8/26 信越オオクワ 4連発編(4/5)


00/8/27

長野県某所他

【リベンジ?】

昨日は林道で惨敗した。理由はわからない。

2週間前に採れていたものが、どうして今週は採れないのか???

先週は静岡で惨敗したし、今日は何としてでもタコ採れというやつをやっておきたい。

昨日は何かの間違いということにして、メゲずに同じコースを行くことにした。間違いかどうか、確かめなきゃ。

 

いよいよこの辺りからがポイントだというところを念入りに見始める。

・・・・・・な〜〜〜んもおらん。(ToT)

 

次のヤナギは?

・・・・・・な〜〜〜んも!(ToT)

 

次は?

・・・・・・

 

次は?

・・・・・・

 

ぜ〜〜〜んぜんダメだ。気温、時期、天候・・・どれを取っても申し分ない条件である。

結局ヤナギを見ながら、また40kmも走行してしまった。まだボーズだ。どっと疲れた。

そして、とうとう見たくないものを見てしまった。

我々の行く手に車を停めてヤナギを見ている人たちがいる。明らかに採集者だ。目の前が真っ暗になった。

ここで完全に自分たちのペースは乱れた。まず、採集者を追い抜いて、快速運転で車を飛ばしていく。

自分が新規開拓をする意義は、競合を避けるためというのが一番大きい。競合のいない場所で自分のペースで採集をしたいからだ。他の採集者がいるところで自分のペースで採集ができるほど図太い神経は持ち合わせていないので、そそくさと他の場所に逃げてしまう。そんな思いはしたくないので、自分の場所を探しているのだ。

このポイントにしたって、自分で見つけた場所であっても、当然自分のものではないので、他の採集者が入ることは当たり前だ。また新しい場所を探さなきゃ・・・

しかし、今日はどーしても数を採りたい。仲間が檜枝岐でタコ採れしてることを考えると、このままボーズを喰らっているわけにはいかない。

可能性の低い場所は飛ばして、いい場所にいち早くたどり着くことだけを考えた。(情けない・・・)

ヒメオオのいそうな場所でゆっくり走っていると、新人K君が「おった!!」と声を上げた。

ヤナギを見ても何もいないので、幻覚でも見たかと思ったのだが、隣のシラカバにしっかりヒメオオの♂がついていた。(^^;)

こんなところに

ヤナギがあるんだから、そっちについて欲しいものだ。(^^;)

近くのヤナギをよく見ると、ヒメオオの♀もついていた。やっと今日の1頭目だ。

小さいヒメオオ♀

そうやって、ほっとしているのも束の間、例の採集者が我々を追い抜いていった・・・


【アカアシポイント】

またまた焦った我々は、昨日アカアシの51オーバーを採った場所に直行することにした。完全にペースが乱れている。しかし、あそこのポイントだけは絶対に押さえておきたい。ヒメオオだって採れている。

実にイヤらしいことだが、競合を見るとどうしても焦ってしまうのだ。

約8kmほどヤナギを無視して例のポイントに到着した。

さあ、採るでぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

 

・・・・・・・・・な〜〜〜〜〜〜〜んもおらん。(ToT)

 

うそでしょ???

全く信じられない。完璧に挫けてしまった・・・・

もう、完全にヘコんでしまったので、こうなったら奥の手を使うしかないか。

去年開拓した某所へ、ここから大移動をかけてアカアシを採りに行くしかない。本当に距離的に無謀な話だが、これ以上ヤナギで惨敗を重ねるわけにはいかない。まるで先週の続きだ。


【山を下りる】

これから移動しても、某所到着は日没ギリギリだろう。とにかくアカアシのタコ採れがしたい。この一心で大移動を決行することにした。

しかし、せっかく林道の頂上まで来ているのだから、要所だけは見て行こう。

下りると決めた瞬間に、いきなり極小のヒメオオ♂を採集し、急いでまた次に進む。

アカアシの採れるエリアでようやく5〜6頭を見つけたが、やっぱり薄い。

アカアシ

考えてみたら、これが今日初めてのアカアシであった。

その後はまた悲惨な結果が続き、ミヤマの木はカブちんに占領されて、わずかにミヤマ1頭を確認しただけで終わってしまった。

結局、こんなショボい成績で山を下りてきてしまった・・・・

 

移動の途中で、気になる外灯の下をチェックしていくことにした。

灯下の溝に溜まっている葉っぱの下にクワガタがいるに違いないと勝手に決めつけたのだ。

ドブさらいをするあ〜

新人K君が写真を撮ってくれたので、自分のページに登場することができた。(^^;)

ちなみに、ここからアカアシ1♂1♀を見事にゲットした。

これで今回のアカアシは、樹液、灯下、材割、ドブの4冠を達成したことになる。(何のこっちゃ!(^^;))


【某所へ・・・】

山を下りてから、遅い車にイラつきながら峠を越え、さらに高速に乗って、またまた一般道で峠を越え・・・・

気の遠くなるような時間をかけて移動を続ける。

いや、時間的にはそうでもないのかも知れないが、精神的には本当に辛い時間だ。

また遅い車につかまった。(ToT)

早く行ってくれ〜〜〜〜!!!

ほんとにポイントに着くのか?早く採りた〜〜〜〜〜〜〜い!

でも、早く行かないと、まじめに陽が暮れてしまう・・・・

 

そして・・・・・

やっとの思いでポイントに到着!!!

しかし、そこで見たものは・・・・・・・

 

他の採集者だった。(ToT)(ToT)(ToT)

どーして今日に限って・・・・

そんなことを言っても仕方がないのだが、あまりにもツイていない。すでに目の前でアカアシは採りり尽くされてしまった。

何もいなくなったヤナギ

何のために苦労してここまで来たかわからない。本当に気が遠くなった。


【こうなったら・・・】

せっかく延々移動してきたのだから、ついでに峠の向こうのアカアシポイントまで行ってやる!

完全にヤケクソになった。(^^;)

アカアシなんて、採れる木が決まっているので、そこをかっさらわれたらお終いだ。

そんなことはわかっているが、もうどうしようもないのだ。

しつこく周辺のヤナギを見て、何とか3頭のアカアシを見つけ出した。

しかし、そんなものは何の意味もない・・・

とにかく峠を越えよう。


【峠】

これからは時間との闘いとなる。すでに日没を迎えている。

峠道をガンガン登りながらヤナギを見ていくが、当たり前のように何もいない。

ついに山頂も越え、向こう側に下り始めた。ポイントとの中間点あたりでヤナギにつく影をやっっっっと見つけた。

ヒメオオだ!

小さい♀

慌てて写真を撮り、さっさとゲットして先を急ぐ。

やっとのことでアカアシポイントに到着し、新人K君はこっち側から、あ〜は向こう側から挟み打ちでルッキングだ。

 

・・・・・・・・な〜〜〜〜〜んもおらん。(ToT)

 

ほんとに、こんなとこまで何をしに来たかわからない。

帰りにタコ採れポイントで数頭を追加したが、そんなものは何の足しにもならない。

陽はとっぷりと暮れてしまった。大事な灯下の時間が始まってしまう・・・

二人は風呂にも入ることもできず、コンビニで食事は済ませて、慌てて灯下採集へ向かったのである。


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