100mmオーバーのオオクワガタ
真っ赤な嘘。冗談記事ですねん(笑)

 

k-sugano



昨年、80mmを越えるオオクワガタのニュースが日本中を駆け巡り、海外でも「呆れた日本人」って感じで報道された。
クワガタ雑誌や業者の広告によれば、今年は82mm代が数頭羽化したそうだ。

さて、80mmや82mmが大アゴ閉じて逃げ出したくなるような超特大オオクワガタ、なんと102mm が羽化したそうなので報告する。

102mmのオオクワガタ(親は佐賀県産)


 


このオオクワガタを育てたのは関西に住むUT氏で、クワガタの飼育を始めてからわずか2年の初心者である。
UT氏は古くから蝶の愛好家で長年に渡り卵から蝶を飼育してきた。オキナワカラスアゲハと本土のカラスアゲハを交配して巨大な成虫を何頭も育て上げたり、産卵直後の卵を遠心分離機に掛けて、雌雄同体の個体を大量に羽化させたりしている。つまりクワガタのキャリアは短くとも、昆虫飼育のプロである。

UT氏は巨大化させるために最も手っ取り早いのは幼虫の令をひとつ多くすることであると考え、譲り受けた佐賀県産の親(累代3代目♂72mm♀49mm)から採れた21頭の♂幼虫を用いて、

 @蚕の幼若ホルモンを菌床に混ぜた菌糸瓶で3令を飼育したグループ(試験個体数11)
 Aギフチョウの越冬蛹(ギフチョウは6月に蛹となり冬を越えて翌年春に羽化する)を発酵マットに混ぜ、3令に与えたグループ
に分けて飼育した。

 Aのグループはこれを更に2つの集団に分けた
   A−A  3令後期に400ccの発酵マットに3頭のギフチョウ蛹を混ぜてあたえる。(試験個体数5)
   A−B  3令後期に400ccの発酵マットに6頭のギフチョウ蛹を混ぜてあたえる。(試験個体数5)

この結果は

 @ のグループでは通常通り3令で蛹化し、最大74mm、最小69mmであった。
 A−A のグループも通常通り3令で蛹化し、最大69mm、最小63mmであった。

ところがA−B のグループでは試験個体数5頭の内4頭が4令となった。
この4頭の幼虫は順調に成育し、4令末期の体重は52g〜61gであったそうだ。
4令の期間は7月〜11月の4カ月で、11月に25度の温室に移したところ11月末に前蛹となった。
ところが4頭のうち2頭は蛹になれないまま死亡し、4令末期の体重測定で52gと59gの2頭が蛹化に成功した。
この2頭は50日〜55日の蛹期間を経て赤く色づいたが、52gの個体はそのまま黒くなって死亡した。
残りの1頭だけが無事羽化した。これが図に示した個体である。
 

いやはやとんでもない時代になったもんだ(^^;;

この個体は現在爆発法螺氏が所有している。質問は爆発法螺氏まで_