2.アトラスの展足 これはミンダナオの友人の話だ。 9月頭に手に入れたアトラスが2月中頃に天寿を全うしたらしい。 さすがにそこまで生きるとあちこちボロボロで、捨てようかとも思ったらしいが、とりあえず標本を作ることにしたらしい。 先ずは体の汚れを流水で洗い流し、それでも取れないところはティッシュペーパーなどで堅くこよりを作りそれでこすって綺麗にした。次に軽く振って水気を切り、やはりティッシュペーパーで水気を拭き取り、しばらく紙に包んで乾かし、少し乾いたらご覧のように展足し完全に乾くまで放っておいた。
ミンダナオの友人宅の室内は真冬の東京並にとても乾燥していた様だ。 おかげで半月ほどでほとんど乾いた為、自作の標本箱に入れ、その状態で完全に乾かす。
隣はメスだ。 その隣は日本の赤いメスカブトだ。 乾く前はもっと赤かった。 符節は取れ、光沢もなくなりみすぼらしいが、こうやって入れておくとそれなりに見られるもんだ。 お亡くなりになったカブトは捨てずに標本にしよう! ※標本の作り方は美しい死体処理方法入門を御参照下さい。 |