8/9 信越オオクワ 山ごもり編(1/4)


00/8/8

埼玉県浦和市

【山ごもり】

夏休みだというのに何の予定もない。前回あ〜道コンビで惨敗を喫して非常に悔しい思いをして帰ってきたのだが、その悔しさは日に日に増幅していく。どうしてもオオクワが採りたい。今年は本当に灯下で採れないんじゃないか?という不安が頭を離れない。こうなったら山ごもりして「滞在型」というやつをやるしかない! そんな考えが頭の中を支配してきた。月齢は非常に悪く、採れる確率も落ちるのだが、そんなものは行ってみないとわからない。とにかく「頭でっかち」にはなりたくないのだ。

ヨメの交渉に何とか成功して、信越方面に行かせてもらえることとなった。

夜が明けてからテキトーに出る予定だったのだが、考え始めると眠れない。結局夜が明ける前に家を出てしまった。一般道が気持ち良く走れるので、高速に乗らずに進んでいたのだが、何となく浦和あたりでクヌギを見たくなって横道に入ってしまった。

ノコに蛾がとまっている

特に深追いする気もなく、ノコ2♂♂を発見しただけで終わった。クヌギの木の幹をものすごい勢いでボクトウガの幼虫が登っていくのには辟易した。あいつらは木の表面にも平気で出てくるようだ。

急に眠くなり、車の中で仮眠をとった。


00/8/9

長野県某所

【惨敗・・・】

昼間はどこに行くか全く決めていなかったのだが、ヤナギのない場所でヒメオオ、アカアシを採集することにチャレンジしようと思い、今年の6月にもコルリを採集しに行った山に登ることにした。

雨模様。(;_;)

現地に近づくにつれ、天候はどんどん悪化する。けっこうな土砂降りになってしまった。(;_;) 頼むから上がってくれ〜〜〜。

山に登りながら、まずミズナラをチェックしていく。この山にはオオクワもいることはわかっているからだ。しかし、全くクワガタの姿はなし。

とうとうコルリを採集した場所までたどり着いてしまった。

やっぱり雨

ブナの幼木や、その他の木を念入りに見ていく・・・・

な〜〜〜〜〜〜〜んもいない。やはり去年ヒメオオを採ったのは奇跡だったようだ。別の林道でヤナギも見つけたのだが、とうとう何も採集することはできなかった。たいへんな時間をかけたのだが、無駄足だったようだ。完璧なボーズ!!

仕方ないのでオニヤンマの写真でも・・・

それから新潟まで大移動。一人旅は孤独だ・・・


【大惨敗】

何とか日没前に新潟に到着した。少しだけ眠り、食料を調達しに行く。これからは毎食コンビニだ。

ちょうどいい時間にポイントに入った。まずは先日見つけた有望ポイントだ。

しか〜し! 素晴らしい反射を見せていた敷物がきれいさっぱりなくなっていた。(;_;) この敷物にたくさんの虫が集まってくるのに、これがないと意味がない。ミヤマを拾っただけで終わってしまった。

さらにいちばん期待しているポイントへ・・・

先客がいた。(;_;) 家族連れだった。考えてみればお盆の時期だ。子連れで帰省した人が子供にサービスをするには外灯回りが確かにお手頃だろう。さすがに地元の人しかいないのだが、ここに割り込む度胸なんかあるわけがない。そそくさとポイントをあとにした。

さらに新規開拓を兼ねて真っ暗な道を走りつつ、有望ポイントへ。もう暗い道を走ることにも馴れてしまったかも知れない。有望ポイントでは数頭のノコ、コクワ、ミヤマなどを拾った。

ここで家族連れが去るのを待つために時間潰しで新規開拓に走った。またまた真っ暗な山道を走り目的地へ・・・

大型のミヤマと超大型のコクワの♂が潰されていた。(;_;) このコクワは本当に大きい。潰されているクワガタは大きく見えるものだが、それを差し引いてもギネス級になることは間違いないだろう。

そんなことはどうでもいいか・・・ここで採れたのはノコ♀ばかり5頭ほどであった。

その後、大きく分けて3ケ所のエリアを休む間もなく2時まで回り続けたのだが、とうとう本命を見つけることはできなかった。もう1ケ所行きたい場所があったので、このエリアをあとにすることにした・・・・


【頼む!!】

1分1秒が惜しい。移動時間はもったいないのだが、どうしても行きたいので大移動をかけることにした。途中の自販機の前でノコを拾う。

ノコ@自販機前

それにしてもノコが極端に多い。どうなっているんだろう。

ボロボロになりながら、目的のエリアに到着した。まずは壁でミヤマを捕獲する。

ミヤマ@壁

こんな場所でミヤマが採れているようでは、まだまだシーズンは先になりそうだ。

ヤナギ爆弾のところまで行ったのだが、風がびゅんびゅん吹いていて肌寒い。これではダメだ。

仕方なく、また大移動をかける。完全な新規の場所だが、拾えたのはコクワ、ノコ、ミヤマのみ。

今年は本当に灯下でオオクワが採れないのか???

完璧な惨敗を喰らって、泣く泣く車中で眠るのであった。


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