名前がマルコポーロ空港だったのも歴史を知れば、納得ですよね。飛行機も車も入ってこれないヴェニスの町は、夜は静かすぎて音が全くないので、耳が痛くなるほどでした。

◆ヴェニスの名物ゴンドラ乗り場◆
どこが浅くてどこが深いか…潟を知り尽くした船乗りたちは、戦争になると、目印の杭をみんな抜いて敵の船を浅瀬に乗り上げさせて、動かなくさせて圧勝したそうな。勝ちながら、逃げるっていうのが、ヴェネツィア流?

サンマルコ広場に、イベント特設会場はあることはありました。
仮面ではなく、本物の顔で勝負のミスコンテストが行われていました。
右の写真は今年のミスヴェネツィア。

余談ですが、娘と私が夕食をとったレストランにその美女がスタッフと一緒にやってきて目の保養をさせてもらいました(笑)

仮面につつまれた人々を見てるととても幻想的な気分 。
どこの国の人で、男か女か、年齢がいくつなのかさっぱりわからない。
つまり、そんなことどうでもいいのです。
人種も性別も年齢も超えて、今ここに存在し、集うことに意味がある!
そんな感じでしょうか。
ホテルで仮面も衣装もレンタルできるので、チャレンジしてみるのもいいかも。

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