Goliathus goliatus

ピーコ



ほんでは続いて、もう1頭の幼虫の手元に残っている簡単な記録を書いておこう。

日 時状 態
1999.05.25初齢にて産卵床より回収したとのこと。孵化は同月上旬〜中旬頃だと思われる。
1999.09.10中プラケに移す。マットはJT腐葉土のみ。体重41g
1999.10.17体重56g
1999.11.18体重60g
2000.01.10体重68g
2000.02.24体重68g
2000.04.17体重60g
2000.07.09マット上の窪みの中で蛹化 九日に蛹化、惜しー。 蛹の長さ約8cm。 数日後☆彡

こやつのことは忘れることが出来ないくらいに覚えている。でもいつのことだったかは覚えていなかったりする。んが、2000年4月17日以降、7月9日以前であったことは、上の記録からして間違いない。大失敗をしてしまったのであったったったった、、、

珍しく虫部屋の掃除をしていて、ゴライアスの幼虫が入ったケースも一旦棚から下ろし、蹴飛ばさないように注意しなきゃと思いつつ、おもいっきし蹴飛ばして倒してしまったのである。そして「まさかひょっとしてもしかすっと繭玉作ろうなんて思ってなかったよな...」などと思いながら、そーっとケースの中の腐葉土をどかしていってみたら、ガビ〜ン!建築中だった模様。半分程出来上がった繭と、その中に居る幼虫を確認したのである。その周囲で他に繭のかけらを確認していなかったので、まず間違いない。

そして仕方なく、掘り出した腐葉土をそーっと元に戻して数日後、幼虫はマットの上に這い出してきて、そこに窪みを作って居座ってしまった。前にも触れたが、この時「ゴライアスは一度繭玉を壊してしまうと二度と作ることはない」と聞いたことを実感した。ここから羽化までがゴライアス飼育の最大の難関である。

その後、オアシスや玩具のカプセルなどを利用して、人工繭玉を作ってみようかと考えてはいたものの、結局行動に移すこともなく、そしてピクリとも動かないけどなんだか生きてはいるみたいだなと思いつつ、ほったらかしな時が過ぎていった。そして...

マット上で蛹化した♂なんとマット上に作った窪みの中で蛹化。しかし残念ながら数日後に右前脚が黒くなり、その後多数のダニ(おそらく)が集まり、船が沈んでいくかのごとく☆彡

ダニが付いたからダメだったのか、弱ってしまったからダニが付いたのかは不明ではあるが、繭玉には外敵から身を守る役目もあるように感じた。

マット上で蛹化した♂結構いいサイズだったのに...

すっかすまぁあれだすよ、ケースを蹴飛ばしてしまった日を覚えていれば、前蛹の期間がどの程度なのかがわかったのに...(ん?)。まさか蛹化するとは思っていなかったのである。あ〜あ。ただ結構長い期間(1ヶ月以上だったような...)マットの上に横たわっていたような記憶はある。ま、大変残念ではあったが良い経験をさせていただいた。

※追記!
この原稿をほぼ書き終えてから、「もしかすっとEメールでのやり取りか何か残っていないかな?」と調べてみたところ、ケースを蹴飛ばしてしまった日が判明した。それは2000年5月21日の出来事であった。蛹化したのが7月9日であるから、蹴飛ばしてから49日目に蛹化したこととなる。当然大きさにもよるであろうが、ゴライアスが繭玉を作ってから蛹化するまでの期間は、50日程度であると思われる。この時の飼育温度も25℃くらいであった。書き直すのが面倒だから書き加えておこう。いやー、たまにゃまとめてみるもんだ〜ね。

以上、「思い出しつつの後付け日記」ってな感じではあるが、幼虫の動きが見てみたかっただけから始まった、ゴライアスオオツノハナムグリの一飼育記録である。



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