栃木県某所
13・14/Aug/2002
by なべ


8月13日(火)

今日はtubasaさんと我々のホームグラウンドである栃木県で灯火採集をやることとなった。
tubasaさんとは樹液採集では頻繁に採集をたのしんでいるのだが、灯火採集は今回がはじめてとなる。

現地近くでPM5:30に待ち合せをし、tubasaさんに先行して頂き灯火が張れそうなポイントを探っておいてもらうこととなった。

今回は序々にくわ馬鹿に汚染されつつある相棒殿と息子を連れての採集行だ。
tubasaさんも息子さん2人を連れての採集であり、現地では賑やかになりそうである。(^^

集合場所に向かう道すがら、ポイント探索を終えて買出しをしているtubasaさんを発見。
時間もないので早速灯火ポイントへと向かうのであった。

現地到着後、軽く挨拶を交わしそそくさと灯火のセットへと取り掛かった。
とは言え、400W一本の私のロウソクセットはあっと言う間にセットを終えてしまうのだが
これでも押さえ気味というtubasaさんのセットは、かる〜く2000Wを越えていて
なかなかセットに時間が掛かるようである。

 私のロウソクセット

いつもはこのセットよりもビカビカなやつを一人でセットから片付けまでやっつけてしまうとの事でまったく恐れ入ります。(^^;;

 tubasaさんのセット(これでも抑えてます。(^^;;)

tubasaさんのセットは点灯するやいなやオドロキのヒメオオ♀と、もの凄い数のカブトが飛来している。
その中にミヤマが混ざるといった感じである。

ところで今回のターゲットだが、tubasaさんはもちろんオオクワの新規開拓である。
一方私は栃木県では自分的に未採集のオニクワガタをターゲットに据えての灯火となる。

凄まじいtubasaさんのセットを目の当たりにしてから、自分のセットに戻ると
なんだかとっても橋の下の丹下ボクシングジム的ハングリー精神が沸々と沸き立つのであった。(^^;;
そして明らかにムシ的にも貧しい我がスクリーンに一点の黒い甲虫がたかっているのが見えた。
留守番をしていた相棒は、あちらには勝てませんと言った感じですでに諦めムードでスクリーンを眺めていた。
その一点に近づいて、よ〜く見てみると・・、オニだ!(^o^)/
小さいが明らかい栃木モノのオニである。う〜、ウレシ〜。(^^

悔しがる相棒を横目に、ど〜だ!とばかりにオニクワガタを見せてやった。
ちなみに恥ずかしながら栃木でオニクワガタを採集するのはこれがはじめてである。

 オニクワガタ♂

いきなり本日の本命@自分をやっつけてしまい、あとはもうカミキリあるのみとなった。(^^
っとそこに早速カミキリがやってきた。
とってもジミなカミキリだが初物のサビカミキリである。

 サビカミキリ

おやおや、こちらも初物のヒゲナガモモブトカミキリ。(^^

 ヒゲナガモモブトカミキリ

ここでtubasaスペシャルの方も気になったので、お邪魔することに。(^^
相変わらずクワカブはもの凄い量である。んが、tubasaさんは納得いかないようである。(^^;;
少々失礼してスクリーンを拝見すると・・・。
おっ!これはウレシイ初物でハンノキカミキリだ。(^^
とってもオシャレなカラーリングのカミキリである。灯火にも来るんですねェ〜。

 ハンノキカミキリ

しばらくtubasaさんとオオクワ談義に花を咲かせていると、tubasaさんがちょいと小さな甲虫を拾い上げた。
これがなんとカブチンであった。私の爪と上翅の大きさがほぼ同じではないか。
ちょっとビックリ。(^^;;

 カブトムシ♂

そろそろ何か来ているだろうと思いロウソク@自前灯火に戻ってみることにした。

そこでtubasaさんが押さえ気味に灯火をしているので、使っていない発電機と300Wの水銀灯を
貸してくださることとなり、少々パワーアップをさせて頂くこととなった。

その甲斐あって、ムシの飛びが大分よくなって来たようだ。(^^

 オオキノコムシ

ムシの集まりもよくなったところで、街灯採集者もよってきたようだ。(^^;;

遠巻きにこちらを伺っており、なかなかよって来ないので、
tubasaさんから声を掛けに寄って行くと、どうやら相手はオクテな学生さんのようだった。(^^;;
なにも取って喰いやしないのになァ。(^^;;;

声を掛けられたのが余程嬉しかったらしく、楽しそうに灯火を見にやってきた。(^^

学生さんは灯火セット@ロウソクを見て『ライトトラップ見るの初めてなんです。ビデオ撮らせてください。』なんて言っている。(^^;;;
おいおい、デジカメくらいにしておきなさい。(^^;

『こんなショボいセット撮らないで、アッチのスンゴイの撮って来なよ。(^^;;』と言ったのだが、もう灯火に夢中になっている。
仕舞には『うわァ〜!大きなですねェ。貰っていいですか?』。 ど、どうぞ。(^^;;
彼等はウレシソ〜にヤママユを虫かごに詰めるのであった。(^^;;;

『どうするの?それ。標本?』と聞くとハイ!と返事が返ってきた。
なんでしたら全部採ってちゃってくれませんか。(^^;;

 こんなのもいました。

そして面白い学生さんは、アカアシクワガタとヒゲナガカミキリを追加して夜の闇へと消えて行くのであった。

彼等は帰り際に『来年はぼく達もライトトラップを揃えますから、また会った時は宜しくお願いしま〜す。』とお辞儀をしていた。(^^
『おお〜!また来いよォ〜。(^o^)/』と二人を見送り、世の中には蛾を採集する輩もいるんだなァと
改めて昆虫採集の奥深さを噛み締める自分であった。
そしてその2時間後、彼等はまたロウソク灯火に飛来したりなんかするのである。(^^;;;

こんな出会いがあるのも、昆虫採集の楽しみの一つだったりする。
とくに灯火採集ではこの手の方々によく出会う気がする。(^^;;

おおっと!そうだそうだ。そろそろカミキリを拾っておこう。(^^

 シナカミキリ

 ヒゲナガカミキリ

ヒゲナガカミキリ♀

 センキカミキリ

この夜の成果はこんな感じであった。(^^
う〜〜ん、ヤッパリ灯火採集はおもしろい!

さ、寝よ寝よ。(^^