8月14日(水)

昨晩はスクリーンも畳まず、発電機も点けっ放しで眠ってしまった。

目が覚めて最初に目にした光景は、それはそれは昆虫の楽園のような山並みと
スクリーンに産み付けられた夥しい数の蛾の卵であった。(T-T)


食パンにハムとチーズを挟んで朝食を済ませ、昨晩採集したタトウの上の甲虫を整理しておく。
相棒殿と息子君がせっせと集めたミヤマを見せてもらうと、意外にも大きいのがそろっているので感心してしまった。(^^

 ミヤマクワガタ♂

その後tubasaさんと2人の眠そうな坊ちゃんに昨晩のお礼と挨拶をして
さァ、目指すはヒメオオの待つ林道へ!(^^

っとここでちょいと横道にそれる。(^^;;
以前、家族を拉致して強行したドライブでなかなかいい感じのヤナギ帯を見付けていたので
寄ってみることにしたのだ。
しかし予想に反して、そこではクワの姿は見掛けることは出来なかった。

ええい!ここまで来たら某林道入りの前に、通行止めな林道を見てしまえと言う事になり
早速そちらに進路を取った。

ここら辺りも結構ヤナギが生えている。
まだ標高的に低いような気もするが、とちあえずルッキングすることにして
藪で朝のキジ撃ちをしている息子相棒コンビをおいて一人散策を始めるのであった。(^^;;

んが、これが大当たりであった。

眼下に臨むヤナギにうぬぬと唸らせる黒一点が目に飛び込んで来たのである。
朝の散歩気分であった為、足元はサンダル履きである。
到底この斜面を下りられる仕度ではない。

相変わらず藪な二人に大声で
『網持って来てくれェ〜〜!』
っと叫んだが、聞く由もなかった。(T-T)

サンダルのままダッシュで砂利道を駆け戻り、トレッキングシューズに履き替え
網とデジカメを抱えて猛ダッシュでヤナギ@黒い物に戻った。

落ち着いて見れば、やはりあれはヒメオオではないか!

  (@@

これまた、恥ずかしながら栃木県ではヒメオオも初採集だったりする。
興奮で震える手を抑えつつ、そろ〜っと網をヒメの下に伸ばしたが
ヒメはクルンと180°体を捻り、見事なダイブを見せ付けてくれるのであった。(T-T)

意気消沈しているところで相棒殿が
『あ、いたいた。』
ナヌ〜!(@@

 栃木のヒメオオ♂

かくして、栃木のヒメオオも何とか採集に成功したが
何だかとってもクヤシ〜!な気持ちでいっぱいな私であった。(^^;;

その後も息子と相棒は快進撃を続けて、遂に息子が50mmオーバーをGETして
ヒメオオな林道を下りることとなったのである。

 栃木のヒメオオ54mm♂

帰りの道すがらでも、息子君は大きなヤナギにキックをお見舞いして
あ、落ちてきた。なんていいながら追加したりなんかしている。(^^;;

結局2時間余りで採集できたのは、アカアシ2♂とヒメオオ6♂1♀であった。(^^
栃木にしては、まずまずと言ったところである。

 ヒメオオとアカアシ

栃木のヒメもやっつけたし、そろそろ土場もいい感じではないかということで
ルリボシな土場に行って見ることにした。

土場に着くとやはりいい感じに蒸し暑くなってきた。
辺りを見渡せば、ルリボシカミキリ達が、今が盛りとばかりに乱舞している。(^^

 ルリボシカミキリ

あっちにもこっちにもルリボシが忙しそうに動き回っているのが目に入る。

よくよく観察してみれば、ルリボシの他にも沢山のカミキリを見付けることができる。

 ルリボシカミキリ

 ヒゲナガゴマフカミキリ

 ヨツスジハナカミキリ

 ヒメヒゲナガカミキリ

 ゴマダラモモブトカミキリ

 ハンノアオカミキリ

っと、まァこんな感じである。(^^

決してこれが正しい虫採りの遊び方という訳ではないが
こんな感じで、灯火→林道→土場→買出し(風呂含む)→灯火を繰り返すと
限り無く虫採りな日々を送る事ができたりするのである。(^^;;

あとは帰るタイミングを逃さないのがコツだったりするのである。(^^;;;



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