「電気クワ馬鹿の灯火採集奮闘記」


「それでも採れた、オオクワ20頭」


namihiro@群馬支部


水銀灯ランプ


水銀灯ランプに付いては、一番気を使ってきた事であり、現在もまだ試行錯誤の途中と言うところであるが、私が今までに
使ってきたランプを以下に紹介する。


左から、
透明水銀灯400W   透明水銀灯300W             透明リフレクター型
                                                                      水銀灯300W 
          蛍光水銀灯300W          蛍光リフレクター型                      400W水銀灯
                                                 水銀灯300W                          ブラックライト
 
 
 
 
 

 

去年の初桧枝岐灯火採集で使用したのは、センターに透明水銀灯300W、両サイドに蛍光リフレクター型水銀灯
300Wを使用したが、今年最初の採集で、センターに400W水銀灯ブラックライトを追加してみた。虫の寄りは
透明水銀灯と遜色なく思えるが、単独の採集実験を最期まで行えなかったもので、効果についてはなんとも言え
ないのである。

 8月下旬より、両サイドの投光器形の水銀灯を蛍光形から透明集光形に替えて見た。その結果、なんと一晩に
5♀飛んできたのである。1回だけでの事象で物事を判断できないし、気象条件も考慮する必要があると思うが、
これは、群馬支部の採集記録を塗り替えた事に間違い無い。
 しかし、今までの蛍光形で採れなかった訳ではないし、今まではこれで充分だと思っていた。
替えて見ようと思ったきっかけは、7月末の第2回群馬支部灯火採集の際に、隣で張っていた宇都宮のt氏が、
同じ蛍光リフレクター型水銀灯ランプを使用して、それも我々のW数の1/2ほどのW数で、我々と同じ♀2頭を
GETした事に少しショックを受けたからである。
このことから、同じ光源のランプならば総W数が500W程度以上あれば、後はW数に関係無く採集できるのでは
ないだろうか?と思うようになった。がしかし、灯火セットは2セット充分に間に合う数だけ用意してある。せっかく
採集に行って、宝の持ち腐れはもったいないものである。ではいったいどうすれば良いか?そこで、今までずーと
使ってきた蛍光リフレクター型水銀灯ランプに着目し、これを透明形に替えれば違った結果が出るのではないかと
考えた。そう言えば、まちかね掲示板でいつか紹介されていたことを思い出し、電気メーカーのカタログより探し出し、
早速発注する事にした。また、誘蛾灯は紫外線を多く出す事により虫を集めるのであるから、紫外線が出た方が
誘虫性に優れていると考えたのである。

以下に示す表は、まちかね掲示板に投稿したものであるが、ここに再稿する。

*光源別誘虫性比較表(白熱灯を100%とした時の比)

  光源の種類      効率(lm/W)  誘虫性(%)

1.低圧ナトリウム灯     175      4
2.純黄色カラード蛍光灯    49      8
3.高圧ナトリウム灯     132     35
4.低誘虫性蛍光灯       47     49
5.3波長蛍光灯(電球色)   89     70
6.電球            15    100
7.白色蛍光灯         78    113
8.3波長蛍光灯        89    118
*.昼光色蛍光灯(自販機に使用)     (120)
9.マルチハロゲン灯      70    135
10. 蛍光水銀灯(外灯に使用)   55    260
*.透明水銀灯(外灯に使用)         (280)  
*.ブラックライト           (12000)
11. 捕虫用蛍光灯(誘蛾灯)        13000

表中の*はメーカーの資料にはないが、およそこの位置に入るだろうと予想して
入れたものである。また、*の数値は個人の独断と偏見で記入した。
 
この表の中で、誘蛾灯は凄い数値を示しているが、これはメーカー曰く「光に集まる虫」を対象としたもので、=クワガタ
ではないので注意したい。なぜならば、今シーズンの結果で、水銀灯と誘蛾灯を主体とした灯火セットより、遼に我々の
灯火システムの方が結果を出しているからである。

今まで、色々と灯火に使うランプについて述べてきたが、まだまだ試行錯誤の途中ではあるが、今現在の結論として、
透明形水銀灯を使用した方が、より良い結果を出すことが出きると考える。

余りにもつまらない結論で、「な?んだ」と思うかもしれないが、今後の桧枝岐などでは、灯火採集が益々盛んになっていく
と考えると、まさに銀座道り並の明るさになる事が想像できる。
実際、最盛期には高畑スキー場の駐車場から小豆温泉のキャンプ場までの区間で、15機の灯火を確認している。この
様な中でオオクワを確実にGETするためには、ある程度のパワーで、水銀灯を点灯する事が、近道ではないかと考えて
しまう。

 

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