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本戦、火を吹くか?

リュージョン木登りさて、いよいよ6月8日は本戦である。加古川流域各地を昼の間に新規ポイント開拓しながら南から北へ攻め上がり、社で折り返して夜間採集というユルい作戦計画が前々夜の三宮作戦会議で決定していた。昼歩隊のメンバーはtani、ねこまる、リュージョンの3人で、13:10に炎天下の西明石駅を出発した。はじめに加古郡の平野部に点在するクヌギを見て回ったがヒラタ1♂のみ。どこもゴミの不法投棄がひどく気味が悪い。林の入口にエロ本、クヌギの根元に便器だもんなあ(ToT)。丘陵の上のナラにも行ってみた。樹液の出は良いがコクワ・スジクワ少々と寂しい。ピンセットの連打攻撃をすると雨アラレのようにケシキスイが降ってきて服に付く。やはりヒラタは平地なのか?

次は、車を走らせてZ型に北上し三木・小野方面を3ヶ所か回るが、なかなかいい木が見つからない。樹液が出ていてもハナムグリ、良くてコクワだ。河川敷の柳も見に行こうとしたが、すごい草丈に呆然として諦めた。こうして昼の新規開拓はほぼ失敗に終わった。地下1,300mから汲み上げた無料温泉ステーションで顔や腕の汗を流し、さっぱりしたところで吉川のKAZと合流。前週の下見でポイントの分かっている社へ転戦した。ココからNight Walkesのパワー全開、といきたいところだが…


KAZ。木登りねこまるの股覗き

最初のポイントにはなんとか夕暮れ時に到着。これなら犬に吠えられても不審がられることは無い。久々にヒラタをペアで採ったが、大型ヒラタは残念ながら穴の奥底へ張り付かれてしまった。次の名ポイント「新ダイーンの木」ではリュージョンがヒラタ♂の生首だけをブッチ抜きするという失態で1♀のみ。もう1頭追加して夕食とした。涼の父がいないと恒例の焼肉に行く気になれず、なんだか寂しい。再開後の社は4ヶ所回ったがコクワの猛攻。隙間のヒラタは出てこず深追いしなかった。
次に社から南下して、昼に見つけた三木の樹液や加古川河川敷を回ったが、クワガタの姿は無く倦怠感が漂う。ここでtsuu3 から参戦希望の連絡があり、それではと予定外の西神戸に寄ることにした。

taniアキニレを見る西神戸コレだけかよ〜(ToT)

なつかしのローバーポイントに着いて紀伊山地採集帰りのtsuu3と林に入る。「キエーッ!キエーッ!」何者かの鋭い叫びが何度も夜空を切り裂き、次第に我々に近づいてくる。「あれ何の声でしょう?」「老婆;;」クワの方はさっぱりで小型のヒラタ♂1頭のみに終わった。
次は溜池周りの通称てらぼんポイント。ねこまるは高場にヒラタペアを見つけたがキックとともに藪に消え、KAZは大型ヒラタに潜られ、 tsuu3はアキニレでノコを取り逃がし、リュージョンはスズメバチを潰した。夜になって体調を崩したtaniは紙を持って藪に消えた。「どこでしたの?」「ゴミ・ガラ捨てるなって看板のあるとこ!」一応ゴミではないんだけどちょっとな〜(^^);; ここでは結局、帽子でそっと受けたKAZのノコペアだけという貧果に終わり、残念そうなtsuu3と別れた。川沿いのアキニレも見たがコクワちょろちょろ、ホタルがヒュ〜。

KAZ。柳を見る悪即斬が下から61mmを攻める

ここで日付が変わり、我々は大きく東上し、西宮の悪即斬が戦列に加わった。西宮方面は下見では好調だったが、我々が着いたのは激しい雷雨の直後だったのでやや不安であった。重く垂れた下草をかき分けズボンをぐっしょりと濡らして林に入る。各自手分けして樹液を探すも虫の影薄く、 5名で58mmまでのヒラタ4♂2♀を加えただけだった。

楽しかった本戦の成果この後、住宅地に点在するクヌギを巡回し、悪即斬/ねこまる共催で採った61mmを頭にヒラタ3♂を追加。このポイントも開発予定の看板が立っており、毎年大きいのが採れるし数も出る場所だったのに、とても残念だ。ここで朝3時となり、宝塚・川西方面展開も充分射程にあったのだが、紙を片手にしゃがみまくるtaniにこれ以上の行動は無理と判断、採集終了とした。taniのユルみは途中で温泉をガブガブ飲んだからとか、半値で出ていたヤバ目のステーキ丼を食ったからとか諸説がささやかれている。体大切にしてね(^o^)
結局この日のヒラタは最大61mmで15頭。予定の半分にも満たなかったが、変化に富む採集場所と、よく喋るねこまるのテンションに支えられ最後まで楽しい採集だった。


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