スティーブンスツヤクワガタの採卵及び幼虫飼育例

カンペイ



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今年3月中旬にサイエンスファクトリーさんのプレゼント企画で運良くスティーブン
スツヤクワガタ Odontolabis stevensi limbataを入手する事が出来ました。このス
ティーブンスくんなんだかヒョコヒョコ動いて踊っているようにも見えなかなか可
愛いクワガタです。(残念ながら成虫の写真は無いです(^^;)じつはこのクワ
ガタ何故か過去にも入手し現地飼育(^^;;;していたのですが、なかなか手強
く採卵には至りませんでした。今度こそは!と各種文献、HPなどを参考に私なりに
セットしました所、無事採卵に至り順調に幼虫を飼育出来ているようなので?報告
させて頂きます。

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                                   採卵編

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1)マットの準備

カブト虫の糞・・・私の場合ヘラクレスの糞でした。国産カブトの糞でも代用可能
と思われます。
オオクワガタ幼虫飼育後のマット・・・かなり黒くなった物です。
腐葉土・・・有名な「JTの腐葉土」を使用しました。無くてもOKかも?

2)マットの加工

1)で準備したマットをそれぞれ天日で干し乾燥させた後ミキサーなどで粉々に砕き
(これで線虫、コバエの幼虫などの発生を押さえられると思います。)適当(^
^;にブレンドします。割合はそれぞれ同分量で良いでしょう。
加水はかなり多めで握って水滴が落ちるくらいで、様子はまるで泥のダンゴように
なります。
出来ればこの段階で2〜3週間寝かせた方がより良いでしょう。(二次醗酵による
酸欠防止)

3)ケースへのセット

2)の加工が出来たマットをケースにセットします。私の場合中ケースにセットし
ました。
セット量は7〜8分目、深さで15〜20センチ位で良いと思います。
重要なポイントですが、あまりマットは押し固めない方が良いです。水分が多い微
粒子マットの為、底部で酸欠になるからです。
表面には転倒防止の木片などを引いてやって下さい。
産卵木は無くても良いでしょう。私は入れませんでした。
乾燥防止の為ケースと蓋との間にビニールを挟むのは言うまでも有りません。(ク
リアシールドがお薦め!)

4)餌、温度

あとは、成虫のペアもしくはメスのみをケースに入れて下さい。
餌はタンパク添加のゼリーが良いようです。メスがタンパク不足になるとせっかく
産んだ卵や幼虫を食べてしまうそうです・・・未確認(^^;
案外良く食べるのでゼリーは沢山入れましょう。私の場合5〜6個くらいを常に入れ
ていました。
温度は25度前後でしたがこれが最適かどうかは不明です(^^;

5)産卵確認

セット後2〜3週間を目度に1度マットを暴き産卵を確認してみて下さい。
こに時点では幼虫はまだ居ないと思われます。なぜなら産卵〜孵化まで約1ヶ月かか
るからです。
ここで産卵を確認できれば勝ったも同然です(^^v・・・ここに至るまで私の所
では約3ヶ月ほどかかりましたが(^^;;;
出てきた卵はプリンカップなどに産卵マットと共に入れて管理しましょう。
産卵されたマット以外ですと孵化後に★率大です!
もう1度産卵させたければ3)からの段階を繰り返せば良いでしょう。
先にも書きましたようにメスが卵などを食べる可能性が有りますので、卵で掘り出
すか成虫を取り出した方が良いと思われます。
ちなみに幼虫ですがまったくケースの脇には出てきません。マットを暴かないとい
ずれにしろ確認出来ないと思われます。

6)その他

成虫はかなり長生きするようで、文献によると約1年以上、私の所でも約8ヶ月生存
していました。

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